日本帰国情報

帰国足止めがトレンド入り、タイ・パタヤからの帰国難民について

投稿日:

2022年8月時点で、海外から日本に帰国する際には出発前72時間以内の陰性証明書の取得が必須となっている。
現地でのPCR検査(抗原定量検査も可)で陽性結果が出れば、日本に帰国できない。
滞在国のルール・ガイドラインに従い一定の隔離期間が必要だ。隔離期間終了後での再検査でも陽性が出ることが多く、日本帰国ができなくなる。
そんな帰国難民が増えている。タイでも実際に多い。
海外旅行好きや海外在住者の間ではかなり以前より問題となっている。
これを「帰国足止め」と呼び、日本国内のメディアでここ数日で一気に話題となったようだ。
タイ・パタヤからの日本人帰国困難者、それに欧米、インド、韓国、中国への帰国者の状況を見てみる。

広告



帰国足止めがトレンド入り

日本のテレビやネットニュースで帰国難民が話題となり、「帰国足止め」がトレンド入りしたとのこと。

リンクは貼らないが、「帰国足止め」で検索結果に出てくる記事タイトルを列記しておく。

・「帰国足止め」がトレンド入り…入国時の「陰性証明」要求に「自己責任」「愚の骨頂」と賛否両論

・いまだ必要な「陰性証明」 帰国足止めされた女性が語る“試練" 専門家から疑問の声も

・日本人コロナ難民が足止めされているシンガポール

・【実録】出張先のロンドンでコロナ陽性に 「陰性になるまで帰れない」のは色々な意味で厳しい

・バリ島から帰国できない日本人旅行者が増加、PCR検査陽性で足止め、現地の日本総領事館が注意喚起

以上。
韓国、シンガポール、イギリス、バリ島などなど。
世界各地で帰国難民が発生。

むろん、タイでもPCR検査陽性になる帰国できなくなった日本人旅行者は少なくない。

関連記事:タイ・パタヤ旅行 日本帰国のためのPCR検査で陽性になったらどうなるのか詳細レポート

タイではPCR検査陽性となれば、原則10日間の隔離が求められる。
隔離終了後に再度検査して陰性となれば、陰性証明書を入手して、帰国可能となる。
陽性が続けば帰国できない状態が続く。

そんな事例が多発しており、在外公館では領事レターの発行についてお知らせを出すようになった。

関連記事:帰国前陰性証明書取得不可の際の大使館・領事レター発行について、在タイ・フィリピン大使館から発表

以前からあった制度だが、公の文書で公開するようになったのは最近だ。
それだけ帰国難民が増えているということだろう。
領事レターの発行には数営業日かかる。
それだけ帰国時期が遅れることになる。

パタヤの日本人帰国難民

外国人観光客の多いパタヤには海外用陰性証明書を発行するPCR検査場がいくつかある。

現在の主要顧客は日本人となっている。
特にパタヤで最安値のPattayarak Health Unitは日本人だらけの状況だ。

関連記事:パタヤ最安値PCR検査場Pattayarak Health Unitでの陰性証明書取得と日本帰国まで

検査結果を受け取りに行った友人は、同じタイミングで陽性結果を受け取った日本人に遭遇したという。
それだけ日本人が検査を受ければ、日本人の陽性者が出るのも当然のこと。

別のPCR検査場で聞き取りしたところ、やはり日本人の陽性者が増えていると言われた。
たまたまその日は日本人女性1人の陽性結果が出たばかりで、Detectedと表記された検査結果を見せてもらった(名前は隠してある)。ほらね、と。
当たり前にように陽性者が出ているそうだ。
Pattayarak Health Unitでも陽性結果を受け取った人への対応は素っ気ないもので、陽性は珍しくともなんともないと言わんばかり。

パタヤから帰国できなくなる日本人は確実に増えている。
バンコクでも同様だ。ユーチューブやSNSで感染後隔離となったという報告が目立つ。

日本からの旅行者の絶対数が増えていることが最大要因だろう。
日本に帰国する旅行者は全員必ず検査を受けなくてはいけない。
母数が増えれば、それだけ陽性者も増える。当たり前のこと。

タイでの滞在日数がある程度長ければ、タイ国内での感染だろう。
でも3泊4日程度の短期旅行で、タイ到着後1,2日で検査した場合は、日本国内ですでに感染していた確率が高い。

タイ国内で感染する確率、タイでの陽性率は不明だが、陽性率が変わっていないとしても、日本人旅行者の母数が増えれば、当然陽性者数も増える。
陽性率が上がっているなら、陽性者数はさらに増えるだろう。

世界中からの旅行者が集まるのがタイでありパタヤだ。
当然、他の国からの旅行者も感染する。ウイルスに国籍は関係ない。
帰国に際して陰性証明書の提示が必要ないのでわざわざ検査しないだけの話だ。
無症状であっても検査すれば陽性となるケースが多い。
検査しなければ陽性になるわけがない。

パタヤの欧米人帰国難民

現在の欧米諸国では帰国入国時の陰性証明書を不要としている国が大半だ。
が、今年の前半までは必要な国がまだまだ残っていた。

昨年末からのオミクロン株の猛威はかなりのもので、特にツリータウン周辺のバービアはえらいことになっていた。
ツリータウン入り口に検査場を設けて集中検査したら数割が感染していたというほどのまん延ぶり。
ツリータウンの外国人客のほとんどは欧米人だ。

年明けしばらくしてから、パタヤ長期滞在している知り合いのファランに話を聞くと、周囲で感染者が多数出て、帰国できなくなった友人知人がたくさんいたそうだ。

その後、ヨーロッパでは陰性証明書はほぼ廃止。イギリスなどはワクチン接種証明書すら不要になった。

アメリカは今年6月12日に出発前陰性証明書を廃止した。
それ以前は陰性証明書が必要だった。
PCR検査場で聞いたところ、数ヶ月前まではアメリカ人の検査希望者が多かったという。しかも毎日数人は陽性結果となっていたそうだ。

