ホーチミン再び旅行記シリーズ2回目。
日本からのベトナム入国は簡単そのものだった。
20日ぶりにやって来たベトナム・ホーチミンである。
今回もホーチミンは1泊のみ。
まず行ってみたいところがあった。レタントン通りに日本人街があるそうで、どんなところなんだろうと。
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ベンタイン市場で食事
ホテルにチェックインして、荷を解き、シャワーを浴びて、一休み。
時刻はベトナム時間の午後4時。日本時間ではすでに午後6時だ。
朝一の関空でなか卯のうどんを食べて以来、何も口にしていない。
腹が減った。
ホテルはベンタイン市場から徒歩2,3分の距離だ。
ホテルのすぐ近くの通りには、ムスリム系らしきレストランが多かった。
横の入口からベンタイン市場に入っていく。
観光客向けの土産屋が多いが、簡易食堂のような飲食店も固まっている。
バインミーが5万ドンとか書いてある。市場外の道端にあるバインミー屋台だとせいぜい3万ドンなので、ベンタイン市場はやはり高い。
なにやら肉を陳列した店があった。
Grilled Pork Ribs on Riceにする。
ポークリブのせご飯。50,000ドン。約300円
相場より高いのは承知だが、今はとにかく腹が減った。
スペアリブが2枚乗っている。
ちょっと硬くて、なかなか野性味あふれる味。
醤油系のタレをつけると、ご飯がすすむ。
空腹マックスだったので一気に完食。うまい。
ドリンクはアイスコーヒーで。20,000ドン。約120円。
濃厚なブラックアイスコーヒーだ。
ベトナムのコーヒー、好き。
合計7万ドン、約420円。
ベンタイン市場なんでこんなもんでしょう。
ちなみに、タンソンニャット国際空港で2000円だけ両替して333,000ドン。
バス代が5,000ドンで、昼食代が70,000ドン。残り258,000ドン。
ベンタイン市場からレタントンの日本人街へ
腹も膨れたので、今回の目的地であるレタントンの日本人街を目指す。
ベンタイン市場の北側はレタントン通りとなっている。
ベンタイン市場からレタントンの日本人街までは、グーグルマップでルート検索すると、1.1kmの距離。徒歩14分。
レタントン通りをバスでまっすぐ行けばいいだろうと思いきや、レタントン通りは一方通行のため、バスは大きく迂回する必要があるようだ。
歩いていったほうが早そう。
レタントン通りを歩く。
なにやら開けた場所に出てきた。
左手には歴史のありそうな建物。
ホーチミン人民委員会庁舎で、フレンチコロニアル様式の市庁舎とのこと。
市庁舎の向かい側には、庭園と銅像。
ホーチミンの銅像だった。
このあたりは、高級そうなショップが多い。
ユニクロもあった。
どうやらドンコイ通りといって、ホーチミンの銀座みたいなエリアらしい。
高島屋もあるそうな。
2007年にホーチミンを初めて訪れた際には郵便局とかいくつか観光スポットをまわったが、ドンコイ通りとレタントン通りはスルーしていた。
今回が初めてだ。
まあ15年前と現在では大きく変わっているだろうけど。
それにしても、ホーチミンは都会だ。
レタントン通りを進むと、無印良品があり、シャトレーゼがあった。
日本の店が続々出てくる。
そして、すき家だ。
牛丼は42,000ドンより。
並盛りが49,000ドンなので、290円ほど。日本より安い。
斜め向かいには、一風堂。
いやもう日本かよ。
レタントンのアオザイマッサージ屋
すき家のすぐ近くには、大きな日本語の看板。
「まじめなマッサージ」と書いてある。
わざわざまじめなマッサージと大きく謳っている店があるということは、逆に言えば、ふまじめなマッサージ屋がたくさんあるということだ。
レタントン通りを歩くと、続々ときらびやかなマッサージが続々と登場。
熱烈な客引きを受ける。
アオザイ姿の若い女性マッサージ師がずらりと待機している。
ママさんの勧誘がとにかく激しい。
つかんだ獲物は逃さないという気合満点である。
