タイとラオスは国境を接する隣り合わせの国だ。
日本人が訪れる外国旅行先ではタイが人気。ラオスを訪れる人は少ない。
では、具体的にラオスを訪れる日本人観光客はどれほどいるのか。
2023年のデータでラオスとタイを比較してみよう。
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ラオス訪問観光客数
ラオスの情報文化観光省の発表によれば、2023年にラオスを訪れた旅行者の国籍別トップ10は以下のとおり。
(出典:Laotian Times)
1位タイ 1,326,705人
2位ベトナム 837,632人
3位中国 641,314人
4位韓国 165,997人
5位アメリカ 62,660人
6位ロシア 44,345人
7位フランス 40,666人
8位イギリス 32,946人
9位日本 24,824人
10位オーストラリア 20,158人
陸路で国境を接しているタイとベトナムと中国からの旅行者がトップ3となった。
タイからラオスへはタイ・ラオス友好橋がいくつも架けられ、車やバスで簡単に往来できる。ぶっちぎり1位なのは当然。
2位のベトナムとも陸路移動が可能だ。
ラオス中国高速鉄道が開業しており、中国からラオスへは鉄道で行けるようになっている。空路で中国入りする中国人も多い。
ビエンチャンの街中には中国資本による建物が続々とできている。ゴールデントライアングルには中国の経済特区もあり、ラオスと中国の結びつきは強くなっている。
4位が韓国。ビエンチャン、ルアンパバーン、それにバンビエンは以前から韓国人だらけという状態となっている。特にバンビエンは韓国人が目立つ。20年ほど前のラオスには韓国人旅行者はわずかしかいなかったが、ここ10年ほどは韓国人だらけ。
アメリカ、フランス、イギリス、オーストラリアからのバックパッカーにラオスは根強い人気がある。これは20年前から変わっていない。メコン川を下るスローボートは欧米人だらけだ。
そして、日本は9位にランクイン。
韓国人の約7分の1だが、それでも全体では9位。
個人的には、2023年に2度ラオスに入国している。
24,824人のうち、2人はわたしだ。
ラオスでは、Visit Laos Year 2024と称して観光誘致キャンペーンを実施している。
今年はラオスを訪れる日本人観光客が増えるのだろうかか。
タイ訪問観光客
2023年にタイを訪れた外国人旅行者は、28,042,131人。
国籍別トップ5
1位マレーシア 4,563,020人
2位中国 3,519,735人
3位韓国 1,658,688人
4位インド 1,626,720人
5ロシア 1,481,878人
やはり、陸路で国境を接しているマレーシアが強い。
中国は昨年後半からビザ免除措置の開始もあり、旅行者が増えた。それでも、2019年には1000万人以上の中国人旅行者がいたわけで、まだまだ少ない。
韓国人とロシア人は、タイとラオスのどちらも多く訪れている。
インド人にはタイが人気で、ラオスにはあまり興味がなさそうだ。たしかにラオスではあまりインド人観光客は見かけない。商売人は多そうだが。
で、日本人はトップ5にランクインせず。
2023年にタイを訪れた日本人旅行者は、805,768人。
韓国人の約2分の1だ。ラオスほどの差は出ていないが。
2019年にタイを訪れた日本人旅行者は、1,806,438人だった。
パンデミック前と比較すると、100万人も減少したことになる。
タイ国政府観光庁の今年の目標は、日本人渡航者100万人達成とのこと。
まとめ
2023年ラオス訪問日本人:24,824人
2023年タイ訪問日本人:805,759人
圧倒的な差となった。
約33倍の開きがある。
日本からラオスへの直行便は出ておらず、第3国を経由する必要あり。
大半はタイ経由でラオスへ向かうはずだ。あとは、ベトナムか韓国経由となりそう。
一度タイに入国してから、陸路ないし空路でラオス入りする日本人旅行者が多い。ラオス訪問日本人のほとんどはタイ入国もしているだろう。
ラオスもいいところだと思う。
これまでタイしか訪れたことがない人も、タイのついでにラオスへ立ち寄ってみるといいかも。
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