パタヤカン(セントラルパタヤロード)のセカンドロードからソイブッカオへ至るエリアには、夜になると屋台が並ぶ。
営業を終えたショップの前で営業したり、道路上に屋台を出していることもある。
中心部のわりにローカルな雰囲気が味わえる一角だ。
ゴールドショップ前で夕方以降に開店する屋台が気になっていた。
カオカームーやらカオマンガイやらクイティアオやら、何でも揃っているみたい。
最初にカオカームーを食べてみると、そこそこおいしかった。
他のメニューも気になったので、続々と試す。
すると、これまた何でもそこそこおいしいと来たもんだ。
ローカル客もひっきりなしに訪れているんで、たぶん人気店でしょう。
一気に紹介していこう。ちなみに、以下で取り上げる料理はすべて一皿50バーツです。
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パタヤカン屋台
店名は不明。たぶんないでしょう。
カオマンガイ用の蒸鶏が吊るしてあるし、麺類も置いてある。何でもあり屋台ですな。
屋台に見本写真が貼ってあるんで、料理名がわからなくても、指差しオーダー可能。
水は無料。路上のピックアップトラックの荷台に置いてある。セルフサービスでどうぞ。
カオカームー
最初に食べたのがカオカームー。
カオ=ご飯
カー=足
ムー=豚
つまり豚足ご飯となる。
中華風の味付けで、好き嫌いのわかれるところ。
大きな寸胴でがっつり煮込まれています。匂いが強烈なんで、すぐにカオカームーだとわかる。
なかなかの盛り付け具合。
脂身というよりコラーゲン祭りと化している。
アップで。
が、見た目ほどはくどくない。
ここのカオカームーは、癖が少なくて食べやすい。
中華スパイスが苦手な人でもとっつきやすいかも。
黄色いタレもついているが、そのまま食べても充分。
パタヤで抜群にうまいカオカームーというやつには出会ったことがないけれど、ここはまずまずおいしいですな。
あと、付属のスープがいい。
カオマンガイについてくるスープと同じ鶏ガラスープだと思うけど、胡椒で味をごまかすのではなくて、きっちりダシが出ている。でもくどい味ではなくて、すっきりしている。
クイティアオで使うスープを流用しているのかもしれない。
他のタイ人客の中には、スープをおかわりしている人もいた(無料)。
パタヤタイのワットチャイ前屋台群のカオカームーもそこそこおいしいです。
関連記事:ワットチャイ向かい側の屋台群でカオカームーを食べる。とろとろの豚足がうまい。
バミームーデーン
つづいてはクイティアオ系を試してみる。
店頭のショーケースには、焼豚(ムーデーン)が陳列してある。
こういった屋台では、ムーデーン入りのバミーで食べるのが良さそうだ。
そこで、オーダーは、「バミーナムムーデーン」となった。
バミー=中華麺
ナム=汁
ムー=豚
デーン=赤
ようするに、チャーシューラーメンです。
スープは、やはりすっきりした味。
カオカームー付属のスープと似たような味わい。
ムーデーンは小さめにカット。柔らかい食感。このムーデーンはなかなかいい。
中華麺はいたって普通。
非常に食べやすいバミーナムとなっております。
でも、わざわざ食べに来るほどではないかな。
バミーは、専門屋台で食べたほうがいいでしょう。
カオマンガイも置いてあるので、鶏肉(ガイ)にすれば、カオマンガイ用の鶏肉を入れてくれると思われる。
カオマンガイ
次に、そのカオマンガイも食べてみる。
皮付きの肉が多い。
けれど、個人的には、これくらい皮があったほうが好きだ。
肉は柔らかいし、ご飯の炊き加減も上々。
うむ。これはなかなかおいしい。
で、やっぱり付属のスープがおいしい。
カオマンガイのスープってあまりおいしいところがないけれど、ここはいける。
油っこいカオマンガイの口直しにぴったり。
カオマンガイトート(鶏唐揚げご飯)も置いてます。
カオマンガイなら、ソイブッカオとパタヤタイ交差点のカオマンガイ屋が有名。
関連記事:【値上げ】ブッカオとサウスパタヤ交差点にあるカオマンガイ屋台。鶏肉はやっぱりおいしい。
クイティアオトムヤム
またまた麺類へ。
トムヤムスープのクイティアオにしてみた。
麺はママー(インスタント麺)で。
具材は豚で。
オーダーは、「クイティアオトムヤムママームー」となります。「クイティアオママートムヤム」でもいい。たぶん、具材を指定しなければ、自動的に豚になるはず。
まあ、適当に単語を並べておけば通じます。
