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タイ・パタヤ旅行 日本帰国のためのPCR検査で陽性になったらどうなるのか詳細レポート

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現在、日本からの海外旅行において、もっともリスクがあるのは日本行きフライト搭乗用陰性証明書取得のためのPCR検査であろう。
どんなに無症状であっても、ここで陽性結果となれば、フライト搭乗できないため日本帰国は不可となる。
タイではPCR検査陽性となれば、原則10日間の隔離となってしまう。
そのような実体験レポートが読者の方から届けられた。
日本帰国のためのパタヤでPCR検査を受けたところ陽性となったという。
記事にしてもいいという許可を頂いたので、検査陽性から日本帰国までの長い流れを紹介していきたい。

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タイ・パタヤ旅行中に陽性に

読者の方はタイ在住者ではなく、日本からの旅行者。
Test&Goでタイに入国し、パタヤに短期滞在していた。

日本帰国の日が近づいたので、バンコク病院パタヤにてPCR検査を受けて、日本帰国用陰性証明書を取得へ。
これは日本入国者は全員必須だ。

関連記事:パタヤで日本帰国用PCR検査陰性証明書取得

無事に陰性となれば、証明書をもらい、日本行きのフライトに搭乗し帰国可能となる。

読者の方は、帰国予定日の前日の朝一番にバンコク病院の予約を入れて検査を実施。これならば当日中に陰性証明書が発行される。翌日夜のフライトには余裕で間に合う。
午後になり病院から電話があり、偽陽性の疑いがあるから、別のラボで再検査すると言われた。結果は午後10時にならないと判明しない。
ちなみに、バンコク病院では日本語通訳がいるため、英語が苦手な場合は日本語通訳をとおして医師とのやりとりが可能だ。
結局その日は病院から連絡がなかったので、てっきり陰性になったものと安心。
が、翌朝、病院で渡されたのは陽性結果だった。

この時点でフライト搭乗不可、日本帰国不可が決まった。

隔離方法の決定

ここから、日本語通訳をまじえて、医師と隔離期間と方法についての打ち合わせが開始された。

まず、現在の滞在先を聞かれる。
知人のコンドミニアムに居候状態だったが、隔離治療には適しておらず断念。
そこで自分でホテルを手配してそこで隔離すると告げて、いったん病院をあとにする。
自分の荷物をすべてまとめて、予約したホテルへ。
PCR検査陽性になり10日間隔離のために宿泊したいとホテルのチェックインカウンターで申告すると、ホテル側は拒否。血相を変えて、施設に入らないでくれと言われる。
しかたないので、また病院に連絡。日本語通訳を呼び出してもらい、相談。
隔離施設を紹介しもらうことになった。
最初に提示された価格は10日間で28,000バーツ、その後、日本人特別価格で16,000バーツに値下げされたそうだ。

病院が救急車仕様のバン(いわゆるコロナタクシー)を手配し、迎えに来て合流。そのまま隔離施設へ連れて行かれる。
隔離施設はウォーキングストリート近くにあるビバリープラザホテルだった。
現在は隔離ホテルとなっているらしい。いわゆるHospitel、もしくはAQだ。

ホテル隔離生活開始

防護服のスタッフに案内された部屋の中でには、大量の水、ゴミ袋、洗濯洗剤、アメニティが用意されており、いかにも隔離生活といった雰囲気。

バンコク病院パタヤの日本語通訳から連絡が入り、遠隔での診察が始まる。
健康管理キットの購入するかどうか聞かれる。
体温計、指先に挟む血中酸素飽和濃度ならびに心拍数を測る機械、マスク、手指消毒用具など一式で3,500バーツ。
これらは自費での購入となるようだ。
また、普段飲んでいる薬や持病や既往歴なども聞かれる。
遠隔診療はこの程度のもの。
バンコク病院の日本語通訳がいるため、言葉の心配はない。

続いて、バンコク病院からHome Isolationの指示書、隔離同意書、体調管理キット一式が届く。

バンコク病院パタヤによるHome Isolation指示書

毎朝8時に体温チェックと血中酸素飽和濃度チェックの結果をLINEを通じて報告。
バンコク病院パタヤのナースとLINE友達になっておく。

ナース対応は午前8時から午後5時まで。それ以外の時間帯に体調が悪くなったらコールセンター1719に連絡。

宿泊施設エリアもしくは患者が厳密に留められるエリアの外に出てはいけない。
要は外出禁止だ。

同意書にサインしてLINEで写真を送り返す。

治療薬は、去痰剤と充血防止剤とアセトアミノ系鎮痛解熱剤が処方された。

食事は3食届けられる。

ある日の朝食

他にもセブンイレブンでの買い物依頼も可能。
フロントに依頼するとビールも買ってきてくれたとのこと。
隔離生活に不自由はないけれど、ジムやプールは利用不可なのが残念だと。
(隔離ホテルによっては、部屋の外に出て、ガーデンやプールサイドの利用は可能なケースあり)

