ソイブッカオ中ほど、ソイダイアナとソイレンキーが交差する変形交差点がある。
LKメトロは至近距離だ。
ここが、ソイブッカオの中心部といえよう。
この交差点にはソイダイアナを挟んで2軒のホテルが向かい合わせに建っている。
片や、ニコムコート。1階がセルフサービスのカフェというか飲み屋になっていて、昼間からだらだらビールを飲んでいるファランが絶えない。
そのニコムコートの向かい側にあるのが、チャーリープレイスである。
こちらもニコムコート系列のホテル。
1階ロビーはセルフサービスのカフェ兼飲み屋。コーヒーが20バーツだ。
ソイブッカオの通りに面していないため、昼間から飲んでいるファランはニコムコートと比べると少ないが、やはりファランのたまり場となっている。
そう、このニコムコートとチャーリープレイスは昔から沈没ファランのたまり場だった。
ホテル内部は昔かたぎのパタヤの安ホテルの風情。
でも、部屋内部に必要な設備はそろっている。決して汚くもない。
ずっと、ウォークイン限定でホテル予約サイトでは取り扱っていなかった。
が、時代の波は沈没ファランホテルにも押し寄せてきたのか、ついにAgodaなどで予約が可能となった。
というわけで、今回はチャーリープレイスに泊まってみた。
多くの日本人短期旅行者から見れば、侮蔑と憧憬の対象である沈没ファランたち。
いつか彼らのようにパタヤ・ソイブッカオに沈没してみたいと考えている人は、典型的沈没ホテルであるチャーリープレイスに泊まってみるといい。
目次
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チャーリー プレイス (Charlie Place)
場所はとにかくわかりやすい。
ソイダイアナとソイブッカオの角である。1階角がサブウェイとなっている。
入り口はソイダイアナ側にある。
チェックインは簡単。
Agodaで予約していったが、パスポートを提示するだけ。あとは書類にサインすればいい。
デポジット不要。
ルームキーをなくすと、罰金1000バーツ。
セーフティボックスの鍵をなくすと罰金500バーツ。
鍵だけ渡されて、自力で部屋へ。
なお、ロビーの奥にトイレがあるが、外来者は使用料10バーツとなっております。
エレベーターあり。
廊下
部屋は2階の角部屋だった。
スタンダードルーム部屋内部
予約したのはスタンダードルーム(バルコニー付き)というグレード。そもそも、他に選択肢はなかった。
部屋の電気は、カードを挿して通電させるタイプ。
部屋は少々古びているが、別に汚くはない。思ったりも広くて清潔。ただ、若干すえた匂いがするかなあ。
採光が多く、明るい。
ダブルベッド。サイドテーブルあり。コンセントもある。
テレビと作業台。テレビは旧式のブラウン管。
作業台が広くて使いやすい。コンセントもあり。
イスとテーブルのセット。
冷蔵庫には、無料の水が2本。あとは何もない。
灰皿が置いてあり、室内喫煙可能。
愛煙家にはたまらない環境だ。
エアコンは旧式。リモコンは壁固定式。
効き目は抜群。寒くなりすぎるほどだった。
クローゼット内はハンガーが数本のみ。
セーフティボックスは部屋内にはなく、レセプションの金庫に預ける形となる。
安ホテルにしては充分すぎるほどの部屋の広さ。
少々古びているのはしょうがあるまい。
浴室
そこそこ古びているが、普通に使える浴室である。
洗面台、トイレ、シャワーが一つになっているタイプ。
ドアを全部開けると、便器にぶち当たるのはご愛嬌であろう。
シャワーの湯温は普通。そこそこ熱いお湯が出る。でも、水量は低め。
微妙に段差がついているが、やっぱり少しは濡れる。
洗面台が広くて使いやすい。
アメニティは、固形石鹸と小さなボトル入りのシャンプーのみ。
あとは自分で揃えましょう。
バルコニー
たまたま角部屋だったせいか、バルコニーは広い。
特にテーブルも何も置いていない。
ソイダイアナとソイブッカオの両側に面してL字型のバルコニーとなっている。
でも、ソイブッカオ側のバルコニーは、エアコン室外機のたまり場。
また、目の前は複雑に絡み合った電線で視界悪し。かろうじてOASISが覗ける。
