男の楽園とも言うべき、パタヤとアンヘレス。
海外夜遊び好きなら避けて通れない二大スポットだ。 特にゴーゴーバー好きにとっては、欠かすことのできない街である。
今回は、具体的にパタヤとアンヘレスを比較してみたい。
バンコクとマニラに関しては考慮しない。
あくまでパタヤとアンヘレスの比較。
これは2015年にアップした記事の再改訂版となります。(2017年度版に続いて2度目の改訂。)
フライト路線やバスの新設、レートや価格変動に伴い内容を変更しています。
2016年、2017年に2回、2018年に1回、アンヘレスを訪問している。
とくにプリメタ地区で遊ぶようになって、アンヘレスの経験値もそれなりにアップした。まあ、アンヘレスの歓楽街は狭いんで、誰でもすぐに覚えられるけれど。
パタヤについては1年の半分ほどを過ごしており、もはや経験値の大幅アップはのぞめないが、最新情報についてはそれなりに明るい。
では、2018年改訂版のパタヤ・アンヘレス比較をどうぞ。
目次
レート
タイがタイバーツ。フィリピンはフィリピンペソとなる。それぞれ、バーツとペソと省略して呼ぶ。
ここ1年ほどで、バーツは強くなり、ペソは弱くなった。
2017年は、かなりシンプルな計算ができた。
2017年参考レート
1万円=3000バーツ
1万円=4500ペソ
1タイバーツ=3.3円
1フィリピンペソ=2.2円
1バーツ=1.5ペソ
とりわけバーツに慣れている人がペソの価値を判断しやすいレートだった。
3000ペソ=2000バーツといった感じですぐに計算できる。
これに対して、2018年はどうか。
2018年3月アンヘレス訪問時のレート
2018年3月パタヤ訪問時のレート
為替だけに日々変動するが、5月時点でも大きく変わってはいない。やや円が下がった程度。
2018年参考レート
1万円=2880バーツ
1万円=4850ペソ
1タイバーツ=3.47円
1フィリピンペソ=2.06円
1バーツ=1.68ペソ
これだと日本円への換算や、バーツとペソの対比がややこしくなる。
この記事では、ざっくり以下のように為替レートを設定。
1バーツ=3.5円
1ペソ=2円
かなり大雑把だが、どうせ為替は変わるものだし、一応の目安にはなるはず。
このレートだと、
1バーツ=1.75ペソ
となる。
フライトと航空券代
日本からの直行便
2018年3月から、ジェットスターによる関空・クラーク便が就航となった。
これまで、日本からアンヘレスへ行くには、まずマニラまで飛んで、さらにバスやタクシーに乗り換える必要があった。もしくは、香港やソウルを経由してクラーク空港へ飛ぶ方法も使える。
が、関空からクラークへの直行便が就航となったことで、大幅に利便性が向上した。クラーク空港からアンヘレスの繁華街までは車で10分ほどの距離しかなく、移動のストレスはほぼ考えなくてすむ。
パタヤにはウタパオ空港があるけれど、日本からの直行便は就航していない。
まずは、バンコク(スワンナプームあるいはドンムアン空港)へ飛び、そこからタクシーやバスでパタヤへ移動する必要がある。
マカオやマレーシアからウタパオ空港へのフライトがあるので乗り継ぎは不可能ではないが、ウタパオ空港からパタヤまでは1時間ほど移動する必要あり。
アンヘレス圧勝(関空利用者)
バンコク・マニラへのフライト
いまのところクラークへの直行便は関空のみ。そのうち東京発もできるかもしれないが、関空利用者以外はやはりマニラ行きのフライトを予約する人が多いだろう。また関空クラーク便も本数が少なく、関空利用者でもマニラ行きを選択する人がいるかも。
パタヤに関しては、ウタパオ空港利用がほぼのぞめない以上、バンコクへ飛ぶ必要がある。
フライト時間
東京からバンコクまで約7時間
東京からマニラまで約5時間
(大阪からは各1時間マイナス。季節風の影響でフライト時間は変化する。)
この2時間の差はけっこう大きい。
腰痛持ちには、特にありがたいだろう。
短いフライト時間も理由の一つとして、タイからフィリピンへ鞍替えした友人も実際にいる。
就航している航空会社の数、便数は、明らかにバンコク行きのほうが多い。また、バンコク行きの経由便も多い。
