ラオスの首都ビエンチャンの主な市バスルートと時刻表をまとめておく。
パンデミック明けにルートや便数が増えているが、ここでは主に外国人観光客が利用する機会が多そうなものだけを取り上げる。
ラオスの公共交通機関は貧弱だ。首都ビエンチャンであっても、市内電車や地下鉄はない。
主な移動手段は、トゥクトゥクかバイクタクシーだが、交渉制で高い。最近は配車アプリが充実してきたので、事情は少し改善している。といっても、タイに比べると配車アプリの価格も高めだ。
あとはわずかに市バスがあるだけ。ルートが決まっており、旅行者が気軽に乗り回せるものではない。目的地がはっきりしているなら、利用価値はある。
目次
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ビエンチャンシティバスサービス
Vientiane Bus Serviceによる市バスルートマップ。
2024年夏頃にタラートサオバスターミナルに掲示されていたもの。この時点では、カムサワート駅が営業開始しておらず、地図に掲載されていない。
基本的に出発地と終着地はタラートサオバスターミナルとなる。
セントラルバスステーション(CBS)とかビエンチャンバスステーションとかキャピタルバスステーションとかいろんな呼び方があるけれど、現地ではタラートサオバスステーションという呼び方が一般的だ。タラートサオとは、バスターミナル向かい側にある市場(ショップ)のこと。
タラートサオから川沿いのツーリストエリアまでは徒歩20分ほどかかる。
タラートサオバスターミナルから、ワットタイ国際空港やタイ国境検問所や鉄道駅行きのバスが出ている。タイ行き国際バスもタラートサオから出発する。
以下、主なルート番号と時刻表を取り上げる。
ビエンチャンシティバスからの発表では、2024年12月時点で最新更新版となっているが、現地では異なる可能性あり。
タラートサオバスターミナルは拡大工事をしており、敷地が広がっている。
以前にはなかったバス案内所もできた。
時刻表が掲示してあるので、現地で確認することができる。
運賃はラオスキープ建てとなっているが、実際にはバーツでの支払いも可能だ。バス会社側が設定した為替レートでのバーツ払いとなる。キープ払いのほうが得になることが多いが、もともとの金額が安いため、誤差の範囲内かも。
また、キープは暴落を続けており、運賃が変更になる可能性は充分ある。
パンデミック前は、1万キープ=40バーツで換算されることが多かったが、2024年の実勢レートでは、1万キープ=15バーツとなっている。
ラオスの物価を考えるには、バーツ換算するのが一番わかりやすく、現実に即している。
日本円になおすならば、1万キープ=70円とすれば暫定値として把握しやすい。
円からキープへ両替するよりも、バーツからキープへの両替のほうがレートがいい。一度、タイ国内で円からバーツに両替したうえで、ラオスに来てからバーツをキープに再両替するほうがお得になるはずだ。
ワットタイ国際空港 ルート44
空港とタラートサオを結ぶバス路線。要するにエアポートバスだ。
パンデミック中は運休となっていたが、現在は再開済み。
空港とビエンチャン中心部を移動するならこのルートで。
CBS(タラートサオバスターミナル)発の始発が午前7時30分、最終が19時。
空港発の始発が午前8時20分、最終が19時30分。
1日12本運行。
運賃は、4万キープ。
空港のバス停は、ターミナルビルを出たところにある。
タラートサオと空港を結ぶルートで、途中にいくつもバス停があり、どこでも降車あるいは乗車ができる。
ホテル最寄りのバス停を利用すればいい。
ただ、往路と復路でビエンチャン中心部を走るルートが異なるため、バス停の場所には注意。
(中心部にあるバス停)
バス停に掲示されたルートマップ
なお、空港敷地外の道路を走るバスもある。空港内までは入ってこないため、歩いて敷地を出て、そのバス停まで行く必要あり。
最安値移動を目指す人は、次に紹介するルート8を選ぶこと。
北バスターミナル行き ルート8
タラートサオから、クラウンプラザとワットタイ国際空港を経て北バスターミナルへ向かうルート。
ワットタイ空港の敷地内には立ち寄らないはずだ。
空港発着の時刻は不明だが、1日12本運行。
運賃は、13,000キープ。
他にも空港前を通るローカルバスがあるかもしれない。
空港から市内へ行くには、普通にエアポートバスのルート44を選ぶのが無難かと。
タイ・ラオス友好橋 ルート14
タイとラオスの国境があるのがタイ・ラオス友好橋だ。
ルート14が、タラートサオから友好橋を経由して、ブッダパークまで行く。
友好橋で下車すると、ラオスのイミグレーションがすぐそばだ。
始発が午前6時で、以降30分ごとの運行。最終が17時30分。
ビエンチャンのバスの中で一番本数が多いルートだろう。
運賃は、18,000キープ。