ソイブッカオ南方面もこの通り。タイ名物の超タコ足配線。そのうち断線して火を吹きそうだ。
でも、ソイダイアナに面したバルコニーからの眺めは少しましになる。
ソイブッカオとソイダイアナの交差点。向こうに見えるのがソイレンキーだ。
真正面がニコムコート。パスタやとOZバーガーとケバブ&カレー屋とイサーン屋台が見える。
ソイダイアナも一望。まだ開店していないが、エリア51が見える。
ソイブッカオ、ソイダイアナ、ソイレンキー、そしてソイLKメトロ。
まさにソイブッカオのど真ん中。これ以上のパタヤ沈没部屋がほかにあろうか。
まあ、そのぶん、少々うるさいです。
昼間から深夜1時か2時くらいまではバイクと車の騒音がけっこうなもの。
ただ、変形交差点で常に渋滞気味のせいか、車のスピードが出ていないので、そこまでうるさくはない。
深夜1時半の様子
深夜2時をまわるとかなり静かになります。たまに奇声を発しながら歩いている酔っぱらいファランがいるけど、まあ、パタヤ風物詩みたいなもので、生ぬるく見守りましょう。
深夜まで飲み歩いてから寝るなら、特に問題ないですね。
早寝の人には完全に不向きです。
低層階の角部屋以外は騒音はもっとマシなはず。なるべく静かに過ごしたい人は高層階をリクエストしましょう。
もっともこの喧騒こそがソイブッカオの真骨頂だと思うけれど。
なお最上階である6階からの景色はこんな感じ。
LKメトロポールやTHE BASEコンドミニアムが見えたりします。
Wi-Fi無料
パスワードはレセプションでもらえる。
どうやら、Nikom Courtのシステムを利用しているようだ。
ブラウザを開いてログインする。
上段にUser、下段にPassを入れればログイン完了。
接続速度はまずまず。
ただし、このタイプのログインシステムは、PCを一度閉じると、再度ログインする必要があるのが面倒。
ジョイナーフィー無料
JFは当然無料。
ただし、ゲストは一人まで。二人目以降は300バーツ必要。
IDカード預けの有無は未調査。おそらく必要。
館内設備
何もありません。
スイミングプールもフィットネスジムもレストランもない。
1階ロビーのセルフサービス飲み屋くらいなもの。
が、近所に飲食店はいくらでもあるんで心配無用。
地図と周辺施設
地図
コンビニは、徒歩1分圏内に3軒はある。
パタヤ屈指のコンビニ密集地帯である。というか、世界屈指のコンビニ密集地かも。ある意味、世界一コンビニエントな立地。
LKメトロ入り口までは徒歩2分くらい。ソイダイアナ側へもソイブッカオ側へも同じくらいの距離。近い。
レンタルバイク屋はサブウェイ隣に、有名店のJACKがある。
食事どころは山ほど。
このあたりは、ケバブ屋台密集地帯。
関連記事:パタヤでケバブ。ソイLKメトロとソイダイアナ周辺のケバブ屋台を食べ比べ。
ニコムコート前には、有名なOZバーガー、パスタ屋台、イサーン屋台など。
ここのイサーン屋台はおいしいです。おすすめは、ナムトックムーですな。
タイ料理なら、これまた有名なブッカオ名無し食堂がすぐ近く。沈没ファランが量たっぷりの安飯を喰らいに来ています。
ソイエキサイトの脇道には、日本語メニュー付きのお手軽食堂ヌアンがある。
関連記事:ソイエキサイト脇道の食堂「ヌアン」は日本語メニューあり。味良し、使い勝手良し。
朝からやっているカオマンガイ屋もおすすめ。ソイレンキー入り口にあって、ホテルから徒歩30秒。カオヤムガイがうまい。
関連記事:朝からやっているカオマンガイ屋@ソイレンキー入り口
関連記事:カオヤムガイセーブは、唐揚げ辛口サラダ載せご飯。ソイレンキー入り口屋台食堂でどうぞ。
夜にクイティアオが食べたくなったら、名無し食堂横のクイティアオ屋へどうぞ。ここのトムヤムはおいしい。
関連記事:【追記】ブッカオ名無し食堂横のクィティアオがうまい。激辛トムヤムスープがおすすめ。
もし早起きしたら、パートンコー屋台へどうぞ。
関連記事:タイの朝食といえば、パートンコー(揚げパン)。練乳シロップをつけて食べると病みつきの味だ。ソイブッカオでどうぞ
ホテルに朝食はついていないが、この周辺はパタヤ随一のブレックファースト激戦区だ。
最寄りは、ドラゴンレストランだろうか。
関連記事:ドラゴンブティックレストランのブレックファースト110バーツ