ただ、レガシーキャリアによる直行便の運賃では、マニラ行きのほうが安い。最近のタイ航空は高値水準を維持したままだ。
また、マニラ行きのLCCも安値を出していることが多い。とりわけセブパシフィックは突発的にプロモを展開しており、往復15,000円も可能。ただ、便数自体が少ないし、プロモ価格の販売枠が狭いようで、なかなか思うように購入できない。
バンコク行きのLCCは、便数が増えてきた。エアアジア、スクート、ピーチなど。
エアアジアやスクートのプロモーションだと、往復2万円前後で購入可能。プロモ枠は広めの印象だ。
マニラ行きとバンコク行きを単純比較するのは難しい。
選択肢の多さなら断然バンコク行きだし、直行便を安く購入できるのはマニラ行き。
フライト時間の短さを考えると、
アンヘレスの勝ち
LCCチケットの購入ならトリップドットコムが便利で安い。
HIS系列の格安航空券サプライスも忘れずに。頻繁にクーポンを配布しており、最大5000円引きが可能だ。(フィリピン航空がクーポン適用外だけど。)
香港ならびにソウルからクラーク空港(アンヘレスの最寄り空港)への直行便が就航している。
日本から香港あるいはソウルを経由すれば、マニラ空港をスルーして直接アンヘレスまで行ける。
実例がこちら。
2017年の様子:同日乗り継ぎで関空から香港経由でクラーク(アンヘレス)まで飛んでみた
2018年の様子:関空からクラークへ。香港空港LCC乗り継ぎ間一髪セーフ。
関空のクラーク行きジェットスター便が利用できない人は、このルートを使ってみると面白い。
乗り継ぎが少々面倒だが、マニラ市内の渋滞とは一切無関係なので、個人的にはおすすめしたい。
空港からのアクセス
パタヤ・アンヘレスとも、首都の国際空港からはかなり離れている。
タクシーで移動するなら、約2時間と同じくらいの時間だろうか。(どちらも渋滞次第だが、マニラの渋滞のほうがおそろしい)
バンコクには国際空港が2つある。スワンナプームとドンムアンだ。
タイ航空やANAなど大手航空会社はスワンナプーム利用で、エアアジアとスクートといったLCCはドンムアン利用となる(ピーチはスワンナプーム)。
タクシー
スワンナプーム空港からパタヤまで:タクシーで1200から1500バーツほど(4200円~5250円)
ドンムアン空港からパタヤまで:タクシーで1500バーツから1800バーツ(4285円~6300円)
マニラ空港からアンヘレスまで:送迎タクシーで2800ペソから3000ペソほど(5600円~6000円)
タクシーはパタヤ行きのほうが安い。
また、空港でタクシーを拾って目的地まで行くにもバンコクの空港のほうが敷居は低い。
マニラは何かとトラブルや治安の悪さもあり、あらかじめタクシーを手配しておくのが無難。
パタヤの勝ち
エアポートバス
タクシー以外ではバスの利用となる。
スワンナプーム空港からパタヤへは直行のエアポートバスが出ている。
運賃120バーツ(420円)。
基本的に1時間1本。たまに増便あり。
所要時間は1時間45分ほど。
また、ベルトラベルというサービスもあり、パタヤに着いてから各ホテルまで送迎してもらえる。250バーツほど。
2017年後半、マニラ空港からクラーク空港への直行バスが運行されるようになった。途中、SMクラークという場所で降りることができて、アンヘレスの中心部までは徒歩5分くらい。
P2Pというバスで、マニラ空港第3ターミナルからクラークまで350ペソ(700円)。
このP2Pバスが就航する以前は、マニラ空港から一度マニラ市内のバスターミナルまで移動して、さらにアンヘレス行きのバスに乗り、アンヘレス近郊のバスターミナルからアンヘレス中心部まで移動する必要があった。P2Pバスにより、マニラ空港とアンヘレス間の移動は劇的に改善したと言える。
時刻表(2018年3月時点)
おおむね1時間から1時間半に1本の割合。
所要時間は、マニラ市内の渋滞しだいではっきりしない。早ければ2時間を切るし、大渋滞に巻き込まれると3時間以上かかることもあるようだ。
2018年3月に、SMクラークからマニラ空港までP2Pバスを実際に利用した記事がこちら。