つまり検査すれば陽性者は必ず出る。
ヨーロッパもアメリカも帰国前陰性証明書が不要となったから誰も検査してないだけの話だ。
日本は依然として陰性証明書が必要なので、日本人ばかりが陽性となっていると感じてしまうだけのこと。
もしパタヤに遊びに来ているファランたちがこぞって検査すれば、がんがん陽性が出ていることだろう。

滞在中に重い症状が出れば病院で診察を受けてPCR検査することになるだろうが、無症状でわざわざ検査を受ける必要はない。
帰国のためのPCR検査が不要であれば、それこそ誰も高い金を払ってわざわざ検査する人はいないだろう。
まして陽性となれば10日間隔離が求められる。
外国人旅行者は隔離のための費用も治療費も自己負担だ。
そんなリスクを負ってまで検査する人はいない。
でも日本人は帰国のためには検査が必須。たとえ無症状であっても、検査陽性が判明した以上、タイのガイドラインに従い隔離療養しなくてはいけないし、日本に帰国もできない。

インド、韓国、中国への帰国は?

現在、パタヤを訪れる外国人観光客はインド人が一番多い。
Pattayarak Health Unitでは見かけなかったが、パタヤにある他のPCR検査場ではインド人の姿を実際に見かけた。

タイからインドへの入国について調べてみる。
ワクチン接種証明書を事前アップロードすれば陰性証明書は不要とする国のリストがあって、タイは対象国入りしている。日本は対象外で、日本からのインド入国ではワクチン接種証明書と陰性証明書の両方が必要とのこと。
タイからのインド入国では、ワクチン接種証明書があれば陰性証明書は不要。
ただし、ワクチン接種証明書がなければ、陰性証明書は必須。
中にはワクチン未接種でタイ入国しているインド旅行者もいるし、特に子供はワクチン未接種のことが多いようだ(5歳未満のインド入国ではワクチン接種証明書も陰性証明書も不要)。
子供連れでタイに遊びに来ているインド人家族も多い。子供だけ検査を受けるケースも見受けられる。
そんなわけで、インド人旅行者がパタヤでPCR検査を受けている。
ただ、陰性証明書が全員必須なわけではないので、日本人よりは少ない。

次に韓国。
パタヤでは韓国からの旅行者が明らかに増えている。
韓国人の韓国帰国に際しては陰性証明書が必要。
ただしPCR検査ではなく出発前24時間以内のRAT(迅速抗原検査、ATK)検査でもいいことになっている。
パタヤの検査場では、証明書付きのATK検査の費用は400バーツ前後だ。
しかも15分程度で判明する。
韓国人旅行者も検査場に行くが、あっという間に検査から陰性証明書取得まで終了する。
日本とは大きく違う点だ。

ちなみにATK検査で陽性となっても、PCR検査と違い、陽性=感染確認とはならない。クリニックからの保健所への通報もないようだ。
重い症状が出ていれば、病院へ行って診察とPCR検査を受けることになるが、無症状ないし軽症の場合は部屋で2,3日大人しくしておくだけ。10日間の隔離義務はない。
再度ATKで陰性結果が出れば、証明書を発行してもらい、帰国できることになる。

日本の陰性証明書義務は継続するにしても、せめてATK検査の陰性証明書を認めてくれたら楽になるのに。

ちなみに、かつての最大派閥であった中国からの旅行者は今や少数派だ。
中国への入国では陰性証明書が必須。それもかなり厳しいルールとなっている。

パタヤの検査場で聞いたところ、大使館から確認の電話が来るそうだ。本当に正しい検査結果なのか確認されるという。偽造防止のためだろう。
他にも厳しいルールがあるらしく、中国・香港・台湾向けのPCR検査費用は、特別価格を取っている。

通常2,200バーツのところ、2,700バーツ。さらに中国向けでは3,500バーツだ。
中国は本当に厳しい。

その点、日本は緩いといえよう。
日本独自のフォーマットと形式にこだわるが、書類上の条件さえ満たしていれば、MySOSの審査はあっさりと通過する。

現実的に日本指定フォーマットに自分で書き込んで、しれっとMySOSに登録すれば承認されてしまう可能性は高い。むろんそれは懲役が課されるおそれがあるほどの犯罪行為だが、実際に陰性証明書の中身のチェックがどこまできちんと行われていることか。
日本は形式にはひたすらこだわるが、中身はすかすかだ。制度を悪用する者だけが得をしてしまう。

まとめ

日本が陰性証明書を求め続けるかぎり、帰国足止めは続く。
この夏休みに久しぶりの海外旅行を計画している人は多いはずだ。
でも、帰国前のPCR検査で陽性となり、夏休みが終わっても日本に帰国できない人が多く発生するのは間違いない。
現状では、旅行者が増えれば増えるほど、帰国難民が増える。
ウイルスはなくなっていない。変異しながら生き残っている。
日本政府が付き合い方を変えないかぎり、日本に帰国できない日本人が増殖していく。
タイ入国にはワクチン接種済みであれば陰性証明書は不要だ。PCR検査をすれば陽性結果となる旅行者も多く入国してきているだろう。欧米諸国も同様だ。
そんなリスクは承知の上で陰性証明書は不要としている。そのようなリスクは意味がない、ベネフィットのほうが多いとの判断だ。
日本の対策の是非とはともかく、帰国できない日本人旅行者が多く出る。それが現実だ。

広告

-日本帰国情報

Copyright© パタヤ千夜一夜 , 2022 All Rights Reserved Powered by STINGER.