ソイLKメトロ内にも多い。
関連記事:ソイLKメトロ、i-roversのブレックファーストがうまい。スモール99B、大盛り129バーツ。
関連記事:ソイLKメトロのDrunken Duckの朝食は、ビッグサイズで99バーツ
パタヤのブレックファースト界の最強2トップも近い。ソイレンキー内にある。
関連記事:RETOXの朝食99バーツは王道イングリッシュブレックファーストで食べごたえあり
関連記事:パタヤ最強かも。THE HAVENのブレックファースト100バーツ。
周囲にはファラン飯多数。
むしろ、タイ料理は少なめ。
夜遊びに関しては、数がありすぎて収拾がつかない。
LKメトロはもちろん、バービアが山ほどあるし、怪しいマッサージ屋も数限りなし。
ウォーキングストリートへは、ソイブッカオからソンテウに乗れば10バーツで移動可能。
帰りは、セカンドロードのソイダイアナ入り口前で下車してから歩いて戻ってこればいい。
立地的には、もはやパタヤ最強といっても過言ではない。
すごすぎる。
宿泊料金と予約先
アゴダで予約して、1泊758バーツだった。日本円で2517円。
正直なところ、ローシーズンでこの価格はちょっと高く感じるが、立地を考えるとこんなものかも。
レセプションで確認したところ、9月のマンスリー料金は、18,000バーツ。
電気水道代込み。
バスタオル交換とペットボトルの水支給は毎日。
ベットシーツの交換は2日に1度。
立地は抜群だけど、部屋の古さを考えると、マンスリー料金もやや高め。
沈没ファランの巣窟と形容しているが、実はそこそこ金銭的余裕のファランたちが泊まっている。
本当の貧乏沈没ファランは中心部から少し離れたところにある5000バーツほどのアパートや、一月1万バーツほどのゲストハウスに棲息しているからだ。
もっとカネのない沈没者は、ぐっとレベルを落として3000バーツほどのエアコンなしアパートでじっと身を潜めている。昼間から外で酒を飲むなんて贅沢はできません。
チャーリープレイスあたりに住んで、昼間からニコムコートでビールを飲んでいるような沈没ファランは、わりと優雅なほうです。
まあ、目指すならこのあたりの沈没ファランが良さそうですな。
まずは、短期滞在でお試し宿泊がいいでしょう。
その他の沈没ファランホテル
チャーリープレイス近くにある沈没ファランホテルも紹介しておこう。
ニコム コート (Nikom Court)
これぞ沈没ファランホテル。
部屋はチャーリープレイスと同等と思われる。価格帯も同じ。経営者も同じ。
立地条件は五分。お好きなほうへどうぞ。
人の出入りはニコムコートのほうが多いです。
ニュー ニコム コート (New Nikom Court)
ソイレンキーの中ほどにあるのが、同系列のニューニコムコート。
ここは友人が定宿にしていて、内部見学させてもらったことがある。
ニコムコートよりは新しくて、部屋もわりと綺麗。
バルコニーは流し台付きだ。
ニコムコートより少しだけ高くなって、1泊800バーツ程度。
ニコムコートやチャーリープレイスに比べると夜は静か。
LKメトロまでは徒歩数分だし、こっちに泊まるのもアリ。
なお、昨年の年末に直接予約した際は、1泊1000バーツだった。
オペイデプレイス
ソイレンキー内のオペイデプレイスなら、中庭にスイミングプールも付いて、リゾート感も少しアップ。
関連記事:オペイデプレイス パタヤ (Opey De Place Pattaya)宿泊レポート@ソイレンキー
ドゥアンナムイン
ソイブッカオを南側に進んだところにあるドゥアンナムインも居心地のいい安ホテルだ。こちらもスイミングプール付き。おすすめ。
関連記事:ソイブッカオおすすめホテル、ドゥアンナミン(ドゥアンナムイン)は居心地良好のままだった
まとめ
ほどほどのホテルに泊まりながら沈没ファランの真似事をしたいなら、ここに紹介したホテルに泊まっておけば間違いない。
チャーリープレイスは紛れもなくパタヤの典型的な格安ホテルである。
高級感もリゾート感も皆無だが、沈没感と同時に現世離れした浮遊感すら味わえる。
さあ、今こそ、日本の常識を捨てよ。
めざせパタヤ沈没ファラン。
あとは、野となれ山となれ。