関連記事:Genesis P2Pバスで、アンヘレス・SMクラークからマニラ国際空港へ
バス料金だけを比較するとパタヤのほうが安い。
が、パタヤのバスの到着地がパタヤ中心部から少し離れており、ホテルまでソンテウやバイクタクシーで移動する必要あり。
アンヘレスの場合、SMクラークからウォーキングストリート近辺のホテルまでは徒歩移動可能。
スワンナプームからのエアポートバスとマニラ空港からのエアポートバスを比べると、引き分けといったところか。
日本からのフライトがドンムアン空港着の場合は事情が異なる。
ドンムアン空港からパタヤへの直行バスは運行されていない。
バスを乗り継ぐ必要あり。
バスを乗り継いで行くにはいくつか方法があるが、どれも時間はかかる。
わかりやすいのは、エアポートA1バスでモーチットバスターミナルまで移動して、そこからパタヤ行きバスに乗ること。
関連記事:バンコク・ドンムアン空港からパタヤへバスを乗り継いで行く【2017年11月】
おおよそ、3時間半から4時間ほどかかるうえ、体力と手間も必要。
パタヤからドンムアン空港へ行くには、エアポートバスシャトルバスが利用可能のため、負担はかなり減る。
関連記事:パタヤからドンムアン空港への行き方2017年。やはりスワンナプーム空港経由シャトルバス利用がベター。
それでも3時間以上はかかるため、やはりドンムアン空港は不便。
マニラ空港とドンムアン空港を比較するなら、アンヘレスの勝ち
P2Pバスが運行開始となる前は、空港からの移動については圧倒的パタヤ有利だったのだが、現在は状況が一変した。
エアポートバスって大事。
首都市内とを結ぶバス
往路復路問わず、パタヤのついでにバンコク、アンヘレスのついでにマニラ市内に立ち寄るケースもあるだろう。
アンヘレスとマニラ市内、パタヤとバンコク市内を結ぶバスについて。
アンヘレスからマニラ市内へ行くには、スワグマンホテルのフライザバスで600ペソ(1,200円)が無難。
関連記事:スワグマンホテルのフライザバス(FLY THE BUS)でアンヘレスからマニラ市内へ移動
もしくは、サザンクロスシャトルバスでもいい。ほぼ同じサービスでマニラ市内の到着地も同じエルミタ地区。
関連記事:アンヘレスからマニラへ、サザンクロスシャトルバスで移動
エルミタからマニラ空港までは、タクシーないしエアポートバス利用となりそう。
マニラ空港とスワグマンホテルのあるエルミタ地区を結ぶエアポートバスは綺麗で快適。
関連記事:マニラ国際空港とマニラ市内を結ぶエアポートバスは快適で便利
もしも、マニラ市内からアンヘレスへ行く場合は、フライザバスを利用するとアンヘレス到着後にホテルまで送ってもらえるのでアンヘレスに着いてからは楽。
マニラ市内からアンヘレスへ行くローカルバスもある。ファイブスターやジェネシスなど。
アンヘレス近郊のバスターミナルに着いてからは、さらにトライシクルなどで繁華街へ移動する必要あり。ただし、パタヤのバスターミナルよりは近い。
マニラ市内の治安問題もあり、完全な初心者は避けたほうが無難かも。慣れている人は平気。
パタヤとバンコク市内への行き来は、バンコクエカマイバスターミナル発着のバスが便利。
バスの所要時間はおおよそ2時間。
エカマイバスターミナルとバンコク中心部(たとえばナナ)の間はBTS(高架鉄道)で移動可能。
マニラと違い、治安の心配はほぼ無用。
2018年3月にバンコクからパタヤへ移動した様子はこちらから。
⇒ソイナナからソイLKメトロへの道。パタヤ沈没の聖地へ。
初心者という観点では、やはり治安の問題もあり、パタヤ・バンコク間の移動のほうが楽なのは間違いない。
マニラもバンコクも渋滞地獄で有名だが、若干バンコクのほうがマシだと思う。
よって、首都市内からのアクセスは、パタヤの勝ち
ただし、慣れればそれほど差はない。
移動手段についてはここまで。
食事
パタヤとアンヘレスの食事事情について。
これは個人の好みの部分が大きい。
観光客向けのありふれたレストランにふらっと入って、無難な料理(焼き飯とか)を注文した場合、タイのほうがおいしいと思う。
でも、フィリピンのレストランは一品あたりの量が多いような印象。
タイの一品料理は基本的に量は少なめだ。
