ウドンタニーとビエンチャンを往復してきた。
タイとラオスの定番国境越えルートだ。
いつもは国際バスを利用している。
が、今回はすべて自力で車を乗り継ぐ方法を採用。
国際バスとの料金や所要時間とも比較しながら、詳しく見てみる。
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目次
ウドンタニーからノンカイ経由ビエンチャン国境越え
ウドンタニーから出発しても、ノンカイから出発してもほぼ同じようなコースとなる。
今回はウドンタニーから出発。ウドンタニーから国境まではロットゥーを利用。
もしもノンカイに滞在していて国境を目指すなら、トゥクトゥクを利用することになりそう。あとは同じこと。
ウドンタニーから国境までのロットゥー
ウドンタニーで宿泊していたホテルは、ザワンレジデンス。
関連記事:【ウドンタニーのサービスアパートメント】ザ ワン レジデンス (The One Residence)宿泊レポート
朝6時50分頃にチェックアウトした。
徒歩で国境行きのミニバン(ロットゥー)乗り場へは徒歩数分の距離。
セントラルプラザ前にミニバンターミナルがある。
といっても小さな小屋みたいなもの。
地図
ノンカイ行きロットゥーのチケット売り場は1番。
料金50バーツ。
関連記事:ウドンターニーからノンカーイへ行くにはロットゥがおすすめ。50バーツ。
6時55分にチケットを購入したら、次のロットゥーは7時20分発と言われる。
おそらく7時発があったと思われるが満員だったようだ。
しばし待つ。
車体に221と書かれたものがノンカイ行きとなる。
以前このロットゥーに乗車した際はノンカイのバスターミナルで下車したが、今回は国境まで行ってもらう。
乗車の際にドライバーに「ボーダー」とか「ラオ」と言えばいい。
7時20分、定刻どおりに出発。
途中、数人の客を降ろしつつ、一路国境へ。
8時15分、ボーダー到着。
所要時間は55分。
NONGKHAI BOUNDARY POSTと書いてある。
そのまま歩いてタイ出国のイミグレーションへ向かう。
ちょっと歩く必要があるが、せいぜい2,3分くらい。
朝早いせいか、イミグレーションはがらがら。ほぼ無人状態。
さくっとイミグレーション通過。
午前8時20分、タイ出国。
ロットゥーを降りてからたった5分。早い。
国境越えのバス
ついで、ラオス側のイミグレーションへ行くが、これはバスでしか移動できない模様。
徒歩では無理らしい。というか川を渡る必要もあり、けっこう距離がある。
バスを使いましょう。
タイ側のイミグレーションを抜けるとすぐにバスチケット売り場あり。
料金は基本15バーツのようだが、この時は朝早かったためか、オーバータイム料金の5バーツが追加されて、20バーツ。
バスが到着すると、チケットを渡して、すぐに乗車。
今回はこんなバス。
元京都市バスを使うこともある。
8時25分に乗車。
途中、メコン川を渡る。
いつのまにか左側通行から右側通行にチェンジ。
8時32分、ラオス側のイミグレーションに到着。
すぐに入国手続へ。
出入国カードは手前に置かれた机で配っている。
さくっと記入して入国検査。
各列ともせいぜい4,5人しか並んでおらず、スムーズに入国。
日本人はラオス入国ビザは不要。
なお、以前は国境通過手数料みたいなものが必要で、自動改札カードを購入していたが、今回はなかった。
自動改札機はバーが上がったまま。
廃止されたのか、一時的なものなのかは不明。
8時43分、無事にラオス入国。
ラオス入国からビエンチャン市内へ
ゲートを抜けると、両替所やSIMカード販売所あり。
タクシー乗り場もある。というかすぐにタクシーの勧誘がわんさか寄ってくる。
料金表がきちんと掲示してある。
ビエンチャン市内までの片道料金
ミニバン:350バーツから400バーツ
タクシー:300バーツ
ミニピップアップ(ソンテウ):200バーツ
トゥクトゥク:200バーツ
今回はタイ大使館を目指す。
実は、ラオス入国イミグレーションに並んでいる際にすでにタクシーから客引きを受けていた。
最初の言い値が400バーツ。
すぐに300バーツに下がったが断る。
200だと言うと、トゥクトゥクに乗れと言われる。
相場を知りたかったので、イミグレーションを通過した先のタクシー乗り場で別のドライバーと交渉。
タクシーだと300バーツと言われる。
高いと断ると、別の客とシェアするなら200バーツでいいと。
1台300バーツと書いてあるからシェアなら一人150バーツでもいいような気がするが、とりあえず200で手を打つ。
客引きいわく、ビエンチャン市内中心部のタラートサオバスターミナルあたりまでなら150でもいいけれど、タイ大使館は少し離れているが200にしてほしいみたいなことを言っていた。
8時50分、ファランの旅行者と一緒にタクシーに乗る。まあ、タクシーといっても、普通の乗用車だが。要するに白タク。
