タイを出発拠点として、ベトナム・ホーチミンを経由して、日本に一時帰国。
日本一時帰国を終えて、またホーチミン経由でタイへ戻った。
どちらもホーチミンに1泊した。
日本を起点にすると、ベトナム・ホーチミン経由でのタイ旅行となる。
日本発バンコク行き直行便が高騰している中、ベトジェットエアを利用したホーチミン(もしくはハノイ)経由便を利用すると、比較的安くタイへ行くことができる。
経由地であるホーチミンでベトナム入国して、ベトナム旅行も可能だ。
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目次
タイ-ベトナム-日本周遊旅行振り返り
まず、今回のタイ-ベトナム-日本旅行を振り返る。
最初のタイ発ホーチミン経由日本行きが6月下旬のこと。
次の日本発ホーチミン経由タイ行きが7月中旬だ。
8月時点でも、タイ入国ルール、ベトナム入国ルール、日本帰国ルールに変更はない。
今回はタイを出発してまたタイに戻るルートになっているが、日本を拠点している人は、日本発を先にして考えてほしい。
タイが先か、日本が先かの違いがあるだけで中身はまったく同じこと。
適用される各国入国ルールも同じだ。
タイ発ホーチミン経由日本行き
まず、日本帰国に必要な陰性証明書取得のため、バンコクのメドコンサルトでPCR検査を受ける。
⇒バンコクのMEDCONSULTで日本帰国用陰性証明書を取得、日本政府指定フォーマットを白紙でもらえる
それからホーチミンへ。
ベトナム入国には、ワクチン接種証明書も陰性証明書も不要だ。
⇒ホーチミン・タンソンニャット空港からローカルバスでベンタイン市場へ
⇒15年ぶりのホーチミンの変化に驚きつつ、バインミーとベトナムコーヒーを堪能
⇒ホーチミン・ブイビエン近くの格安ホテル、アイ ピース ホテル (Ipeace Hotel)宿泊レポート
⇒夜のブイビエンウォーキングストリートはパタヤよりにぎわう、最後はホンダデリバリー
⇒ホーチミンのゲストハウスで半泊しつつベンタイン市場とバインミーを
ホーチミンに1泊してから日本へ帰国する。
⇒ホーチミンから日本帰国へ、ベトジェットエアVZ828搭乗記
タイで取得した陰性証明書は、ベトナムでも有効。
ベトナムは黄色グループのため、ワクチンブースター接種済みの証明書があれば、日本到着時の検査と自宅待機を不要とすることができる。
MySOSでファストトラックを青画面にしておけば、日本の検疫手続きはほぼスルーできる。
⇒タイ発ベトナム経由で日本帰国、空港検疫は入国まで22分だった
日本発ホーチミン経由タイ行き
日本一時帰国終了。
関空を出発して、まずはベトナム・ホーチミンへ。
ベトナム入国にはワクチン接種証明書は不要だが、タイ入国にはワクチン接種証明書(or陰性証明書)が必要なため、日本出発時には忘れずに持参する。
またホーチミンで1泊。
⇒レタントン通りの日本人街は想像以上に日本で、アオザイマッサージは魅惑的だった
⇒ブイビエン・ウォーキングストリート再び
⇒ホーチミン・ベンタイン市場近くのMETRO POINTS ホテル宿泊レポート
次にホーチミンからバンコクへ。
空港チェックイン時にはワクチン接種証明書の提示が必要だ。
簡単にタイ入国できた。
航空券購入価格
バンコク⇒ホーチミン、ホーチミン⇒関空
関空⇒ホーチミン、ホーチミン⇒バンコク
すべてベトジェットエアを利用。
ベトジェットエアのホームページから購入しようとしたが、決済時にエラーが出ることもあり、Trip.comで購入した。
ベトジェットエアから直接購入するのとほぼ同じか少し高い程度の価格設定だった。
もしベトジェットエアで決済可能だとしても、クレジットカード決済手数料が別途必要。Trip.comではクレジットカード手数料がかからない。
よって、最終的に払う金額はほとんど変わらなかったはずだ。
バンコク発ホーチミン行きVJ802:10,660円
ホーチミン発関空行きVJ828:17,950円
関空発ホーチミン行きVJ829:16,840円
ホーチミン発バンコク行きVJ803:10,850円
総合計:56,300円
関空-ホーチミン線は大きなプロモーションでもないかぎり、だいたい17,000円前後。1日1便のみのため、選択肢はない。
バンコク-ホーチミン線は、ベトジェットエアが1日2便、タイ・ベトジェットエアが1人1便、他にもエアアジアも運航している。プロモーションでなくても7,000円程度で買えることがある。
バンコク-ホーチミン間は選択肢が多いので、価格とスケジュールに合わせて調整可能だ。
現在、日本・バンコクの直行便の価格が高騰している。普通に10万円を越えてくる。
ホーチミン経由のLCC乗り継ぎ便なら安くバンコクへ行くことができる。
うまく調整できれば往復5万円台で済む。
LCCは預け荷物が別料金のため大きなスーツケースで旅行する場合は、4区間すべてで費用が発生し、プラス1万円以上かかりそうだ。