値段は観光客向けならそれほど大差はない。
ローカル向けの安食堂だとフィリピンのほうが安いかな。まあ、日本円に直すと10円レベルだが。
フィリピン料理は、あまり辛くない。
屋台でソーセージのバーベキューなどを売っているのだが、タレは甘辛いものをかけられる。
辛いのが苦手な人はフィリピンのほうがいいかも。
でも、やっぱりタイ料理のほうが、おいしいと思う。 いや、断然タイ料理のほうが種類も豊富でおいしい。
アンヘレスもパタヤと同じくファランの街のようなもので、欧米人向けレストランが多い。
そういったところに関しては、味と量は同じようなもの。
ただ、価格的にはパタヤのほうが安いと思う。
とりわけブレックファースト系の充実がパタヤはすごい。
各国料理のバリエーションではパタヤに軍配。パタヤには、ヨーロッパだけでなくアラブ系インド系と多彩なレストランが揃っている。
街の規模が桁違いなんで、比べるまでもない。
日本食レストランもパタヤのほうが多い。
ただ、アンヘレスも意外と日本食が豊富で、SMクラーク内には日本食を扱うレストランがいくつもある。
アンヘレスには、ジョリビーをはじめフィリピン国内限定のチェーン系ファストフード店がいくつかある。
ハンバーガーとかパスタがメインになるけど。
マクドナルドやバーガーキングやKFCもあり、値段はタイに比べるとかなり安い。
気楽なファストフードに限定するなら、アンヘレスもそれほど悪くない。というか、フィリピンはファーストフード天国といってもいいかも。
ジャンクフード大好きならばアンヘレスもけっこういける。
が、純粋に味とかメニューの豊富さを考えると、パタヤの圧勝
観光
昼間の観光について。
アンヘレスは特に何もない。
海もない。スービックというビーチまでは車で1時間ほどかかる。
関連記事:アンヘレスからスービックへ。FLY THE BUSで楽々移動。
ただ、アンヘレスには合法カジノがあるので、ギャンブル好きにはいいだろう。 昼間の時間つぶしは、SMクラークという大型ショッピングモールかマッサージくらいなもの。基本的には退屈な街。
パタヤは、中心部およびパタヤ近郊に観光客向けの施設がたくさんある。
が、どうしても無理して訪れるようなところは少ない。
とはいえ、暇つぶしに使える施設はたくさんあるので、昼間の退屈しのぎには困らない。
本格的なタイマッサージも安価で受けることができる。
もちろん、ビーチリゾート地だけあって、パタヤには海がある。
ビーチまでは、一般的な旅行者が泊まるようなホテルから、歩いて5分か10分ほどだ。
海で泳ぐかどうかは別にして、海があるぶん、リゾート気分を味わうことができる。
綺麗なビーチに行きたければ、ラン島までフェリーで1時間もあれば行ける。気楽だ。
これは、もうパタヤの圧勝
ホテル
たとえば、アゴダの取り扱い軒数を見てみよう。
アンヘレス:230軒
パタヤ:5,049軒
圧倒的にパタヤのほうが多い。
また、安ゲストハウスから5つ星の高級リゾートホテルまで、バリエーションも豊富。
勝負にならない。
むろん、街の規模が違うので当然といえば当然の結果。
ただ、アンヘレスのホテルは予約サイトでの取り扱いのないケースがある。
それなりの規模のホテルですら直接予約のみだったりするので要注意。
直接ホテルへ連絡して予約するか、もしくは現地の代理店に頼むしかない。
ホテルの部屋は、もちろんピンキリはあるけれど、概ねタイのホテルのほうが優れているかと思う。
同じ値段ながら、アンヘレスよりもパタヤのホテルの部屋のほうが広くて設備も充実している。
アンヘレスのホテルには、冷蔵庫すらついていない部屋があった。また、バルコニーがないのは普通で、窓すらない部屋も珍しくないのがアンヘレス。
そもそも、ホテルのコストパフォーマンスに関しては、東南アジアでタイがナンバーワンだと思う。
よって、パタヤの勝ち。
パタヤの新築ホテルなら、こちらの記事を参考にどうぞ。
関連記事:パタヤ新築ホテル情報2018年(随時更新)
アンヘレスのホテル情報についてはこちらを。
関連記事:【アンヘレス・ウォーキングストリート内のホテル】ウォーク アバウト ホテル宿泊レポート
