日本帰国情報

タイとベトナム複数国滞在からの日本帰国、陰性証明書取得場所とMySOSファストトラック登録について

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今回、タイを出発してベトナムに一時滞在してから日本に帰国した。
ベトナムには1泊のみの滞在ではあるが、複数国滞在歴ありでの日本入国となる。
日本の水際対策では、タイは青グループ、ベトナムは黃グループに分類されており、日本入国時の検疫措置が異なる。
この場合、陰性証明書取得ルールはどうなっているのか、MySOS登録はどうするのか、いろいろややこしいことになっているが、実はさほど難しくない。
タイで陰性証明書を取得して、MySOSファストトラックは青色画面となり、検査も隔離も一切不要で楽々日本入国できた。
ベトナムでは検査をしていない。それでも問題なしだ。

日本入国時の検疫をメインにすでに記事にしている。

関連記事:タイ発ベトナム経由で日本帰国、空港検疫は入国まで22分だった

疑問に感じてる人もいるかもしれないので、詳細を解説しておく。

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国際線乗り継ぎ・乗り換え時の陰性証明書取得ルール

今回は、タイを出発しベトナムを経由して日本に帰国する。ベトナムに入国しているが滞在日数は2日のみだ。
航空券は、LCCのベトジェットエアのフライトをそれぞれの区間を別々に手配した。同じ航空券番号のスルーチケットではない。
一度ベトナムに入国しているのがポイントとなる。
パンデミック前ならばよくあるストップオーバー的な滞在方法だが、この情勢下ではちょっと特殊な日本帰国方法といえる。

日本帰国には陰性証明書の取得が必須である。
タイでのPCR検査場と陰性証明書取得方法についてはよく知っている。バンコクでもパタヤでも簡単に取得できる。地の利があり、なんとでもなる。

関連記事:バンコクとパタヤ 日本帰国用陰性証明書取得PCR検査場まとめ

でもベトナムの検査場についてはまったくわからない。調べれば情報は出てくるものの数は少ない。地の利もない。
できれば、タイで検査しておきたいところだ。

そこで、事前に陰性証明書取得ルールは調べておいた。

厚生労働省による「検査証明書について(Q&A)」
https://www.mhlw.go.jp/content/000825073.pdf

国際線乗り継ぎに関しては、8番と9番が参考になる。

8 米国でのトランジットの際には、米国国内法により、一部例外がある場合を除き、入国手続きを行う必要がありますが、トランジットを行った地での滞在歴の取扱いはどうなりますか。

現地での滞在歴については、トランジットが目的で空港内に留まっている場合は、その場所での滞在歴はないものとします。 また、空港内の宿泊施設等に宿泊する場合も滞在歴はないものとします。ただし、 空港外に出た場合や空港外の宿泊施設等で宿泊した場合は、その場所に滞在したことになります。

9 国際線トランジットで(1)経由国での入国を伴わない場合、(2)経由国の国内法の定めに従って経由国での入国を求められる場合の、それぞれについて「出国前72時間」の起算点を教えてください。

(1)のケースでは、元の出発国での出発時点を「出国前72時間」の起算点としま す。
(2)のケースでは、入国した経由地の空港外に出た場合や空港外の宿泊施設で宿 泊した場合には、「出国前 72 時間」の起算点は経由地での出発時間となり、もともと 取得していた検査証明書の取得時間が、経由地出発前 72 時間を超えている場合は、 経由地において新たに検査証明書を入手する必要があります。 他方、経由地の空港内に留まっている場合には、「出国前検査 72 時間」の起算点は 元の出発国での出発時点となり、新たに経由地において検査証明書を取得する必要は ありません。 例えば、スウェーデン→ドイツ(トランジット)→日本の場合は「出国前72 時間」 の起算点はスウェーデンの空港出発時点となり、ブラジル→メキシコ(トランジット)→米国(入国手続、トランジット目的、空港内留まる)→日本の場合は「出国前 72時間」の起算点はブラジルの空港出発時点となります。

