日本がオミクロン変異株への緊急対応措置を発表した。
外国人の日本入国は1ヶ月禁止。日本人は帰国可能だが、待機期間短縮措置は停止とし、強制隔離対象エリアを拡大する。
タイと日本の往復は引き続き可能となる。
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日本の水際対策強化
まず、先週末の時点で、アフリカ諸国からの入国者に対する規制が強化されていた。
エスワティニ、ザンビア、ジンバブエ、ナミビア、ボツワナ、マラウイ、南アフリカ共和国、モザンビーク、レソトからの入国では10日間強制隔離が必要となった。
さらに、11月29日付けで、日本の水際対策強化措置が発表された。
・11月30日午前0時より外国人の新規入国停止
・11月30日よりワクチン接種証明書保持者への行動制限緩和申請を停止
・12月1日より行動制限緩和措置と待機期間短縮措置を停止
・12月1日より日本に到着する航空便について新規予約を抑制する
⇒https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2021C145.html
いきなりの外国人入国停止措置だ。11月から始まったばかりの短期ビジネス渡航や外国人留学生の受け入れ再開も停止となる。
日本人は帰国可能だが、ワクチン接種済み者への待機期間短縮措置が停止され、一律で14日間の待機を求めることになった。
これまではワクチン接種証明書があれば14日から10日への待機期間短縮が認められたが、12月1日からは受けられない。全員、14日間の待機が必要だ。
ビジネス目的旅行者の入国では事前申請により待機3日の行動制限緩和措置も開始されが、これも受けられず、やはり14日間の待機が求められる。
日本帰国時の隔離期間短縮はあっさりと終了に。事態が落ち着けば再開するだろうが、当面1ヶ月間は停止を続けるとのことだ。
1日あたりの入国者数上限は、5000人に引き上げられたばかりだが、3500人に再度引き下げる。
新規予約を抑制するとのことなので、日本へのフライトチケットが取りづらくなる可能性がある。
また、日本入国時に強制隔離が必要な対象国が、さらに追加となる。
オミクロン株が確認されている国からの日本入国ではリスクに応じて強制隔離が必要だ。
(11月29日付けの追加指定)
待機なし→10日間待機 :アンゴラ
3日間待機→6日間待機 :英国
待機なし→6日間待機 :イスラエル、イタリア、オランダ
待機なし→3日間待機 :オーストラリア、オーストリア、カナダ(オンタリオ州)、チェコ、 デンマーク、ドイツ、フランス、ベルギー、香港
11月29日時点ではタイは強制隔離の対象外となっている。
タイからの日本帰国は?
タイでのオミクロン株への対応策はこちらから。
関連記事:タイのオミクロン株への対応策:アフリカ8ヶ国入国禁止とサンドボックス停止、ATK検査への変更延期か
タイでも日本の発表は大きく取り上げられている。
日本の外国人入国禁止措置を伝えるタイのインフォグラフィック
日本を訪れたいと願うタイ人は多い。
でも、現状ではタイ人の日本入国は不可だ。
日本人はタイから日本への帰国が可能となっている。
タイからの日本入国では、強制隔離は不要だが、14日間の自宅待機が必須となる。
ワクチン接種証明書があっても待機期間短縮措置は受けられない。
現時点では、タイ国内でオミクロン株は見つかっていない。
が、もしもタイ国内でオミクロン株が検出されれば、日本がタイをオミクロン株に対する指定国として強制隔離(3日間、6日間、10日間)の対象とする可能性が高い。
日本とタイの往復について
現時点でのまとめ
・日本からタイへの隔離免除入国(Test & Go)制度は継続中につき、日本からタイに隔離無しで入国できる。
・タイから日本への帰国は可能。強制隔離はないが、自宅待機期間はワクチン接種証明書があっても14日間。タイでオミクロン株が見つかれば3日-10日間の強制隔離となる可能性あり。
よって、現時点では、ほぼこれまで通りの往来が可能だ。日本での待機期間短縮が受けられないことと、日本へのフライトの新規予約が制限されるかもしれないという点には注意。
事態は刻一刻と変化しており、最新の公的情報入手を。
状況が落ち着くまでは数週間かかるとみられる。今はあまり動かないのが賢明だろうが、さっさと動いたほうがいいケースもあるんで、こればっかりはなんともいえない。
たとえば、タイ在住者なら、今のうちにタイから日本に強制隔離無しで一時帰国して、タイ隔離免除が生きているうちにタイ再入国ができるかもしれない。でも、タイミングが悪いと、日本とタイでダブル強制隔離となる可能性もある。
日本からの旅行者は、今なら日本からタイへ隔離無しで旅行できるが、帰国時には10日間強制隔離が待っているかもしれない。
先のことは誰もわからない。
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