タイとラオスを結ぶ国際列車が延伸となる。
ラオス側に新しい駅をオープンさせて、よりビエンチャン市内に近いカムサワート駅まで国際列車を運行する計画だ。
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タイ=ラオス国際列車
現在はタイ側のノンカイとラオス側のタナレーンを結ぶ国際列車が運行されているが、タイ鉄道運輸省の声明によれば、ラオス側の新しい駅であるビエンチャン・カムサワート駅まで延伸する予定だという。
2024年2月に試運転を開始し、4月に定期運行を開始する計画とのこと。
試運転は一般公開は予定していない。
定期運行開始後の運賃は60バーツから70バーツを想定しており、所要時間は約20分。
現行のタナレーン駅から新しいビエンチャン・カムサワート駅までは7.5kmの区間。
注意すべきは、今回の新しいビエンチャン駅は、ラオス中国高速鉄道の始発駅であるビエンチャン駅とは別のものということ。
高速鉄道ではなく在来線の駅となる。カムサワート駅だ。
ビエンチャン・カムサワート駅
ビエンチャン・カムサワート駅からビエンチャン市内へは、ミニバンやトゥクトゥクなどの公共交通機関をラオス側が用意するとのこと。
カムサワート駅からビエンチャン中心部までは約7-9km離れている。
現行のタナレーン駅は不便な場所にあり、公共交通機関も用意されていないようだ。
列車で国境を超える際のパスポートコントロールについては現在調整中。
なるべくプロセスを合理化させて、ノンカイもしくはビエンチャンの一箇所で乗客の手続きが済むようするとのこと。
タナレーンからカムサワートへの延伸にともない、バンコク発ノンカイ行きのタイ国鉄列車も一部が延伸となる。
終点のノンカイをビエンチャンまで延伸させて、バンコク発ビエンチャン行きに変更する。
現在バンコクとノンカイを結ぶ列車は1日3往復しているが、ノンカイからビエンチャンまで延伸する列車は1日あたり最低2往復を予定。
1等から3等まで用意して、最低運賃は300バーツ未満。
現行では、バンコクから列車でラオスまで行くには、まずノンカイ行きの列車に乗り、ノンカイでタナレーン行きの国際列車に乗り換える必要がある。
4月以降にビエンチャン・カムサワート駅までの延伸が実現すれば、バンコク発ビエンチャン行き直通列車が実現する。
勘違いする人がいるかもしれないが、これはタイの高速鉄道とは無関係。ラオス中国高速鉄道とも無関係だ。
従来のタイ国鉄線を一部ビエンチャンまで延伸させるというものに過ぎない。
いずれは、タイ国内に高速鉄道が建設され、ラオス中国高速鉄道とも接続すれば、バンコクから中国国内への直通高速鉄道が実現するかもしれないが、まだまだ遠い未来の話で、本当に実現するかもわからない。
参照:https://www.bangkokpost.com/thailand/general/2730634/bangkok-vientiane-train-to-be-reality-by-april
なお、この情報が出てきたのが1月下旬のこと。
2月中旬になった現在、新たな情報は見当たらない。
タイ国鉄のSNSでも新情報がない。
本当に4月から延伸が実現するかはまだ確実ではない。
ただ、遅かれ早かれ実現はするはずだ。
実現すれば実際に乗ってみたい。
現行のタナレーン駅止まりの国際列車は不便だ、タナレーン駅からビエンチャン市内が離れすぎているし、駅からの公共交通機関もない。
ウドンタニーやノンカイから国際バスで移動するほうがはるかに楽。
でも新しいカムサワート駅であれば、ビエンチャン市内までは近くなる。
列車で国境を超えるというのは日本人にとっては得難い体験だ。
実現してほしい。
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