この説明をよく読めばルールは判然とする。

今回のタイ発ベトナム経由での日本帰国のケースにあてはめよう。

元の出発地はタイ。
経由地はベトナムだ。
経由地であるベトナムには入国し、さらに空港を出て市街地に宿泊する。
よって、上掲Q&A9番の(2)のケースに該当する。

出発前72時間の起算点は、元の出発国であるタイの出発時とはならずに、経由地であるベトナムから日本へ出発する時間となる。

たとえば、7月5日午前1時のフライトでベトナムから日本へ向けて出発すると仮定。
この場合、検査日時のリミットは、ベトナム発フライトの日時から72時間前までとなる。すなわち、7月2日午前1時だ。
7月2日午前1時以降に受けた検査での陰性証明書がないと、日本入国は不可ということになる。
逆に考えれば、7月2日午前1時以降の検査であれば、元の出発国であるタイで受けた検査の陰性証明書でも有効となるわけだ。

このルールを元に、タイからベトナムへ向けて出発するフライトと検査のタイミングを計算していった。

ベトナムから日本へのフライトが7月5日午前1時出発であるならば、7月2日の午前1時以降の検査が有効となる。
ということは、7月2日のうちに検査を受けておけばいい。
7月3日のフライトでタイからベトナムへ向かい、ベトナムに入国。そのままベトナムに滞在。
7月4日もそのまま滞在し、日付が変わり7月5日午前1時のフライトで日本へ向かう。

というような計算の元、実際にそのとおりに実行した。
そしてまったく問題がなかった。
(実践レポートは後述)

なお、純粋なトランジット・トランスファーの場合は異なる。
空港制限エリア内でそのまま乗り継ぐ場合はもちろんのこと、たとえ乗り換え手続きのため一度入国を余儀なくされても、空港から外へ出ないかぎり、滞在歴ありとは見なされない。

LCC利用では同じ航空会社であっても、別チケットでの発券となっており、空港制限エリア内での乗り継ぎは不可だ。
同じベトジェットエアのフライトであっても、一度ベトナムに入国する必要がある。入国手続きをしてベトナムに入り、出発フロアへ移動して、日本行きフライトの搭乗チェックイン手続きを行い、搭乗券を発行してもらう。入国したばかりだが、また出国手続きをして、日本行きフライトに搭乗するという流れだ。
これでもトランジット目的での入国となり、空港内にとどまっていれば、ベトナム滞在歴ありとはならない。

このケースであれば、元の出発国であるタイを出発するフライト出発時間が「出国前検査72時間」の起算点となる。
(ただ、かなり特殊なケースなので経由地から日本へのフライトのチェックイン時に揉める可能性があるが)

MySOSのファストトラック登録

次に複数国滞在でのMySOSとファストトラックの登録についてだ。

現在日本に入国にはMySOS登録が必須となっている。
アプリだけでなく、WEB版のMySOSも新しく導入された。

関連記事:日本入国検疫措置変更:MySOS Web版が新登場、スマホなしでもファストトラック登録可能に

アプリにせよWEBにせよMySOSの事前登録は必須だ。

MySOSを使ったファストトラックも実質的に必須となっている。
ファストトラックが承認されれば、日本入国時の検疫手続きが迅速に進む。
ファストトラックは絶対必須ではないが、もはやファストトラックなしでの日本帰国は考えないほうがいいレベルになった。

ファストトラック承認まで

ファストトラック⇒https://www.hco.mhlw.go.jp/fasttrack/

昨年10月に一度タイから日本に帰国している。
その際にもMySOSアプリを使ったが、そのままのアプリでは不可とのこと。
スマホに残っていたMySOSを一度削除して、ファストトラック対応の新しいMySOSを再度インストールした。

次に、ファストトラックの機能を利用する。

検疫手続事前登録だ。

質問票には、過去14日以内に滞在した地域(国)を選択しなくてはいけない。

今回はタイ発ベトナム経由での日本帰国だ。
タイとベトナムを登録する。
(もしベトナムが単なる乗り継ぎ目的での入国であれば、ベトナムを滞在歴に含める必要はない)