関連記事:【アンヘレスのホテル】クラーク インペリアル ホテル (Clark Imperial Hotel)宿泊レポート
関連記事:【アンヘレスのホテル】ホテル アメリカ (Hotel America)宿泊レポート。バスタブ付きで快適。
関連記事:【アンヘレスのおすすめホテル】スコアバーズホテル SCORE BIRDS滞在レポート
治安
パタヤの圧勝であろう。
とはいえ、パタヤでもローカルエリアに関してはちょこちょこと発砲事件や麻薬関連の犯罪が起きている。
ただ、あからさまに観光客を狙った犯罪は、ソンテウ内やビーチ沿いでのスリくらいなもの。
トラブルにさえ巻き込まれなければ、ほとんど危険はない。
かたや、アンヘレス。
ウォーキングストリート内やフィールズアベニュー沿いだけなら、普通に安全。
特に危険は感じない。
プリメタ方面も同様。バーが立ち並ぶエリアは危ないと感じない。
が、メイン通りを一歩外れると、やはりスリや強盗などの危険性が高まる。路地の奥に入っていくと明らかに雰囲気が変わるんで、常に緊張感を強いられる。
が、結局のところ、外国人観光客ばかりが集まるエリアに関しては同じくらいの治安かもしれない。バーの固まっているエリアは特に危険はないと思う。
その規模がパタヤのほうがかなり広いというだけだ。
治安に関しては、やっぱりパタヤの勝ち。
ただし、日本の世間一般で喧伝されるほど、フィリピンの治安が劣悪だとは思えない。
そこまでひどいものではない。過度に不安がる必要はない。警戒を怠らずにいれば、そんなに心配しなくても大丈夫。
パタヤのソンテウににも言えることだが、アンヘレスのジプニー内のスリには要注意。
英語の通用度
どちらも英語が通じる。
パタヤは欧米人向けに開発された街なので、外国人向けのホテルやレストラン、バーでは当たり前に英語が通じる。
が、やはりタイ人の英語はかなりブロークン。
しかも田舎から出てきて働き始めの人には、ほとんど通じないこともある。
その点、アンヘレスは、ほとんどの人がそれなりに滑らかな英語を話す。 やや癖のある発音ではあるが、タイ人よりはわかりやすいと思う。流暢な発音でぺらぺら話すフィリピン人も多い。
中には、ちょっと英語が下手なひともいるけど、大多数の日本人観光客よりかは上だ。
誰でも片言の英語でコミュニケーションが取れるだろう。
アンヘレスの勝ち
飲み代
ゴーゴーバーでの飲み代について。
アンヘレスのゴーゴーバーで主に飲まれているのは、もうサンミゲルで決まりだ。
普通のサンミゲル、サンミゲルライト、サンミゲルアップルなどの種類があるのでお好みで。アップルはフルーティで飲みやすい。
フィールズアベニュー界隈のバーだと1本120ペソ。240円といったところ。プリメタ地区へ行くともう少し安くなる。60ペソで飲めることもある。
女性へ奢るレディースドリンクは、2種類。シングルとダブルがある。シングルは主にソフトドリンクで、150ペソ(300円)。ダブルが瓶ビールで300ペソ(600円)となる。これはフィールズアベニューの一般的な価格。
プリメタ地区はこれより安くて、シングル100ペソ、ダブル200ペソといったバーもあるが、おおむねシングル150、ダブル250ペソだろうか。もちろんダブル300ペソのバーもある。
特に指定しなければ、ダブルのレディースドリンクを進呈することになるだろう。
つまり、200から300ペソ(400円から600円)だ。
かたや、パタヤのゴーゴーバーのドリンク代は、ハッピーアワーの有無によってかなり異なる。
ハッピーアワーの安いドラフトビールだと70バーツ(245円)前後。
通常の瓶ビール(シンハー)は140バーツから160バーツほど。サンミゲルライトはこれより高い設定のバーもある。
ドラフトと瓶で飲み代に幅が出てしまうが、245円から560円ほど。
同じサンミゲルライトを飲むにしても、パタヤのほうがかなり高くなってしまう。
パタヤのゴーゴーバーでのレディースドリンクは、おおむね150から200バーツ。150か160バーツのゴーゴーバーが多い。
