バンコク・スワンナプーム国際空港からの移動方法についてまとめておく。
スワンナプームからバンコク市内、パタヤなどタイ各地への移動方法だ。
パンデミック明けにいろんな変化があった。
この2年ほどでスワンナプーム空港はのべ20回位は利用している。ここ最近は状況が落ち着いてきたように思う。
公式情報と現地での取材をもとに最新情報をまとめた。2023年10月の状況。
広告
目次
スワンナプーム空港への/からの移動方法
タイ国政府観光庁(TAT)が発表している2023年最新アップデート情報。
How to Get To & From Suvarnabhumi Airport(BKK)
シンプルに直訳しておく。
エアポートレイルリンク
地下1階
始発05:30 最終00:00
スワンナプームーBTSパヤタイ駅
公共バス
パブリックバスターミナル
554バス スワンナプームーランシット
555バス スワンナプームーランシット(ラマ9世高速道路)
555バス スワンナプームーセントラルラマ2世
1階ゲート7付近
S1バス スワンナプームーカオサン通りー王宮広場
1階ゲート8付近
スワンナプームーチャン島 650バーツ
スワンナプームーカオサン通りーシーロム通り 180バーツ
スワンナプームーパタヤ 143バーツ
スワンナプームーホアヒン 325バーツ
スワンナプームートンロー 180バーツ
スワンナプームー中華街ーターティエンーターマハラートージャイアントスイング 180バーツ
タクシー
1階ゲート4-7
AOTリムジン
2階到着ホールのサービスカウンター
エアポートシャトルバス
2階3番ゲート付近
スワンナプームードンムアン
ドンムアン空港でのフライトに乗り換える乗客は無料、搭乗券の提示が必要
以上が公式情報だ。
ただ、これだけでは情報が不十分だろう。
日本からのフライトでスワンナプーム空港到着後に各地へ移動する方法について、個別に詳しく解説しておく。
エアポートレイルリンク
スワンナプーム空港とバンコク市内を結ぶ空港列車のことだ。Airport Rail Link、略してARL。
バンコク市内へ移動するなら、一番安全で確実でわかりやすい方法だ。
エアポートレイルリンクからBTS(スカイトレイン)、MRT(地下鉄)へ簡単に乗り継ぐことができる。
エアポートレイルリンクの乗り場は、スワンナプーム空港の地下1階にある。
到着フロアが2階なので、エスカレーターないしエレベーターで地下に降りる。
案内板に従いエアポートレイルリンクへ。
チケット売り場。
路線図と時刻表
運賃表
MRT(地下鉄)に乗り換え可能なのがマッカサン駅で運賃35バーツ。
終点のパヤタイ駅ではBTS(スカイトレイン)の乗り換えができる。運賃45バーツ。
始発は午前6時で、最終が深夜0時。
平日と土日では微妙に時間が変わるが、ざっくりこの時間だ。
日本からのフライトが深夜0時を回って到着すると、電車がなくなる。
エアポートレイルリンクの乗り場近くには、高レートの両替所が3軒並ぶ。
空港内の両替所はレートが悪いので、エアポートレイルリンクに乗る前にここの両替所である程度まとまった額を両替しておけばいいだろう。
バス
スワンナプーム空港1階からは各方面へのバスが運行されている。
バンコク市内、カオサン、パタヤ、ホアヒン、チャン島など。
1階の7番ゲートから8番ゲート付近にチケット窓口が固まっている。
カオサン行き
カオサン行きバスは2種類ある。
S1バスとLIMOバスだ。
S1バスは、1階7番ゲートを出たところにバスチケット案内版がある。
ルートバスになっており、カオサンを経由して、王宮広場まで行く。
運賃は60バーツ。
いわゆるローカルバスで、運賃は乗車後に支払う。
始発が午前6時、最終が午後8時。
もうひとつのカオサン行きバスがLIMOバス。
ターミナルビル内にブースがある。
カオサンまで運賃180バーツ。
乗り場は8番ゲートを出て、横断歩道を渡った先。
待合所が設置されている。
S1バスより高いが、バスは豪華になる。
バンコク市内行きエアポートエクスプレス
最近始まったバスサービスが、エアポートエクスプレスだ。
チケット販売ブースは、ターミナルビル1階の7番ゲートと8番ゲートの間。
バンコク市内の3ルートを運行している。
運賃は均一料金で180バーツ。
グリーン:シーロム方面MBKセンター行き
レッド:中華街方面ジャイアントスイング行き
ブルー:スクンビット方面トンロー行き
案内ブースで、目的地を告げると、適切なルートと降車場所を教えてもらえる。
その場でチケット購入するが、ネットで事前購入もできる。
関連記事:スワンナプーム空港からバンコク市内ホテルまでの新しいエアポートエクスプレスバス
乗り場は横断歩道を渡った先。バスは豪華。