タイは青グループで、ベトナムは黃グループだ。
日本入国時の検疫措置は異なる。

タイからの日本入国では、ワクチン接種証明書の有無は問われず、空港検査も自宅待機も一切不要だ。
ベトナムからの日本入国では、ワクチン接種証明書がないと、空港検査と自宅待機が必要となる。ワクチン接種証明書があれば、青グループと同じ扱いとなる。
青と黃の2グループの滞在歴がある場合は、より厳しい黃グループの検疫措置が適用される。
今回の場合はベトナムからの入国ルールが適用となる。
滞在先分類はYと表記される。

よって、MySOSのファストトラックで、ワクチン接種証明書の登録をきっちり行っておく。
(タイから直接日本に帰国する場合は、ワクチン接種証明書の登録は必須ではない)

タイで3回のワクチン接種をしており、タイの病院が発行したワクチン接種証明書を画像データにして、ファストトラックにアップロード。

ほどなくワクチン接種証明書が承認されて、MySOSの画面が黄色に変わった。

空港検査/入国時待機の欄は、「待機なし」となっている。

ここまでの一連の手続きは、タイからベトナムへ出発する前に実施した。
バンコクのメドコンサルトで陰性証明書のためのPCR検査は実施しているが、まだ検査結果は届いていない状態だ。
タイ出国時点での画面は黄色のまま。

ベトナム入国後に無事に陰性証明書が届いたので、次に検査証明書事前登録を行う。

検体採取をした日、検査の種類、検体採取法などを入力していく。
最後に、メドコンサルトから送られてきた陰性証明書のPDFファイルをそのままアップロードする。
これはメドコンサルトが使っている独自の英文様式であり、厚生労働省が定めた日本語併記の様式ではない。
ステータスが審査中に変わり、承認までしばらく待つ。
17時5分に登録して、17時40分に受付完了の通知が届いた。

MySOS画面を確認すると、緑色に変わっている。

あともう一息だ。

夜21時過ぎにMySOSを再確認すると、無事に青色画面に変わっていた。
メドコンサルトの英文証明書でもまったく問題なし。

すべての検疫手続事前登録が完了。
この時点で、タイで受けた検査の陰性証明書であっても、ベトナムからの日本入国でも有効となるのが確定。

実践レポート

厚生労働省が定めたルールに則り陰性証明書を取得し、MySOSファストトラックを登録していった。

実践レポートを時系列に並べておく。

1日目:バンコクでPCR検査
ベトナム行きフライトが朝早かったため、パタヤからバンコクに前乗り。
メドコンサルトで夕方に検査を受けた。
この検体採取時が、「出発前72時間」の起算点となる。

関連記事:バンコクのMEDCONSULTで日本帰国用陰性証明書を取得、日本政府指定フォーマットを白紙でもらえる

2日目:ベトナムへ
検査翌日に検査結果証明書がEメールで送付されていた。
が、実際にはメールを確認することなく、スワンナプーム空港からホーチミン行きのフライトに搭乗した。
ベトナム行きフライトチェックイン時には陰性証明書の提示は不要だ。
ベトナムのあとは日本行きフライトに搭乗する予定だと航空券も提示したが、陰性証明書やMySOSの画面提示は求められず。これがレガシーキャリアの同一航空券番号での日本行きトランジットフライト利用予定だと陰性証明書の提示が求められる可能性はある。
ベトナム入国時にも陰性証明書の提示は不要。

関連記事:ベトナム旅行開始、ベトナム入国にはパスポート一つだけ

入国後に空港を出て、ホーチミン市内へ。ホテル到着後にメールチェックをして陰性証明書が届いているのを確認。
MySOSのファストトラックを青色画面にしておく。
そのままホーチミンに1泊。

3日目:ベトナム滞在
丸一日ホーチミン滞在。

4日目:ベトナムから日本へ
日付が変わって午前1時のフライトで日本へ向かう。
ホーチミンの空港での日本行きフライトチェックイン時には陰性証明書の提示が求められた。
メドコンサルトから送られてきたPDFでの陰性証明書をスマホに保存してあり、その画面を提示。紙には印刷していない。

