隣り合うタイとラオスの外国人観光客の数を比較してみる。
外国人観光客の数では、タイのほうが圧倒的に多い。
ラオスは昨年より大幅増加、タイは昨年より減少。
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ラオスの外国人観光客数
2025年第1四半期にラオスを訪れた外国人観光客は120万人を超えた。
これは2014年同時期の110万人と比較すると28%増加となる。
最も旅行者が多い国籍はタイ人。陸路で簡単に越境できるタイが1位なのは当然。
同じく陸路でつながっている中国も強い。330,531人で前年比36%増加とのこと。ビエンチャンの街中が中国語の看板だらけになるのも納得だ。
隣国ベトナムからの旅行者は281,911人。
韓国人もまだまだ多い。75,512人。ただし、前年比で29%減少。いまや中国の勢いに押されている。
気になる日本から旅行者は、10,176人。前年比8%増。じわじわとラオスを訪れる日本人観光客が増えているようだ。それでもビエンチャンでは日本人は少数派だが。
アメリカ人旅行者からも人気がある。28,975人だ。
アジアの秘境としてラオスはバックパッカー人気が高い。
旧宗主国であるフランスからの旅行者は22,907人で、イギリス人の16,360人よりも多い。
ロシア人は19,754人で日本人の2倍近い数字なのが驚き。ビエンチャンではロシア人をあまり見かけない気がするので、ルアンパバーンやバンビエンに行っているのだろう。
なお、キープは大暴落したが、ラオス国内観光も増加しているとのこと。昨年比で4.8%増。
とはいえ、キープが大暴落したのは3年ほど前からで、現在は少し落ち着いてきており、国内観光客が昨年より増えたのも納得はできる。
タイの外国人観光客数
タイ観光スポーツ省による統計。
2025年1月1日から6月8日までにタイを訪れた外国人旅行者の累計は15,016,878人。
1500万人を突破した。
国籍別トップ5
1位マレーシア 2,041,002人
2位中国 2,029,481人
3位インド 1,035,864人
4位ロシア 981,011人
5位韓国 702,267人
中国人観光客の数が大きく減少しており、1位の座はマレーシアとなった。
とはいえ、それでもすでに200万人以上の中国人がタイを訪れているのだが。
タイでも韓国人が多い。ロシア人も多い。
インドはタイには多いけれど、ラオスには少ない。
日本人はトップ5には入っていないが、トップ10にはランクインしているはずだ。
おそらく9位か10位くらい。年間で約100万人だ。
今年第1四半期に限定すると、タイを訪れた外国人旅行者は、約954万人。
ラオスが120万人で、タイが954万人だ。
その差は約8倍の開きがある。
ちなみに、タイへの外国人旅行者は今年1月から4月の累計では1210万人だ。
マレーシアへは840万人、ベトナムは770万人、フィリピンは210万人となっている。
いかにタイへの旅行者が多いかがわかる。
ただし、上掲グラフを見ればわかるように、タイを訪れる外国人旅行者の数は、今年1月以降、毎月のように下降している。
中国人旅行者が大きく減少しているのが最大要因だ。
ラオスを訪れる中国人は大幅増で、タイは減少。もっとももともとの母数の桁が違うので単純な比較はできないけれど。
タイを訪れる欧米からの旅行者も減っているが、タイ国内で消費する額は逆に増えているとのこと。タイの物価高とバーツ高が影響しているもよう。
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