その後、病状が悪化することもなく、無事に隔離終了。
治癒証明書をもらえる。
隔離終了後は自由に行動できる。

実際には、3月30日に陽性確認、31日に隔離開始、4月8日に退所という流れ。
陽性確認から全部で9泊10日が隔離期間ということになる。

フライト変更と医療保険

陽性結果が判明した時点で、日本行きのフライトに搭乗できないことが確定。
すぐにフライト変更の手続きをする。
航空会社や代理店によって手続きの方法は異なるようだが、読者の方の場合は、片道で購入しており、航空会社と直接やりとり。
コロナ陽性の診断書を航空会社の相談窓口にメールに添付して送ると、フライトキャンセル可能で、しかも全額現金で返ってくると言われたそうだ。帰国用フライトは新規に購入すればよい。
これはコロナ陽性判定の場合の特例措置となるようだ。

日本発の往復で購入していた場合はなんともいえないが、おそらくは無料で日程変更できるものと思われる。各航空会社に確認を。

また、ホテル隔離費用は加入している医療保険で賄われる。
ヨーロッパ系の保険会社では完全な無症状の場合は保険適用外とされることもあるようだが、軽い症状でも出ていれば問題なく支払われるはずだ。
日系ないしタイ系の保険会社では無症状でも陽性判定さえ出ていれば保証されるはずだ。
保険会社に要確認。

日本帰国へ

隔離生活を終えて、ようやく日本帰国へ。

が、日本帰国のためには陰性証明書が必要だ。
バンコク病院パタヤの日本語通訳の人が言うには、隔離終了直後にはPCR検査陽性となってしまうことが多いとのこと。
実際、読者の方は、またしても陽性反応が出てしまったそうだ。
病気としては治癒していても、ウイルスの残骸を検出してしまうケースがあるとのこと。

日本へのフライトは治癒証明書では搭乗不可なので、陰性結果が出るまで待つしかない。

結局、読者の方が日本行きフライトに搭乗できたのは4月15日夜のこと。
隔離が明けてから一週間かかったことになる。
なお、日本の空港検査では無事に陰性結果が出て一安心。

これにて、波乱のタイ・パタヤ旅行はようやく終了となった。

本当におつかれさまです。
貴重な情報提供ありがとうございました。

タイ旅行のリスク:15日間帰国できず

3月30日、日本帰国のためにPCR検査。そこで陽性確認。
3月31日、帰国予定はパーになり、そのまま隔離ホテルへ。
4月8日、隔離終了。
4月15日、ようやく日本帰国へ。

3月31日帰国予定が4月15日に延びた。
15日間日本に帰れず。

タイ旅行のおけるリスク評価は以下の記事を参照に。

関連記事:タイ旅行のリスク:PCR検査と国内感染とフライト濃厚接触

ここで述べているように、タイ旅行での最大リスク要因は、日本帰国のためのPCR検査にある。
読者の方の実例では15日も帰国が遅れた。
直接の金銭的な負担はそこまで大きくないものの、とにかく日本帰国後に予定していた仕事や用事がすべて吹っ飛ぶことになる。これが最大リスクだ。
予定がない人は時間の浪費だけで済むが、仕事や用事がある人は一大事だ。

タイ到着時検査で陽性となった場合は、10日未満の短期滞在なら旅行がすべて吹っ飛ぶ。これも大きなリスクだ。
でも帰国のタイミングは、帰国直前検査で陽性となる場合と比較すると、そこまで遅くならない。
長期滞在なら一時の我慢である。

まあ、存分にパタヤを楽しんだあとで陽性となっても、それはそれでしょうがないのかもしれない。

なお、年末年始にパタヤのツリータウンでオミクロン株が猛威を振るったあと、帰国予定のファランの多くが陽性となり帰国できなかったと知り合いファランから聞かされた。
ただ、現在はイギリスなど陰性証明書提示義務を撤廃している国が増えており、帰国前検査は不要のため、よほど重い症状が出ていないかぎり、帰国できないリスクはなくなっている。
イギリスでは入国時の検査も不要となっている。