それでもタイ航空の直行便よりは安いだろうけど。
成田からは、ZIPAIRとエアアジアのバンコク直行便が出ている。福岡からはタイ・ベトジェットエアの直行便がある。
でも関空からはバンコク行きLCCが運航されておらず、選択肢は実質タイ航空のみとなっている。(JALは週1便で使い勝手が悪すぎる)
関空利用者はベトジェットエアでのベトナム経由バンコク行きが最安値となるはずだ。
ワクチン接種証明書と陰性証明書ルール
ベトナム経由にすれば、ベトナム旅行とタイ旅行のどちらも楽しむことができる。いわゆる周遊旅行だ。
往路復路ともベトナムに入国して市内に滞在してもいいし、どちらかはトランジット利用だけで済ませてもいい。
ベトナムには興味がないけど、とにかくタイ行きの航空券を安くした人でもベトナム経由便は有用とえいる。
周遊旅行でややこしいのは、ワクチン接種証明書と日本帰国のための陰性証明書と滞在歴について。
必要なワクチン接種回数
まず、ワクチン接種証明書から。
ベトナム入国にはワクチン接種証明書も陰性証明書も不要。
タイ入国にはワクチン接種証明書が必要。これは2回接種が条件となる。もしワクチン接種証明書がない場合は陰性証明書で代用できる。
日本帰国時には、タイからの帰国とベトナムからの帰国では条件が異なる。
青色グループであるタイからの帰国では、ワクチン接種の有無に関わらず、日本の空港検査も自宅待機も不要だ。
黄色グループであるベトナムからの帰国では、ブースター接種済みかどうかで検疫手続きが異なる。
3回ワクチン接種済みのワクチン接種証明書があれば、タイからの帰国と同じく、空港検査も自宅待機も不要となる。
3回接種を終えていなければ、空港検査と最低3日間の自宅待機が必要だ。
日本帰国前14日以内にタイとベトナムの両方を旅行していたなら、どちらも滞在歴ありとなり、より検疫措置が厳しい黄色グループのベトナムのルールが適用される。
よって、タイ・ベトナム周遊旅行からの帰国では、ブースター接種しておかないと、空港検査と自宅待機が求められることになる。
ベトナム入国にはワクチン接種は不要で、タイ入国には2回のワクチン接種でいいが、日本帰国には3回のワクチン接種が必要だ。3回ワクチン接種していなくとも、日本帰国ではできるが、空港検査と自宅待機が必要となる。
ベトナム・タイ周遊旅行時のワクチン接種回数による各国入国手続きの違いはこうなる。
ワクチン接種2回:ベトナム入国可、タイ入国可、日本入国時空港検査と自宅待機が必要
ワクチン接種3回、ベトナム入国可、タイ入国可、日本入国時の空港検査と自宅待機は不要
ただし、ベトナムからタイに渡ってから14日以上経過したあとで日本に帰国する場合は、滞在歴にベトナムを含める必要はない。
たとえば、日本を出発してまずベトナムに3日間滞在し、その後タイへ渡り、タイで15日滞在する。この場合だと滞在歴はタイのみとなる。日本帰国時の空港検査も自宅待機も必要ない。ワクチンブースター接種条件は関係ない。
また、ベトナム経由で日本に帰国する際、単なる乗り継ぎ手続きのためにベトナムに入国し、空港から外に出なければ、ベトナムを滞在歴に含める必要はない。
陰性証明書ルール
同じ滞在歴ルールが陰性証明書にも適用される。
複数国滞在での陰性証明書については、すでに詳しく記事にしてある。
関連記事:タイとベトナム複数国滞在からの日本帰国、陰性証明書取得場所とMySOSファストトラック登録について
厚生労働省がルールを明確に定めているが、解読するのが面倒くさい。一度理解できれば難しくはない。でもややこしい。
タイ⇒ベトナム入国後1泊⇒日本
というルートを取る。
このケースでは、ベトナムから日本へ向かうフライト出発時間の72時間前までに取得しておけば、タイでの受けたPCR検査の陰性証明書も有効だ。
実際にメドコンサルトから送られてきたPDFの陰性証明書をホーチミン・タンソンニャット空港でのチェックイン時に提示すれば認められた。もちろん、MySOSも青色画面にできる。
ベトナムに入国しない(トランジットの手続きのため、ベトナム入国審査を経ていても、空港外に出なければベトナム滞在歴には含まれない)時は、タイを出発フライトの72時間前までの検査が有効となる。
以上が、ワクチン接種証明書と陰性証明書と滞在歴ルールについてだ。
理屈がわかってしまえば仕組み自体は特に難しくないけれど、とにかくややこしい。
このややこしいルールを自分の旅行プランに当てはめていき、フライトや検査日などを決めていかなくてはいけない。
正直、うざい。
そこで、日本在住の一般的な短期旅行者向けのおすすめルートを紹介しておこう。
おすすめルート
日本を出発する7日程度の旅行日程を想定する。
日本発ベトナム経由バンコク行き往復だ。ベトナムはホーチミンでもハノイでもお好きに。ここではホーチミンにしておく。
また、旅行のメイン目的地はタイとする。
