タイとラオスを陸路で往来する際に便利なのが、両国が協力して運行している国際バスだ。
一番メジャーな路線が、ウドンタニー=ビエンチャン路線だろう。
タイからラオスへ本当にスムーズに移動できる。ずっとバスに乗っていればいいだけだからだ。
他にも路線は多いが、このさき、さらに路線を増やす計画を立てているとのこと。
運休しているウドンタニー=バンビエン路線を再開し、そしてパタヤとラオスを結ぶ路線も計画しているという。
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タイ・ラオス国際バス強化
タイトランスポート社とタイ運輸局ならびにラオス運輸局がビエンチャンにて会合を開いた。
この会合で、タイとラオスを結ぶ国際バスの強化について話し合われた。
会議の結果として以下のように決定された。
ウドンタニー発ノンカイ経由バンビエン行きの国際バスを運行再開する。予定は、2024年11月初旬。
ウドンタニー空港からノンカイを経由してバンビエン市街地まで運行される計画だ。
ウドンタニーとラオス中国高速鉄道を直接結ぶことになる。
ウドンタニー・ノンカイ=バンビエン間の国際バスは2012年に開始されたが、2020年にパンデミックにより停止となった。
2022年には、タイ・ラオス国際バスの9路線を再開した。
現在全部で1日あたり92便の国際バスが運行されている。利用者は1日あたり双方で3000人。
ノンカイ=ビエンチャン
ウドンタニー=ビエンチャン
ナコーンパノム=ターケーク
ウボンラチャタニー=パクセー
バンコク=パクセー
ムクダハン=サワンナケート
バンコク=ビエンチャン
ルーイ=ルアンパバーン
チェンライ=ボケーオ
ウドンタニー・ノンカイ=バンビエン線が再開となれば、10路線目となる。
会合において、さらに5つの路線を導入する可能性を強調した。
チェンマイ=ボーテン
バンコク=サワンナケート
パタヤ=パクセー
パタヤ=ビエンチャン
パタヤ=サワンナケート
また、予約手続きを合理化するため、すべての路線において、オンラインおよびEチケットシステムによるチケット販売を拡張させるとしている。
バンコク=パクセー路線には、快適性アップのため、特別エアコンバスを導入する。1日1往復から1日2往復へ増便。
ムクダハン=サワンナケート路線では、乗客の増加に対応するため増便する。現在は7台のバスが運行され、1日あたり合計13便のところ、3台バスを増やして、計10台にし、1日あたり合計17便で運行する。
ビエンチャンのタラートサオ・バスターミナルの国際バスチケット販売窓口を拡充させる。
ノンカイのイミグレーションでは職員を増員し、増加する乗客へのサービス効率を高めて、手続きをスムーズにする。
参照:Bangkok Post
参照:Laotian Times
国際バスの現状
パンデミック明けに国際バスは徐々に再開されていった。
便数はまだ完全には戻っていないが、普通に利用できるようになっている。
個人的にもパンデミック明けに何度も利用した。
ウドンタニーからビエンチャン
⇒ウドンタニーからビエンチャンへ国際バス移動
ビエンチャンからウドンタニー
⇒タイ陸路入国、ビエンチャンからウドンタニーへ帰還
ウボンラチャタニーからパクセー
⇒地下通路で国境超え、ウボンからパクセーへの国際バスでラオス入国
サワンナケートからムクダハン
⇒サワンナケートからムクダハンへの国際バスでタイ陸路入国
実際に利用すると、その便利性が痛いほど理解できるはずだ。自力でバスやソンテウを乗り継ぐことを考えれば、本当に楽で安上がり。
国際バスさまさまだ。
新しい路線計画には、ついにパタヤも含まれるようになった。
実現すれば、パタヤから一気にラオスまでバスで直行できる。
ラオス側は、ビエンチャンとパクセーとサワンナケートだ。
パタヤからビエンチャンまで何時間かかるのだろうか。パタヤからウドンタニーまでがおおよく12時間。ウドンタニーからビエンチャンまでの国際バスが2時間。合計14時間の道のりとなりそう。それでもパタヤからほぼノンストップでビエンチャンまで行けるのはすごいこと。
パクセーはウボンラチャタニーの先なのでまだマシかもしれないが、それでも10時間以上はかかりそう。
サワンナケートまではさらに遠い。15時間コースかも。
チェンマイ=ボーテン路線もなかなかに強烈。
ボーテンは、ラオスと中国の国境の町だ。ラオス中国高速鉄道の駅がある。
中国からの旅行者が鉄道でボーテンまで来て、そこからバスに乗り換えてチェンマイまで直行できるというわけだ。
11月に運行再開予定のウドンタニー・ノンカイ=バンビエンも、ラオス中国高速鉄道に直結する狙いがある。
バンビエンには高速鉄道の駅があり、そのまま中国方面へ鉄道で移動できることになる。
先日は、バンコクからビエンチャン新駅への直通国際列車が開通したばかり。ウドンタニーからビエンチャンへの国際列車も運行されるようになった。
中国とラオスとタイの陸路での往来がより便利になっていく。
一方、パタヤとラオスも直接バスでつながるようになる。
いろいろ楽しみではある。
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