ダンサーの雇用形態によって価格の異なるバーもある。たとえば、一般ダンサーは150バーツだが、コヨーテモデルクラスは200バーツといった具合だ。シングルとダブルの区別はない。ソフトドリンクでもテキーラでも同じ値段。(バービアでは飲み物によって価格が異なることがある。)
つまり、525円から700円。
結論はこうなる。
自分のビール代:アンヘレスの勝ち
レディードリンク代:パタヤの勝ち
アンヘレスは意外とレディードリンクが高い。うまくシングルドリンクを奢るようにすれば安くなる。
自分のドリンク代は安いんで、ひたすらサンミゲルを飲み歩きたいという人には向いている。
夜遊び
アンヘレスのウォーキングストリート
パタヤのウォーキングストリート
さて、最後は夜遊びについて。
最も気になるところだ。
パタヤは、ほぼ何でもあり。
ゴーゴーバー、無数のバービア、カラオケ、マッサージパーラー、置屋バー、ジェントルマンズクラブなどなどバリエーションが豊富。
アンヘレスは、基本的にゴーゴーバーしかない。
置屋と派遣マッサージが少しだけあるくらい。
ひたすらゴーゴーバーである。
まずはゴーゴーバーについて比較する。
パタヤとアンヘレスのゴーゴーバーゴーゴーバーの店舗数については、おそらく同じくらいかパタヤが少し多い程度だと思われる。
きっちり数えたことはないが、パタヤ全域でおおよそ60軒から70軒くらい。
アンヘレスは、フィールズアヴェニューとプリメタ地区を合わせると、おそらく60軒くらい。
まあ、細かい数字はともかく、同じくらいたくさんあると考えればいい。連れ出しのシステムが少し違う。
パタヤは、バーからの連れ出しに際し、バーファイン(ペイバーともいう)を店側に払い、それからショートやロングに応じて、ダンサーに別途払う必要がある。ダンサーへのチップに関しては本人との交渉可能。
それに対し、アンヘレスでは、連れ出しの際に一括で店側にバーファインを払う。
ダンサーごとにバーファイン額が決められており、値引き交渉はあまりきかない。
また、基本的にショートとロングの区別はない。この点は店側ではなく女性本人との交渉が必要。
パタヤのゴーゴーバーでも、全額まとめて先払いを要求されることがあるし、ロングで連れ出したのに早帰りされることもある。
まあ、このあたりは、お互いの相性やら何やらで決まってくるので、パタヤもアンヘレスもあまり関係はない。
さて、連れ出しにかかる総額だが、これはアンヘレスのほうがかなり安い。
アンヘレスのウォーキングストリートでは、おおよそ2500ペソから3500ペソあたり。3000ペソ(6000円)のバーが圧倒的に多い。ドールハウスやアトランティスといった有名店は3500ペソとなる。箱によっても違うし、ダンサーによっても違うが、アンヘレス・ウォーキングストリートのバーファイン相場は3000ペソと考えておけばよい。
プリメタ地区はもう少し安くなる。1600ペソから2400ペソくらいだろうか。2000ペソ(4000円)のバーが多い印象。
アンヘレスのゴーゴーバーで遊ぶ総額は、だいたい2000ペソから3000ペソを見ておけばよい。つまり、4000円から6000円だ。
繰り返しとなるが、ショートでもロングでも同じ価格だ。(ごく一部のバーでは、ショートとロングで料金が違うこともあるが。)
パタヤのゴーゴーバーは、アンヘレスに比べれば高い。
まず、連れ出しに必要なバーファインが、おおむね1000バーツ(3500円)。
店によって違うし、ダンサーやコヨーテなどの雇用形態によっても違う。最近では夜12時までは1500バーツ、12時以降は1000バーツといったシステムを採用しているバーが多い。
最近では、ロングでの連れ出しはバーファイン2000バーツというバーも出てきたようだ。
ついで、ダンサーへの支払いだが、これも差があるので一概には言いにくい。
ウォーキングストリート内にある人気店(パレス、バカラ、センセーションズなど)では、ショートで3000バーツ(10,500円)、ロングで5000バーツ(17,500円)と言われることが多いだろうか。2018年になってからは、ショート3500バーツ、ロング6000バーツという声も聞こえてくる
ただし、店やダンサーによりけりだし、ダンサーとの値引き交渉も可能なんで、一概にいくらとは言いにくい。