ファランはビエンチャン市内のホテルで下車、そのあと、タイ大使館へ向かう。
9時40分、タイ大使館ビザ発給部へ到着。
ちょっと寄り道したが、おおむね50分の道のり。
ビザの申請時間は午前11時半まで。まだまだ余裕たっぷりだ。
今回初めての利用のためはっきりは言えないが、数人でタクシーをシェアすれば、一人100から150バーツに抑えられるような気がする。
ドライバーにシェア相手を探してもらってもいいが、自分で集めてもいいかも。
なお、詳しくは後述するが、タイ大使館前から国境まではタクシー貸し切り一人乗りで200バーツだった。
また、タイ大使館に行く必要がなく、単純にビエンチャン市内中心部へ行きたいだけなら、ローカルバスを使う方法もある。
イミグレーションを出て、タクシー乗り場から少し歩いた先にバス乗り場があるようで、そこからタラートサオバスターミナル行きバスが出ているはず。
詳しい料金は不明だが、おそらく1万キープ(40バーツ)もしないはず。もっと安いかも。
時間に余裕のある節約派はバスでどうぞ。
国際バスとの比較
今回のルートでかかった費用。
ウドンタニーから国境までのロットゥー:50バーツ
国境バス:20バーツ
国境からビエンチャン・タイタイ大使館までのタクシー:200バーツ
合計:270バーツ
午前7時20分にロットゥーが出発して、タイ大使館に到着したのが午前9時40分。
所要時間は、2時間20分。
実際にはウドンタニーのロットゥー乗り場で20分待っている。
それでも合計2時間40分だ。
では、定番の国際バスではどうか。
ウドンタニーバスターミナルの国際バスチケット売り場。
以前とは反対側に移動している。
最新時刻表。これは以前と変わらない。
ウドンタニー発ビエンチャン行き国際バスの始発が午前8時。
このバスは人気のため、早めに行って並んでおく必要あり。
料金は80バーツ。
うまく始発バスのチケットが購入できれば、あとは楽。
ずっと同じバスに乗っていればいいからだ。乗り換えの必要なし。
ビエンチャンではタラートサオバスターミナルが終点。
ここからタイ大使館までは歩いて行けなくもないが、普通はトゥクトゥクを使う。
この交渉が面倒だが、だいたい120から150バーツでまとまると思う。うまく乗り合い相手が見つかると一人50バーツくらい。
とりあえず120バーツで行ってもらうとすると、国際バス代120バーツと合わせて合計200バーツ。
料金的には国際バス利用のほうが安い。国境越えも同じバスを使えばいいんですごく楽。
ただし、他の乗客を待つ必要があったり、イミグレーションで混み合うと時間がかかる。
午前8時発のバスだと、イミグレーションもそろそろ混み合う時間帯。
所要時間はおおよそ2時間半から3時間ほど。
以前8時の始発バスを利用した際、途中で足止めを食ってしまい、タイ大使館の申請時間に間に合わなかったことがある。
確実に申請時間に間に合わせたいなら、自力移動のほうがいいと思う。
関連記事:ウドンターニー発ビエンチャン行き国際バスの乗り方。始発に乗ればタイのビザ申し込み時間に間に合うのか?
ビエンチャンからウドンタニーへ
ビエンチャンからウドンタニーへの復路も国際バスを使わずに自力移動することにした。
ビザ申請時間を気にする必要がないから国際バスでもいいのだが、とりあえず試してみたかっただけ。
ビエンチャンから国境越え
復路の出発地点は、タイ大使館前。
午後2時頃、タイ大使館を出る。
するとタクシーやトゥクトゥクの客引きが寄ってくる。
タラートサオバスターミナルまでのトゥクトゥクが貸し切りで100バーツ。乗り合いなら50バーツないし1万キープが相場。
国境まではタクシーで200バーツと言われた。
利用者が多い時はロットゥーのように乗り合いスタイルとなるはずだが、今回は他に誰も客がいない。シェアしようがない。
往路と同じく200バーツならそれほど高いわけではなさそうだ。
すぐに出発できるし、タクシーをチャーターする。
14時5分頃、出発。
14時37分、国境へ到着。
ちなみに、この写真は入国側の建物。
出国は向かって右側のほう。
少し歩いて出国ブースへ。
列には2,3人しか並んでおらず、楽々出国できた。
14時41分、バスチケット販売所へ。
出国ゲートを抜けるとすぐに販売所がある。
運賃は、一人4,000キープ。
たぶんバーツ払いなら15バーツないし20バーツだと思われる。
すぐにはバスに乗らずに近くの商店へ。
はたして免税店なのかはっきりしないが、日本のタバコが1カートン650バーツだった。
どうやら買い物している間にバスを1本のがしてしまったらしい。
少し待って、次のバスへ。
今回のバスは元京都市バスだった。
車内は満員状態。
またもやメコン川を渡る。
15時1分に、タイのイミグレーションへ到着。
タイ入国カードはイミグレーションの手前のブースで配っている。
記入台もあるけれど、列に並びながら書くのがいいかも。
ただ、この時間帯はそれほど混雑しておらず、せいぜい5,6人待ち。