イギリス人の体験談では、タイ到着時の検査で陽性であっても、陽性のままイギリス行きのフライトには搭乗可能だったとのこと。

関連記事:タイ到着時PCR検査の混乱で旅行が台無しに イギリス人家族の悲劇

日本へのフライトには陰性証明書が必須のため、陰性結果が出ないかぎり帰国できない。

バンコク病院パタヤでのPCR検査代は陰性証明書発行込みで3,800バーツ。
ナックルアの市場横にある検査施設では900バーツ、パタヤカンのラボでは2,500バーツで受けることができる。
バンコク病院は高額だが、もし陽性となった場合、専属の日本語通訳がその後の手配を行ってくれるメリットがある。言葉の心配は不要。
ラボで隔離ホテルの手配をやってくれるかは不明だが、いずれにせよ、ラボもしくは保健所とは英語あるいはタイ語でやり取りしないといけない。
英語やタイ語が話せない人にはけっこう大変かもしれない。

自宅隔離とホテル隔離

タイ在住者で、自宅隔離できる環境があるならば、自宅でのHome Isolationが選択できる。
これは、タイ到着時検査でも同様。
むろん無症状あるいは軽症のグリーン患者に限定され、病院あるいは保健当局の許可があればの話だ。重い症状があれば病院での入院となる。

たとえHome Isolationを選択可能だとしても、隔離は隔離だ。

バンコク病院のHome Isolation指示書にあるように、施設から外に出てはいけない。
違反すると伝染病法違反で逮捕される可能性がある。
実際、検査陽性なのに施設から逃亡し、全国ニュースで名前を顔写真が公開され、最終的に身柄を拘束されて、罰金を払ったうえ、国外退去となった外国人の例もある。

検査陽性でも隔離なしで解放されて自由ということはありえないのでご注意を。
実際には、朝8時にLINEでナースとやり取りするだけで、位置情報を追跡されるわけでも監視されるわけでもないから、いくらでも自由に外出できるわけだが、それはあまりにも無責任。
法律云々以前に常識がある人はやらない。
指定された隔離期間は大人しくしておこう。

現在のタイでは、よほど重い症状が出ていないかぎり、一般リスクグループの病院での入院治療は行われていないようだ。高齢者や基礎疾患のある高リスクグループが優先される。
タイ人も在住者外国人もHome IsolationあるいはHotel Isolationのどちらかだ。(場合によっては集団での地域隔離もある。)

Hotel Isolationは、Hospitelでのホテル隔離となる。
パタヤのタイ人もホテル隔離を選択する人が多い。同居している友人知人家族に迷惑がかかるからと。
実際にホテル隔離を体験したタイ人を何人も知っているが、無料でホテルに泊まれて3食付き、サバイサバイと言っていた。けっこうお気楽なものである。

外国人旅行者の場合は、自宅がないため、必然的に隔離施設でのホテル隔離となるだろう。
大人しくホテル隔離を受け入れるしかない。
自宅があると嘘をつき、PCR陽性者であること隠して隔離専用ホテルではない一般ホテルに宿泊することもできなくはないが、はなはだ迷惑な話。
隔離ホテルでの滞在はサバイサバイの心境にはなれないだろうけど、部屋での滞在自体は不自由ないようだ。

まとめ

以上、タイ・パタヤでPCR検査陽性となり帰国不可となった実例レポートと、その解説。
日本帰国15日延期はかなりの痛手に違いない。会社によっては馘首宣告を受けるかもしれない。
タイ入国後PCR検査での陽性率は、4月21日発表では0.49%(Test&Goにかぎると0.46%)となっている。
帰国のためのPCR検査で陽性となる確率は不明だ。タイ出国者が全員検査するわけではないし、算出しようがない。タイ国内での感染ということになろうが、1%以下なのは間違いないだろう。
確率的には低いが、もし陽性となった場合のリスクは大きい。

現在5月以降の規制措置緩和を検討中だ。
5月以降はPCR検査陽性時の隔離についても緩和される可能性がある。
現在は原則10日間の隔離だが、これを短縮する方向に進める。
タイ入国時検査も撤廃されていくだろう。

が、日本入国時の陰性証明書提示義務が残るかぎり、今回の読者の方のようなリスクは存在し続ける。
タイ国内での隔離が短縮されても、陰性にならないと帰国できない。
どんなに無症状であっても、治癒証明書があっても、検査で陰性とならないかぎり帰国不可だ。
日本が本当に開国しないかぎり、海外旅行のリスクはつきまとう。
確率はかなり低いけれど、そうなる覚悟は持っておいたほうがよさそうだ。

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