うまく交渉すれば、ショート1000バーツも可能だが、まったく引いてくれないこともある。
ロング2000バーツも交渉可能だけれど、7000バーツや8000バーツとふっかけられることもある。
相場的にはショート2000~2500バーツ、ロング4000~5000バーツ、くらいと考えればいい。(くどいようだが、さらなる値下げ交渉は可能。)
それぞれにバーファイン1000バーツを足してほしい。早い時間に連れ出ししたいならプラス1500バーツ。
ざっくり言うと、パタヤのゴーゴーバーで遊ぶ総額は、ショートで3000バーツ~4500バーツ、ロングで5000バーツから6500バーツといったところ。店やダンサーによりけりなので、どうしても価格の幅が出てしまう。
つまり、10,500円から22,750円。
いかにパタヤの方が高額となるか、一目瞭然だろう。
アンヘレスでは、ショートとロングに関係なく、4000円から6000円。
パタヤでは、ショートが10,500円から、ロングが17,500円から。
2倍以上の差がある。パタヤの人気店や人気ダンサーはもっと高くなるんで、差はさらに大きくなる。
肝心のダンサーのレベルは、むろん好みにもよるが、全体的にはパタヤのほうが上だと思われる。
アンヘレスのゴーゴーバーでもよく探せば、美人や可愛い子を見つけることができる。 とりわけ、フィールズアベニュー内の人気店(アトランティス、ドラゴン、ドールハウス)などはパタヤの人気ゴーゴー店に引けをとらないレベル。ダンサー数もパタヤより多い。
夜のサービスに関しては、これまた人それぞれだけど、より積極的なのはフィリピーナのような気がする。
情熱的すぎて、ちょっと怖くなることすらある。
たまに外れサービスもあるが、タイに比べるとアタリを引く可能性は確実に高い。
というわけで、ゴーゴーバーのコストパフォーマンスという点では、アンヘレスの勝ち。
これは数字上ではっきりと言える。
安いゴーゴーバーというのは、魅力的に違いない。
しかしながら、夜遊び全体で考えてみると、アンヘレスには、ほぼゴーゴーバーしかないのがつらいところ。
パタヤはバリエーション豊富で、遊び方も多様化している。
ゴーゴーバーに関しては高くつくが、バービアやジェントルマンズクラブやソイ6という置屋バー通りをうまく使えば、まだまだ安く遊べる。
たとえば、ソイ6は今でもバーファイン300バーツにショート1000バーツが基本。合計1300バーツ(4550円)。ジェントルマンズクラブも同じ価格だ。
バービアでペイバーして、ホテルに持ち帰る場合でも、バーファイン300バーツにショート1000バーツの合計1300バーツが基本となる。
アンヘレスのウォーキングストリートのゴーゴーバーでバーファインしても、ショートで帰った場合は、1回3000ペソ(6000円)。
パタヤのソイ6やジェントルマンズクラブやバービアのショート総額よりも高くなる。
パタヤのバービアからロングで連れ出すなら、バーファイン300バーツにチップが1500バーツ。最近は2000バーツと言われるケースが圧倒的に多いけれど、交渉すれば1500バーツでもいける。これなら、合計1800バーツ(6300円)。
アンヘレスウォーキングストリートのゴーゴーバーでのロング連れ出しと差はほとんどない。
まあ、パタヤのバービアと比べるべきは、アンヘレスのプリメタ地区ゴーゴーバーだろう。プリメタの相場がショート・ロング関係なく2000ペソ(4000円)。パタヤバービアのショートとほぼ同じ価格となる。
というわけで、
夜遊びのバリエーションは、断然パタヤの勝ち。
ゴーゴーバーのコスパに関してのみ、アンヘレスの勝ち。
まわりくどい話になってしまったけど、全体的に見れば、やっぱりパタヤの勝ちは動かない。
結論
結局のところ、パタヤとアンヘレスでは、街の規模と観光客の数が違いすぎる。バービアまで含めると、パタヤには夜遊びスポットがそれこそ無数にある。
そもそも比較対象としては難しい。夜遊びに関してもバリエーションに格段の違いがある。
ゴーゴーバーに限ってのみ比較すれば、アンヘレスに分があるかなという程度。
3泊4日ほどの日程しか取れないなら、アンヘレスもありだと思う。