運賃は車内で支払う。バーツ払いも当然可能だが、レートはあまり良くない。
実際の乗車レポート。
関連記事:ラオス・ビエンチャンからウドンタニーへ 自力移動でタイ陸路入国方法
タイ側から国境を越えてきた場合は、イミグレーションを抜けた先にあるバス乗り場で14番のバスに乗ればタラートサオまで行ける。
なお、ルート18のバスも友好橋に立ち寄る。
タラートサオ発Markoiw Village行きとなっている。
ただし、本数は少ないうえ、遠回りルートとなるため、時間もかかる。
運賃は18,000キープ。
カムサワート鉄道駅 ルート12
新しくできたカムサワート駅とタラートサオを結ぶルート。
カムサワート駅からは、タイ行きの国際列車が運行されている。ラオス中国鉄道ビエンチャン駅とは別物なので要注意。
詳細ルート
カムサワート駅からパトゥーサイを経てタラートサオバスターミナルへ。
運賃2万キープ
また、カムサワート駅からラオス中国鉄道ビエンチャン駅まで行くこともできて、運賃3万キープ。
時刻表
この時刻表では、カムサワート駅ータラートサオ間のバスは1日8本となっている。
ただし、別の案内では、1日4本の運行だ。
カムサワート駅発 09:30 09:40 18:00 18:45
所要時間は30分。
実際の運行時間は現地で必ず確認のこと。
タイとの国際列車の運行時間に合わせてバスも出ているはずなので、それほど心配はいらないと思う。
ラオス中国鉄道ビエンチャン駅 ルート28
ルート28が、ラオス中国鉄道ビエンチャンとタラートサオバスターミナルを結んでいる。
タラートサオから南バスターミナルを経て、ラオス中国鉄道ビエンチャン駅まで行く。
ラオス中国鉄道に乗るならば、この28番バスを利用して駅まで行くのがいい。所要時間は40分。
タラートサオ発 06:10 11:20 14:00 19:30
ビエンチャン駅発 07:30 12:25 15:10 20:50
1日4本。
運賃は、25,000キープ。
こちらも、ラオス中国鉄道の運行時間に合わせてバスも運行されている。
友好橋ーラオス中国鉄道駅 ルート47
タイ・ラオス友好橋とラオス中国鉄道ビエンチャン駅を直接結ぶ路線もある。
タイ側から陸路入国してきて、バスでそのままラオス中国鉄道駅へ移動することができる。鉄道駅から友好橋までも直行可能だ。
友好橋発 11:50 13:40 15:50
鉄道駅発 12:50 15:10 17:20
本数は少なく、1日3本。
所要時間は30分。
運賃は、30,000キープ。
タイ行き国際バス
タイとラオスを結ぶ国際バス。
ビエンチャン=ノンカイ、ビエンチャン=ウドンタニーの路線がある。
国際バスだけは事前に窓口でチケット購入しないといけない。専用の窓口がある。
チケット購入時にはパスポートの提示が必要だ。
基本的にチケットは当日購入する形となるが、前日夕方には翌日のチケットの前売りが可能という話も聞く。
ビエンチャン=ノンカイ
ビエンチャン=ノンカイ線は、1日4本。
運賃は60バーツ。(土日祝と早朝と夜は割増運賃プラス5バーツ)
キープ払いも可能だが、キープ暴落の影響で額面は頻繁に変更される。バーツ払いが基本だ。
ビエンチャン発 07:30 10:00 15:30 18:00
ノンカイ発 07:30 10:00 15:30 18:00
ノンカイのバス停は、ノンカイバスターミナルとなる。
気軽に国境を超えるには国際バスが一番便利だ。
ビエンチャン=ウドンタニー
ビエンチャン=ウドンタニー線は1日6本の運行。
運賃は80バーツ。(週末祝日早朝夜の割増5バーツあり)
ビエンチャン発 08:00 10:00 12:00 14:00 15:00 17:00
ウドンタニー発 07:00 09:00 11:00 13:00 14:00 18:00
時刻表は突然変更される可能性あり。
タイとビエンチャンを結ぶ国際バスといえば、この路線だ。
パンデミック明けに何度も利用済み。
関連記事:ウドンタニーからビエンチャンへ国際バス移動
関連記事:タイ陸路入国、ビエンチャンからウドンタニーへ帰還
まとめ
以上、公式発表をもとにしたビエンチャンバスのルートと時刻表のまとめ。
ここに取り上げた路線は、外国人観光客でも利用しやすいものだ。本数もそれなりに走っていて、利用しやすい。
車掌も外国人の扱いには慣れている人が多い。
空港、友好橋、カムサワート駅、ビエンチャン駅の主要路線、それにタイ・ラオス国際バス、これらをうまく活用すれば、ビエンチャンは安く移動することができる。
時刻表とルートは予告なしにいきなり変更されることもあるし、時刻表通りに出発するわけでもない。
時間には余裕をもって移動するようにしましょう。
どうしても無理な場合は、LOCAという配車アプリで移動するのがベターだ。
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