日本⇒ベトナム入国⇒タイ⇒タイで陰性証明書取得⇒ベトナムトランジット⇒日本帰国
往路ではベトナムに入国し滞在、復路ではベトナムは単なるトランジット利用とするのがわかりやすいと思う。
陰性証明書はタイで取得してから帰国する。
バンコクでもパタヤでも陰性証明書が取得できる検査場は多く、各種情報も豊富で、日本語が通用する病院が多いことなどが理由だ。
関連記事:バンコクとパタヤ 日本帰国用陰性証明書取得PCR検査場まとめ
ベトナムよりはタイのほうがなにかと利便性は高いはず。
ルート
1日目:日本からベトナム・ホーチミンへ。ワクチン接種証明書も陰性証明書も不要。
そのままベトナム入国し、ホーチミンに滞在する。
2日目:ホーチミンでさらにもう1泊。
3日目:ホーチミンからバンコクへ。タイ入国には2回接種済みのワクチン接種証明書(or陰性証明書)が必要。
4日目:タイ滞在
5日目:タイ滞在中に陰性証明書のためのPCR検査を受ける。
6日目:陰性証明書を入手。MySOSに登録し、青色画面にしておく。青色画面にするには、3回接種済みのワクチン接種証明書と陰性証明書が必要だ。
7日目:バンコクからホーチミンへ。バンコクの空港では陰性証明書の提示は不要。乗り換え手続きのためにベトナム入国が必要となっても、空港から外に出ないこと。ホーチミンから日本へのフライトのチェックイン時に陰性証明書を提示する。
日本帰国:MySOSが青色画面になっていれば、検査も待機もなく、すぐさま開放される。
注意点
タイ入国もベトナム入国も簡単だし、手続き上の問題はまずない。
事前に用意しておくものは、ワクチン接種証明書のみ、これは3回接種済みのワクチン接種証明書がのぞましい。
2回接種のみのワクチン接種証明書でもタイ入国は可能だが、ベトナム滞在歴ありでの日本帰国では空港検査と自宅待機が必要なためだ。
タイで取得する陰性証明書だが、日本政府の定めたルールどおりに実行すれば本来なら問題ない。
タイで取得してもベトナムから日本への帰国フライトで使える。
完全にルールに則っている。
問題になるとすれば、、現場の地上係員が日本のルールを完全に理解しているとはかぎらないこと。
ベトナムがトランジット利用だけのために入国した場合は、元々の出発地であるタイを出発する前72時間以内の検査が有効となるが、このようなルールをベトナムの地上係員が知らずに、搭乗を拒否される可能性はある。
できれば、ベトナムから日本へ向けて出発するフライトの72時間前までに検査を受けておくのが無難だろう。
日本政府が定めた複雑なルールをすべての国のすべての空港のすべての航空会社のすべての係員がすべてを完璧に把握するのは不可能。
現在の海外旅行では、日本政府が定めた複雑で難解なルールが最大の障壁となっている。
日本人旅行者がルールに則っていても現場では通用しないことがある。理不尽だが、そういうものとして、対応していくしかない。
海外LCCでは日本語のわかる係員はまずいない。英語で説明する必要がある。
陰性証明書の媒体は、紙でもいいしデジタルでもいいことになっている。日本政府は紙媒体での提示を必須としているわけではない。
でも空港チェックインの現場レベルでは紙媒体での提示を求めるところもあるようだ。
ベトジェットエアのチェックイン時にはスマフォでPDFファイルの陰性証明書を提示して問題なかったが、場合によっては紙媒体での提示を求められることもありうる。
陰性証明書のPDFファイル提示で、99%問題ない。
圧倒的多数の旅行者は特にトラブルなく帰国できている。
が、残り1%はトラブルとなる可能性がある。この1%というのは具体的な数値ではなく、まれにそういうことが起こるという意味。旅行者の母数が増えていけば、トラブルの報告数も増えていく。
できればいろいろとバックアッププランを用意しておくのがベター。
自分なら必ずそうする。
あまり旅慣れていない人、時間的余裕がない人は、避けたほうが無難かもしれない。
往路はベトナム経由にしても、日本帰国の復路はタイ発日本行きの直行便にすると安心だろう。
ただ、関空行きのLCCがないので関空利用者は日本国内の交通費で高くなってしまうが。
まとめ
ベトナム経由タイ旅行は間違いなくおすすめ。
少し旅慣れているならそれほど難しくはない。
しかも航空券代はレガシーキャリアのタイ直行便の半値ほどで済むことが多い。
やってみれば簡単である。
が、日本発の海外旅行の現状では考えるべきことがいろいろあって本当に面倒だ。
一刻も早くこんな面倒なことから開放されて自由に海外旅行できるようになてほしい。
そうなれば航空券も安くなっていくだろう。
でも現状では創意と工夫でなんとか安く航空券を手に入れて、少々面倒な課題をクリアしつつ周遊旅行を実現していくしかない。
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