タイとラオスの国境の多くはメコン川で隔てられている。
この国境を渡る橋がタイ・ラオス友好橋。
最初に作られたのがノンカイ・ビエンチャンを結ぶタイ・ラオス友好橋だ。
その後、第2、第3、第4と建設されていき、次が第5友好橋となる。
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第5タイ・ラオス友好橋
10月28日、プラユット首相が、ブンカーンで行われた第5タイ・ラオス友好橋の礎石施設セレモニーにラオス首相とともに参加した。
第5タイ・ラオス友好橋は、タイ側のブンカーンとラオス側のボーリカムサイ県パクサンを結ぶ橋となる。
地図
橋の長さは1.35km。
橋の建設には約39億バーツの費用がかかり、タイ側で26億バーツ、ラオス側で13億バーツを負担。
現在の工事進捗率は57%で、2024年4月完成予定とのこと。
現在はボートなどで往来しているが、橋の完成後も代替移動手段としてボートの運航は続ける。
橋のほか、接続道路15kmを建設。
タイ-ラオス-ベトナム間の国道8号線の輸送を促進し、利便性を高め、経済と観光を後押しする。さらには中国の広西省チワン族自治区にまで連結する。
地図を見てみると、ラオス川の友好橋近くには国道13号線があって、そこからベトナムへ向けて国道8号線が走っている。
海のないラオスにとって最寄りの海港はベトナムとなる。
ベトナム国内を北上すると、中国の広西チワン族自治区へつながる。
タイ・ラオス国境の橋超えと船超え
第1タイ・ラオス友好橋は、ノンカイとビエンチャンを結ぶ。
これが一番メジャー。
個人的にも過去10回ほどは往復していると思う。
橋を渡る最中に国境を越えるわけで、日本では味わえない感覚だ。
第2が、ムクダハンとサワンナケート。
第3が、ナコンパノムとターケーク。
第4が、チェンライ県チェンコンとフアイサイ。
このチェンコン-フアイサイの友好橋が完成するまでは、小さな渡し船で国境を渡っていた。
これも風情たっぷりで、けっこう好きだった。
現在は外国人の渡し船利用は不可。必ず橋を使う必要があるようだ。
第5友好橋完成後も船での国境超えは続けるそうだが、外国人観光客が利用できるかは不明。
船で国境を超える体験をしたい人は、橋の完成までに現地を訪れたほうがよさそう。
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