ムーデーン、カマボコ、ルークチン(つみれ)、野菜と具だくさん。
スープは思ったよりも辛くない。ほどよい辛味と酸味だ。
がっつりしたトムヤムスープではなくて、これまた食べやすい。
あまり強烈なスープは遠慮したい人に向いているか。
そのままでも普通においしいけれど、卓上の調味料で自分好みの味に整えたほうがいいかも。
アクセントとして、砕いたピーナッツを入れるのがおすすめです。
クイティアオトムヤムは以下から。
関連記事:【追記】ブッカオ名無し食堂横のクィティアオがうまい。激辛トムヤムスープがおすすめ。
関連記事:ポークリブ満載の無骨な男のトムヤムラーメンふたたび
関連記事:これはうまい。シーフード満載の海鮮トムヤムスープが絶品のクイティアオ屋。
カオムーデーン
他のタイ人がオーダーするのを見ていると、カオムーデーンを注文する客が多い。
焼豚をご飯にのせて甘辛いソースをかけて食べるやつね、カオムーデーンは。
料理の説明だけを聞くと、日本のラーメン屋で見かけるチャーシュー丼を想像するかもしれない。きっとうまいに違いない。が、実態はまったくの別物で、こいつが曲者である。
焼豚はいいが、問題は、上にたっぷりとかけられたソースだ。甘辛いと表現したが、実際は甘さ9割といったところ。
ここのカオムーデーンはどうか。
見た目は、やはり甘ったるそう。
が、どうしてどうして、ここのソースは甘さ控えめ。
マイルドで食べやすい。
焼豚は柔らかくておいしい。
しかも、おまけなのか、カリカリ豚(ムークロップ)も添えられている。
少々甘くなった口の中が、ムークロップのかりかり感で刺激を受けて、食欲増進効果あり。
ゆで卵もいいよねえ。
パタヤで食べてきたカオムーデーンの中で、一躍トップクラスに躍り出た。
とはいえ、やっぱり、カオムーデーンは厳しいなあ。甘さ控えめで、確かにおいしいんだけど、それでも甘いのは甘い。
まあ、一度カオムーデーンを食べて見たい人は、ここの屋台から始めるのがいいかと。
もちろん、カオマンガイ用のスープもついてきます。
関連記事:山盛り焼き豚が目印。パタヤタイのバミーナームとカオムーデーン屋台。
関連記事:ブッカオのおすすめバミーとカオムーデーン屋台
カオムークロップ
カオムーデーンに入っていたムークロップがいい感じだったので、今度は、丸ごとムークロップにしてみた。
つまりは、カオムークロップとなる。
カオムーデーンの焼豚をかりかり豚に変えただけですね。
いや、微妙にソースの甘みが減っているような気もする。
でも基本は甘いやつです。
脂身たっぷりの肉はジューシーでおいしい。外はカリカリで食感もいい。が、ちょっとカリカリしすぎていて、噛み切れない部分もあった。
うーむ。これはこれでいいけれど、リピートはなしかなあ。
ムーデーンとムークロップのミックスにすればよさそう。そうすればどちらも一度に楽しめる。
カオマンガイとカオマンガイトートのミックスが可能なんで、ムーデーンとムークロップのミックスもたぶんできるでしょう。価格はちょっと上がるだろうけど。
関連記事:カオムークロップとカオムーデーン屋台。バミーとワンタンスープもあるよ。
まとめと店舗情報
以上、とりあえず6皿は食べてみた。
基本的な品揃えは以上となります。
クイティアオは、スープと麺の種類と具材の組み合わせですな。
どれも、味はまずまず。劇的においしいわけではないが、それなりに食べられる味です。
超絶に辛いわけでもなく甘いわけでもない。ほどほどの味を求める人向け。
50バーツという価格はローカル屋台にしては少し高目だけど、立地がいいんで、こんなもんですかね。
パタヤでローカル屋台に挑戦してみたいけど、どこに行けばいいかわからないという人にも向いてます。
たぶんどれを食べてもハズレはないです。
地図
場所は、セカンドロードからパタヤカンに入って、少し進んで右手にある。
ゴールドショップの目の前だ。
ソイブッカオを出て、セカンドロード方面へ進んだほうがわかりやすいか。
屋台の斜め向かい側に、オーガストスイートホテルの入口。
このあたりに滞在する日本人も多いだろうし、利用価値の高い屋台だ。
営業時間は夕方からぼちぼちと開店準備。
ゴールドショップの軒先を借りているので、夕方はテーブルが少なめ。ショップが閉まるのが午後7時くらいで、それ以降はテーブル数が増えます。
日没後に訪れればいいでしょう。たぶん、深夜までやってます。
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