15時10分、無事にタイ入国を果たす。
タイ入国からウドンタニーまで
続いて、ウドンタニーを目指す。
イミグレーションと荷物検査場を抜けて、そのまま市街地へ向けて歩くことに。
ちなみに右手に見切れて映っているのが国際バス。
ノンカイ行きかウドンタニー行きかはわからないが、国際バスを利用するなら、また乗り込めばいいだけ。国際バスは楽。
今回は往路と同じくロットゥーでウドンタニーへ戻りたい。
途中、タクシーの勧誘もあるが、無視して進む。
往路で見かけたゲートをくぐって、さらに進む。
市街地に入ると、トゥクトゥクやバイクタクシーのたまり場がある。
どうやらローカルバスも発着するみたい。ノンカーイ中心部やウドンタニー行きもあるかもしれないが詳細不明。
と、裏手にロットゥー乗り場らしきものを発見。
地図(だいたいこのあたり)
ちょっと路地みたいなところにある。
左側を歩いていれば見つかる。
間違いない、ウドンタニー行きのロットゥーだ。
料金は往路と同じく50バーツ。
221番のロットゥーに乗車。
行き先は、ウドンタニーと告げる。センタン(セントラル)で降ろしてもらえるそうだ。
15時18分、すぐにロットゥーは出発。
途中、数人を道端で降ろして、ウドンタニー市内へ。
16時7分、センタン前に到着。
所要時間は50分ほどだった。
センタン前からソイサンパンタミット内にあるトップマンションへ歩いて5分ほど。
すぐにチェックインして一休みすることができた。
国際バスとの比較
復路に使った費用は以下のとおり。
タイ大使館から国境までのタクシー代:200バーツ
国境バス:4000キープ(20バーツと換算)
ウドンタニーへのロットゥー:50バーツ
合計:270バーツ
要するに、往路とまったく同じ。
ビエンチャンのタイ大使館前を出発したのが午後2時。ウドンタニーのセンタン前に到着したのが午後4時7分。
総所要時間は2時間7分。
たまたまかもしれないが、往路よりは早かった。
では、ビエンチャン発ウドンタニー行き国際バスはどうか。
まず、タイ大使館からタラートサオバスターミナルまでがトゥクトゥク乗り合いで50バーツ。チャーターなら100バーツほど。
タラートサオバスターミナルのウドンタニー行き時刻表
8時、9時、10時半、11時半、14時、15時、16時半、18時。
ちょっと読みづらいんではっきりしないが、だいたいこんなもの。
かりにタイ大使館でのビザ受け取りが午後1時半にできたとして、2時のバスに間に合うかどうかといったところ。売り切れの可能性もある。
今回のように午後2時ビザ受け取りだと、3時のバスに乗ることになる。そうなると1時間のロスで出る。
国際バスの料金は、22,000キープ。
バーツ建てだと、95バーツほど。往路より高い。
最近の利用例では、午後2時のバスに乗って、ウドンタニーのバスターミナルに到着したのが午後4時25分。
関連記事:ビエンチャン発ウドンタニー行き国際バスに置いてけぼりをくらいそうになりながらもタイ入国
国際バスの所要時間は2時間25分だった。
ウドンタニーのバスターミナルと、ロットゥー降り場であるセントラル前は目と鼻の距離なので降車場所はほぼ同じと考えていい。
タイ大使館からのウドンタニーまでの総所要時間は約3時間。
やはり、国際バス出発までの待ち時間によってどうしても無駄が出てしまう。
狙い通りのバスのチケットが購入できないと、さらに時間をロスする可能性あり。
とはいえ、急ぐ道でなければ、国際バスのほうが気楽でいいと思う。
乗り換えの必要がなく、同じバスでそのままウドンタニーまで行けるのはどう考えても楽でいい。
また、タイ大使館とはまったく関係なく、普通にビエンチャン市内からタイとの国境を渡りたい場合なら、なおさら国際バスが便利だと思う。
タラートサオバスターミナルまで行って、国際バスに乗るだけ。本当に楽。
もちろん、国境行きのローカルバスも出ているんで、あとは自力で移動するのもありだとは思うが。
まとめ
基本的な行程はものすごく簡単。
流れに乗るだけ。
交通手段は用意されている。
強いてあげれば、ビエンチャン市内の移動にタクシーやトゥクトゥクを使うなら、交渉が厄介。
言い値はとにかく割高で、交渉が毎回面倒くさい。
このうざい交渉を避けるために国際バスを利用するという越境者も多い。
とにかく安上がりで行きたいなら、国境からビエンチャン市内の往復はローカルバスにすればいい。ローカルバスなら交渉不要だ。
個人的には、タイ大使館でのビザの申請時間に制限があり、往路は自力越境が正解だったように思う。
復路はどっちでもいい。
細かい時間を気にせず、気楽にウドンタニーとラオスを移動するだけなら、往路も復路も国際バスでいいような気がする。
ビザ取得とは無縁の一般旅行者におすすめなのはやっぱり国際バス利用。
自力で国境越えも旅情があっていいもんですけどね。
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