ベトナム・ホーチミン旅行記シリーズ。
前回は、ブイビエンの夜を楽しんだ。
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ベトナム滞在はわずか1泊2日のみ。
ホーチミンはあくまで経由地として立ち寄った。
そもそもホーチミンにはそれほど期待していなかったが、15年ぶりに訪れてみるとすごく都会になっていて、夜も盛んになっている。
こんなことなら数泊すればよかったと思うがもう後の祭り。
名残はおしいが、早くも日本へ向かわねばならない。
日本へのフライトは日付が変わる深夜1時だ。
フライトまで時間がある。あともう少しだけホーチミンを楽しもう。
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サクラホテルサイゴン
昼12時、宿泊していたホテルをチェックアウト。
そのまま荷物を預けて、ホーチミン市内を散策しようかと思ったが、空港へ向かうのは夜10時頃の予定。
さすがに長過ぎるし、最後にシャワーも浴びたいので、安宿を抑えておくことにした。
安いゲストハウスのドミトリーで充分だろう。
アゴダで検索していると、サクラホテルという名前が気になったので、ここにする。
ドミトリーが1泊647円。
荷物置き場兼小休止所兼シャワールームとしてはまあいいかと。
ちょっと道に迷ってしまった。
地図によれば、この路地の奥にあるはずだ。
が、途中でフェンスがあって、これ以上は進めない。
ぐるっと大回りして、路地の反対側から入る。
こういう雰囲気の路地って、なんか好き。
タイではあまり見かけないが、いかにもアジアといった雰囲気だ。
ようやくサクラホテルに到着。
アゴダではホテルという名称になっているが、実際にはSAKURA Hostelとして看板が上がっている。
ロビーも日本風の飾り付けあり。
でも日本語はまったく通じないようだ。
部屋は3階のサクラルーム。
昔ながらのドミトリーである。
カーテンが閉じていてよくわからないが、けっこう宿泊者はいるみたい。
真っ昼間なのに、いびきが聞こえてくる。
みんな何しているんだろうか。
この手のゲストハウスは昔のバックパッカー時代を思い出すよなあ。
カーテンがあるだけマシで、昔の宿は何もなかった。
大きな部屋にベッドが並んでいるだけのドミトリーも多かった。
今はきちんとパーソナルスペースを確保できるようになっている。
まあ、宿が個室に変わったくらいで、旅の基本スタイルは昔も今も大して変わってないような気もするが。
とりあえず、ベッドは確保。荷物置き場も確保。シャワーも浴びられる。
充分だ。
ベトナム焼きそば
サクラホステルを出て、周囲を散策。
このあたりは、ちょっとだけおしゃれな若者向けのショッピング街といった感じの店が並ぶ。
交差点に出れば大量のバイク。
これでも15年前に比べれば、かなり減ったように見える。
15年前に見かけなかったのは綺麗なビルだ。
今はホーチミンのあちこちにビルが建っている。
この15年でホーチミンは見違えるほどの発展している。
腹が減ったので、道端にあるローカルな食堂で指差し注文してみる。
XAO BOと書いてあるが、麺とご飯があるそうで、麺にしておく。
3万ドン。180円弱。
牛肉と野菜がたっぷり乗った焼きそばだ。
辛そうなタレをかけて食べるとうまい。
タイ料理でいうところのパットママーみたいなもの。
これ、好きだなあ。
無料の冷たいお茶も出してくれる。
これで180円ならありかと。
ベトナムコーヒー
食後にはベトナムコーヒーを。
ホーチミンにはあちこちにカフェがあるので、コーヒー好きにはたまらない。
しかも濃厚なベトナムコーヒーが味わえる。
ミルク入りのベトナムコーヒーをオーダー。
25,000ドンで、150円弱。
うーん、濃厚でうまい。
スプーンですくってすするのがちょうどいいくらいの濃厚さだ。
無料の冷たいお茶もついてくる。
口直しにぴったり。
ベンタイン市場
ホーチミンでもっとも有名な観光スポットの一つがベンタイン市場だろう。
巨大な屋内型市場で、衣服やコーヒー豆といった土産物屋が大量に並んでいる。
15年前のホーチミン旅行の時にも訪れた覚えがある。
市場内の食堂で、パクチーたっぷりの生春巻きを食べたっけ。
15年ぶりに市場内へ。
日本語で呼びかけられる率高め。
中には普通に日本語で会話できる人もいた。
ホーチミンってこんなに日本語通じたっけかな。
観光客でごった返すというほど混雑はしていない。
むしろがらがらと言えるほどだ。
それだけに勧誘はしつこい。
日本語が話せるおばさんがずっとついてくるほどだ。
商売熱心なのはいいけれど、ちょっとうざい。
一見の観光客向けプライスのため、料金は高めだと思う。というか、吹っかけてくる。
交渉すればいいのだが、なんだか面倒くさい。
でもまあベトナムの雰囲気は味わえるので、やっぱり観光客は一度は来るべきスポットだ。
最後のバインミー
ホーチミン市内最後の食事はやっぱりバインミーで締めたい。
街角に出ているバインミー屋台で買ってみることに。そこかしこにバインミー屋台がある。
卵を入れたりと、具材は指定可能。スパイシーにするかとも聞かれる。
豚肉と卵入りで35,000ドン。210円弱。
そこそこの値段になった。
ついでにコンビニでベトナム缶コーヒーも。
バインミーの味はまずまず。
卵は、タイのカイダーオのように油で揚げるタイプの目玉焼きだ。それをちょっと潰してオムレツ風にしている。
具材はよかったけれど、ソースはいまいちだった。
前日に食べたバインミーのほうがはるかにうまかった。
午後6時、これがホーチミンで食べる最後の食事となった。
その後は、ドミトリーのベッドに寝っ転がって、一休み。
昼間のホーチミンは暑い。
市場なんかをうろうろしているだけで身体に疲れがたまる。
一休みのつもりが、いつの間にか眠ってしまった。
午後9時半頃、慌ててシャワーへ。
ホットシャワーのように見えるが、もちろん稼働していない。
直す気もない。
水しか出ない。
安ゲストハウスなんてそんなもの。
冷水シャワーでも、ホーチミンは暑いから大丈夫。
シャンプーまでして、きれいさっぱり。
あ、バスタオルがない。
今まで着ていたTシャツをタオル代わりにして、新しいシャツに着替える。
これでいい。どうせあとは日本に帰るだけだ。
ベッドに戻り、荷物をまとめる。
ちょうど宿の人が部屋の整理にきていて、チェックアウトを告げる。
1泊せずに宿をあとにする。
647円だ。気にしない。
次回でこのシリーズは終わる。
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