特にゴーゴーバー好きなら、なおのこと。
日中は観光など何もせずゴーゴーをひたすらバーホッピングしたり、単に安い値段でゴーゴー嬢と遊びたい人にはいいだろう。
特にプリメタ地区のバーは昼間から営業しており、翌朝までの超ロングでも連れ出し可能。しかも安い。
昼はプリメタで連れ出し、夜はフィールズアベニューで別に連れ出すといったダブルヘッダーも容易だ。このダブルヘッダーでも、パタヤの人気ゴーゴーからロングで連れ出すより安上がりになるほど。
それほどまでに、パタヤとアンヘレスのゴーゴーバーでは価格的違いがある。
パタヤのバービアと、アンヘレスのゴーゴーバーが似たような価格帯となる。
ホテル、食事、レジャー、夜遊びなどトータルで考えると、ぶっちきりでパタヤに軍配。
アンヘレスは、のんびり感とまったり感があまりにもなさすぎる。
パタヤにあるようなリゾート気分や開放感はまったく味わえない。
アンヘレスは、ゴーゴーバーでなるべく安くやってやってやりまくりたい人向けだ。
パタヤ訪問数十回にもなる大ベテランの友人がいる。
わたしとは別の機会にアンヘレスを訪れているのだが、その感想がきっぱりしている。
「絶対に二度と行きません」
ただ、ひたすらヤルだけのところで飽き飽きしたと。
しかもバーファインした女性から、あなたの子どもがほしいと言われて、逆に引いてしまったそうだ。
夜遊び代の値段の問題じゃない。旅の旅情を楽しんだり、のんびりと滞在したいんだとのこと。
アンヘレス滞在中は、いわば、パタヤのウォーキングストリート内だけに缶詰にされるようなもの。
せいぜい近くのショッピングモールに行くだけの毎日。
ヘタに路地に入り込んでしまえば、身に危険が及びかねない。油断できない。 息が詰まってしまう。
もうアンヘレスは嫌だとその友人はしきりに力説していた。
別の友人のケース。
バンコク・パタヤが2回に対して、アンヘレス1回の割合で遊びに行っている。
夜遊びはゴーゴーバーがメインなので、アンヘレスは安くて好都合とのことだ。
他にも、パタヤからアンヘレスへ鞍替えした友人がいる。
フライト時間の短さと、フィリピーナの方が好みだからという理由。
パタヤとアンヘレスに何を求めるかによって、答えは変わってしまう。
多様な夜遊びを楽しみつつ、のんびり過ごすスタイルならパタヤは最適だ。
アンヘレスよりは高くなってしまうけど、ゴーゴーバー遊びも満喫できる。
アンヘレスは、リゾート気分なんていらないから、とにかく安いゴーゴーバーで遊びたい人には最適だ。
あとは、タイ人よりフィリピン人のほうが気性が合うとかの理由となる。
より情熱的なのはやっぱりフィリピーナかな。
バンコクやパタヤのゴーゴーバーダンサーは、ちょっとあっさりしている印象。
もちろん情熱的でサービス精神旺盛なタイ女性もいるけど。
まあ、最後の結論としては、お好みでとしか言いようがない。
バンコクとパタヤは行ったことがあるけど、アンヘレスは未経験という人も多いだろう。
はっきり言って、パタヤをイメージしてアンヘレスを訪れるとがっかりする。
日中、あまりにも退屈な街にうんざりするかもしれない。じめっとした雰囲気でどこか薄暗い街並にげんなりするかも。
でも、何事も一度くらいは体験してみないことには始まらない。フィリピンの遊び場も徐々に規制が入り始めているようで、いつまでアンヘレスが存続するかはわからない。
これは世界的な傾向だろうし、行ける時に行っておかないと、あとで後悔することになるかもね。
と少々アンヘレスを持ち上げる言い回しをしているが、どちらも未経験に人には、断然、パタヤをおすすめします。
まずはパタヤです。それから興味が出たらアンヘレスも行ってみる。
パタヤ3回に対して、アンヘレス1回くらいの割合がいいんじゃないかと。
LCCの普及とともに、日本⇒アンヘレス⇒パタヤというルートも難しくなくなってきた。
少し長めに休暇が取れるなら、一度の旅程でパタヤとアンヘレスをどちらも組み込むのも一興。
パタヤとアンヘレスの二者択一しか許されないなら、逡巡することなくパタヤ一択だけれども、たまにアンヘレスが恋しくなることがあるんで、年に1,2回はこれからもアンヘレスへ行こうと思っている。