実はここが一番緊張していた。

日本の厚生労働省が定めたルールに完全に則っているのは間違いないし、MySOSの画面も青色表示になっている。
が、チェックイン担当者が複雑な日本の水際対策ルールを理解しているとはかぎらない。
タイで発行された陰性証明書じゃ駄目と言われる可能性があった。紙の陰性証明書を求められるケースもありうる。
担当者は、少し首を捻ってから隣の係員に相談していた。すると問題なしとして受理された。
少し安心した。
なお、MySOSの画面提示は求められなかった。

日本入国の複雑なルールが大きな問題となっている。
陰性証明書に関しても、厚生労働省が定める様式でなくてもいいし、紙媒体である必要もないのだが、世界各国行きのフライトを担当しなくてはいけない地上係員がいちいち日本の細かいルールをすべて把握するなんて無理な話だ。
日本政府が定める様式の紙媒体の陰性証明書じゃないと搭乗を認めないといった誤った理解をしている航空会社係員もいるようでようで、日本行きフライトに搭乗できないケースが発生しているとのこと。

今回のケースでは問題なかった。
が、問題となる可能性もある。
いちおう、バックアッププランは用意していた。
メドコンサルトでは厚生労働省が定めるフォーマットの用紙も渡してもらえる。医療機関名と医師のサイン入りだが、あとは白紙状態。送られてきた検査結果の内容を自分で書き写すという方式となっている。
もし日本政府指定フォーマットかつ紙の陰性証明書を出せと言われたら、さくさくっと陰性証明書の書き写して作成すればいいと考えていた。本当に陰性だったのでこれは問題ない。
また、タイで取得した陰性証明書は駄目と言われた場合は、厚生労働省のホームページの英語版を開いて、説明するつもりだった。

こうして無事にベトナムを出国。

日本入国
日本到着時には、まずMySOSの青色画面を提示する。
実際の陰性証明書の提示は不要だった。
滞在国ベトナムということで、空港検査と自宅待機免除のためには、ワクチン接種証明書の提示も必要だが、これもMySOSの画面表示だけでいけた。
証明書の類の提示は一切なし。
MySOSの青色画面は、まるで水戸黄門の印籠のごとき効果があった。
黄色グループのベトナムからの入国であっても、青色画面にさえしておけば、青色グループのタイからの入国とまったく同じ扱いだ。
歩く距離は長いが、さくさく進む。
あっという間に日本帰国完了。

まとめ:簡単だけど複雑

こうして完全にルールに則った上で、タイで取得した陰性証明書でベトナムから日本に帰国することができた。
MySOSのファストトラック承認もまったく問題なし。
違うグループの複数国滞在からの日本入国は簡単だ。

いや、簡単といえば簡単なんだけど、やっぱり複雑だわ、これ。
ごく一般的な旅行者に一次情報まで熟読してルールを把握した上で、出国前72時間の起算点を定めて、検査日時とフライト出発時間を逆算しつつ旅行計画を立てて、そのとおりに実行にせよ、というのは少々酷な話である。
日本人でも悩ましいのに、海外の空港のチェックイン担当者が混乱するのも当然だ。
日本政府が定めたルール自体は原文を読み込みさえすれば明確に判明するのだが、完全理解と完全実施は無理ゲーに近い。
正直、やってられるかというレベルだ。
変なルートで旅行するなと言っているようなものだ。そもそも海外行くなそして帰ってくるなと言わんばかりの日本の水際対策である。

ルールに完全に則っていても、現場では余計なトラブルが発生する可能性は大いにある。
トラブルを避けたい人や、また現場でのトラブルを解決できるだけの語学力や交渉力に自信がない人は、あまり無茶なルートはとらないほうが無難かもしれない。特に日本での予定が詰まっており、帰国時期の変更は避けなければいけない人はなおさらだ。
まあとりあえず、ベトジェットエアを使ったタイ発ベトナム経由日本帰国では、この記事に書かれたとおりに実践すれば、ほぼ100%うまくいくはずだ。それでも不測の事態はおこりうる。
個人的にはこのルートはすごくおすすめなので、タイ好きベトナム好き海外旅行好きの人には実践してほしいところなのだが。

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