パタヤ行きバス
パタヤ行きバスは2種類ある。
通常のエアポートバスと、ベルトラベルによるバスだ。
エアポートバス
チケット販売ブースはターミナルビル1階の8番ゲート付近。
向かって左側の窓口が通常のパタヤ行きエアポートバス販売所となる。
パタヤまでは143バーツ。
始発午前7時、最終午後9時。
基本は1時間に1本の運行だが、混雑具合によっては増発する。
混み合うことが多く、タイミングによっては2時間待ちになることも。
事前予約も可能だ。
⇒https://airportpattayabus.com/
乗り場はターミナルビルを出て、横断歩道を渡った先。
わからない人は係員が先導してくれる。
パタヤの降車場所は、3箇所。
ノースパタヤ、サウスパタヤ、終点ジョムティエン・タップラヤ。
詳細はこちらで。
関連記事:スワンナプーム空港からパタヤへのエアポートバスの現状、値上げとパタヤ降車場所
ベルトラベルバス
もうひとつのパタヤ行きバスが、ベルトラベルによるサービス。
チケット販売ブースは、パタヤ行きエアポートバスのすぐ隣だ。ホアヒン行きバスと同じ窓口となる。
始発は午前8時30分、最終は午後6時。
本数は1日6本のみ。
運賃はパタヤまで190バーツ。
大型バスで、エアポートバスよりも広くて快適な造り。
パタヤの降車場所はノースパタヤのバスターミナルのみ。
追加で110バーツ払えば、パタヤ市内のホテルまで乗り合いバンで送ってもらえる。この場合は、合計300バーツということになる。
少々高くなるが、パタヤの土地勘のない初心者にはわかりやすいサービスだ。
事前予約可能
⇒https://belltravelservice.com/
ホアヒン行き
チケット売り場は、パタヤ行きのベルトラベルバスと同じブース。
運賃325バーツ。
始発午前7時30分、最終午後6時30分。
バスは大型でゆったりと座れる。
事前予約可能
⇒https://airporthuahinbus.com/
チャン島行き
パタヤ行きバスチケット売り場の並びにブースがある。
運賃650バーツ。
詳細は不明。
バンコク行き公共バス
あまり知られていないし、外国人利用者も少ないが、スワンナプーム空港にはパブリックバスターミナルがある。
ターミナルビルからバスターミナルへは無料のシャトルバスが運行されている。
(ドンムアン空港行きエアポートシャトルバスと間違いやすいが別物)
バスターミナルまでの所要時間は10分ほど。
パブリックバスターミナルは、トランスポーテーションセンターとも呼ばれる。
タイでよくあるバスターミナルの形をしている。
基本的にはバンコク市内行きのバスやロットゥー(乗り合いバン)が出ている。
乗り場には各目的地が掲載。
554番と555番は、ドンムアン空港を経て、ランシットまで行く。
後述するスワンナプームードンムアン空港を結ぶ無料シャトルバスとは別ものだ。
こちらは有料で、34バーツ。ドンムアン空港までの所要時間は1時間弱。
バス以外にもドンムアン空港行きのロットゥーもある。
他にも、バンコク市内行きのロットゥーが出ている。オンヌット行きだ。
ちなみに、パタヤ行きのエアポートバスの始発は、このバスターミナルとなっている。
スワンナプーム空港のバスターミナルを使うのはほとんどがローカルタイ人。
外国人観光客が利用する機会はほとんどない。しいていえば、ドンムアン空港かランシットへ向かう人だけ。
ドンムアン空港行き無料エアポートシャトルバス
スワンナプーム空港とドンムアン空港を結ぶ無料のシャトルバスが運行されている。
スワンナプームのシャトルバス乗り場は、2階3番ゲートを出たあたり。
5時から24時までの運行。30分から1時間に1本の割合で出ている。
シャトルバスの乗車には、当日中にドンムアン空港から出発するフライトの航空券の提示が必要だ。
スワンナプームに到着した航空券だけではバス乗車不可。
もしエアポートシャトルバスが利用できない場合は、公共バスターミナルまで無料シャトルバスで移動して、ランシット行きの554番ないし555番バスを利用すること。
タクシー
空港から目的地まで直接移動するならタクシーが一番楽で便利なのは当然のこと。
スワンナプーム空港のタクシー乗り場は、1階の4番ゲートから7番ゲートの間にある。
タクシーは横一列にかなりの台数が並んでいる。
まず、発券機で番号札を入手する。
ラージタクシー、レギュラータクシー、ショートディスタンスタクシーに分かれる。
普通にバンコクやパタヤへ行くなら、レギュラータクシーでいい。荷物が多い場合はラージタクシーでもいいだろう。
発券機で番号札を発行すると、タクシー乗り場の番号やタクシーのナンバープレートが記載されている。
指定された乗り場へ行き、タクシーに乗り込む形だ。