ママさんはほぼ日本語が通じる。英語はもっと通じる。
マッサージ嬢でも多少日本語可能な人もいる。
まず、店内ロビーで顔見せがある。
アオザイ姿がまぶしい。
総じて若い。
ボディマッサージが1時間30万から40万ドンほど。1,800から2,400円。
VIPルームはプラス10万ドン。600円。
1時間のVIPルームでのボディマッサージで合計40万から50万ドン。
米ドル払いも可能。
簡単にディスカウントに応じてくれる。というか、ちょっと渋るとすぐに値下げしてくる。客少ないんだろうね。
さらに個別に追加サービスも利用可能とのこと。価格はマッサージ担当者と応相談らしい。
ハンドやマウスやフルサービスなどで価格は当然変わってくるはず。
いやあ、これは楽しい。
マッサージを受けずとも、いい目の保養になる。
英語で問題ないのだが、あえて日本語でやり取りするのが楽しい。
バンコクのタニヤやパッポンでも同じ楽しみ方ができる。
ローカルもいいけれど、日本人向け施設もいいなあ。
ま、高いから、めったなことでは実際に遊ぶことはないけれど。
でもアオザイマッサージは健全かつ不健全な日本男子にとっては憧れではないだろうか。
魅惑的なアオザイマッサージを求めるならば、レタントンへ。
レタントン通りの日本人街
マッサージ屋の並びには、日本語の看板ばかりとなる。
お好み焼とたこ焼きだ。
どうやら、日本人街に到着したようだ。
お好み焼屋の脇にあるゲートが、日本人街の入り口らしい。
地図
グーグルマップでは、Japanese Conersという登録名になっている。他にも、Saigon Japan Townでも登録あり。
なんでも、リトル・トーキョーという呼称もあるそうだ。
なんだかわくわくするゲートだなあ。
で、中は完全に日本。
日本人街というか、日本の飲み屋横丁といった風情だ。
居酒屋やバーやカラオケ屋がびっしりと並ぶ。
もうこれでもかと日本である。
マッサージ屋もあるが、完全にスペシャルありの雰囲気がぷんぷん。
路地が複雑に入り組んでいる。
アジアの魔境といった感じもするが、たとえばインドネシアのローカル歓楽街のようなダークさとカオスはない。
なにせ日本語の看板だらけなので、日本のちょっとディープな飲み屋風俗街といった程度だろうか。
まあでもこの雰囲気は独特だ。
バンコクのタニヤ通りとは違う。
ブロック分けの地図が張り出してあった。
かなりの数の店舗がびっしりと並んでいるのがひと目でわかる。
別の通りにも、リトル・トーキョーの入り口あり。
時刻は18時前なので、カラオケやバーはまだ開店していない。
夜になれば、さらに艶めかしい光景となるのは間違いない。
アオザイ姿のホステスがお出迎えとなろう。
ただ、カラオケもバーもけっこういい値段がするらしい。
駐在員や出張者向けであり、バンコクのタニヤほどは日本人観光客は来ないかもしれない。
が、やっぱりアオザイは魅惑的なのである。
ホテルへ戻る
レタントンの日本人街訪問はここまで。
昼間は食堂とマッサージ屋がやっているだけ。
やはり夜遅くなってから来るべきだ。
それは次回のホーチミン訪問時にお預けとする。
帰りはバスで戻ろう。
レタントン通りをまっすぐ進むバスがある。
44番に乗ればベンタイン市場へ行けるらしい。
が、夕方の渋滞でバスはやってきそうにない。
17分待ちで、4.7km手前までは来ているとの表示。
どう考えても歩いたほうが早い。
まとめ
レタントンの日本人街、リトル・トーキョー。
タニヤよりもおもしろいと思う。
狭く入り組んだ路地が、いかがわしさを増幅し、なんだかいけない場所にやって来たかのような一抹のスリルを味わせてくれる。
日本でもこういった路地にある飲み屋街は足を踏み入れるだけでわくわくするものだ。
社会主義国であるはずのベトナム・ホーチミンでこんな日本人街をつくり、さらに維持してきた、現地ベトナム人ならびに日本人社会に素直に賛辞を送りたい。
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