バンコク市内へは、本来はメーター利用が原則となっている。バンコク市内まではおおむね300バーツ前後。
高速道路を通る場合は別払い。また、空港使用料として50バーツもかかる。
番号札はドライバーに渡さないこと。忘れ物をした場合や、クレームをつける際に必要となる。
ドライバーによっては定額制で要求してくることがある。バンコク市内であれば、トータル500バーツと言われることが多いようだ。この場合は空港使用料と高速道路代も含まれるケースが多いが、きちんと事前に確認のこと。
本来はメーター使用が義務付けられている。定額制を要求してくるドライバーであれば、乗車を拒否して、また番号札を取り直して、別のタクシーに乗り換えるのもいいだろう。
パタヤ行きなど遠距離の場合は、メーター制ではなくて、事前交渉制となる。これは違反ではない。
パタヤまでは、総額1500バーツから2000バーツと言われることが多い。
エアポートタクシーの相場としては1500バーツだろうか。
AOTリムジン
AOT(タイ空港公社)によるリムジンサービスだ。
2階到着ホールにサービスカウンターがいくつかある。
リムジンだけに価格は高い。
車種は豊富で、いすゞのSUV、トヨタ・カムリ、メルセデス、BMW7シリーズまで揃う。
バンコク市内(シーロム)まではカムリで1400バーツ、BMWで2600バーツ。
パタヤまでは、2700バーツから6100バーツ。
送迎車
バンコクやパタヤまでは、事前に送迎サービスを頼むこともできる。
ホテルの送迎サービスや、タクシーによる送迎サービスだ。
いずれにせよ、合流ポイントは、2階の到着ホール内だ。
各会社の看板がうじゃうじゃ出ていて、探すのが大変。
日本語が話せる案内人もいるので、わからない時は頼もう。
パタヤへの移動であれば、エアポートタクシーよりも、事前に送迎車を頼むほうが安上がりだ。
タクシーとの無駄な交渉も不要。
パタヤで有名なのは、Mr.Tという送迎サービス。
スワンナプームからパタヤまでは総額1200バーツだ。支払いはドライバーに直接する。
関連記事:スワンナプーム空港-パタヤ間の移動はMr.Tタクシーで、全込み1200バーツ
KKdayを通じて送迎サービスを頼むのもいい。
料金は5500円ほど。事前予約して、支払いはクレジットカード決済ができる。
関連記事:スワンナプーム・ドンムアン空港からパタヤへは、KKdayのチャータータクシーが安くて便利。日本語予約、クレジットカード決済。
KKday⇒バンコク空港・市内ホテル - パタヤ|チャーター車送迎プラン(片道)
目的地別利用方法
スワンナプーム空港からの公共交通機関は多い。
初めての人やまだ慣れていない人はスワンナプーム到着後に悩むところだ。
目的地別のおすすめな移動方法をまとめておく。
バンコク中心部のスクンビット通り・シーロムへ
バンコクの中心部であるスクンビット通りへ行く場合。
BTSのナナ駅やプロンポン駅へ行くなら、エアポートレイルリンクでパヤタイまで移動。パヤタイ駅でBTSに乗り換える方法が便利だ。一番わかりやすい。
アソークなら、エアポートレイルリンクでマッカサンまで行き、そこでMRT(地下鉄)のペッブリー駅で乗り換えてスクンビット駅まで行くほうがが時間的には早くなる。ただ、乗り換えが少々面倒なので、エアポートレイルリンクで終点のパヤタイまで行き、そこでBTSに乗り換えるほうがわかりやすい。
また、エアポートエクスプレスバスを利用すると、アソークやトンローエリアへバス1本で移動することができる。エアポートエクスプレスバスはナナ付近は通らないため利用不可。
シーロム(タニヤ通り・パッポン通り)へ行くなら、エアポートレイルリンクでマッカサンまで行き、そこでMRTに乗り換えるといい。
もしくはエアポートエクスプレスバスでもシーロムへ行ける。
カオサン通り
S1バスかLIMOバスのどちらか。
料金的にはS1バスのほうが断然お得。
エアポートエクスプレスバスもカオサン近くを通るので利用できなくもない。
パタヤ
バスを使う。
143バーツの通常のエアポートバスが安い。満席で乗れない場合は、ベルトラベルの190バーツのバスでもいい。
バスは事前予約しておくと満席で乗れなくなる事態を避けられるが、もしフライトがディレイした場合は、目的のバス時刻に間に合わない可能性がある。悩ましいところ。
どうしようもなくなったら、タクシーでパタヤへ行くしかない。
まとめ
スワンナプーム空港の公共交通機関は、1階と地下に集中している。
到着が2階なので、まずは1階へ下りていくといい。
SIMカード売り場はそこら中にある。両替所は地下1階へ行くこと。
基本的には、バンコク市内へ行く場合は、エアポートレイルリンクでいいと思う。面倒な人はタクシーだ。
パタヤへはバスかタクシーのみ。
広告