タイとマレーシアの2つの陸路国境ゲートが4月1日に観光客に向けて再開されることになった。
マレーシアからタイへ観光客が陸路入国できるようになる。
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タイとマレーシアの陸路国境再開
2022年4月1日から観光客に向けて再開されるタイ・マレーシア陸路国境ポイントは、サダオ(ソンクラー県)・ビキットカユイタム国境、ワンプラチャン(サトゥーン県)・ワンクリアン国境。
(サダオ国境ポイント)
タイ政府が定めた入国規制では、2022年3月1日からすでにサダオ国境はオープンとなっているが、実際にはマレーシア側からのタイ入国者はタイ人学生のみだったもよう。観光客向けの運用開始に至っていなかったようだ。
外国人観光客が陸路入国できるわけではなかった。
4月1日からはサダオとサトゥーンの陸路国境が観光客に解禁される。
タイへの入国方法は、Test&Goを利用する。
Test&Goの利用条件は、空路での入国と基本的に同じだ。
タイランドパスの事前登録が必須で、完全なワクチン接種、事前のホテル予約、到着初日のPCR検査、5日目のATK検査、2万ドル以上をカバーする医療保険加入が必要だ。
サダオからタイに入国する際には自家用車での乗り入れが可能だという。
空路Test&Go入国要件である送迎車の手配については不明。
マレーシアからタイへのTest&Goでの陸路入国の対象は観光客となる。
日帰りの通勤者や頻繁に往復する人に関しては、タイとマレーシアで協議中とのこと。
また、4月1日からはハジャイ空港へ国際線で到着することが許可される。フライトさえあれば、外国からハジャイ空港での入国が可能となる。
ピパット観光大臣によれば、タイ南部の観光産業促進のため、5月1日までマレーシアとのすべての陸路国境をオープンする予定だという。
2019年のマレーシアからタイへの旅行者は410万人だった。
マレーシアは4月1日に入国規制を大幅に緩和する。
タイからマレーシアへ入る陸路国境もオープンとなるようだが、詳細は不明。空路入国と同様の入国規則が適用される見込み。
タイ入国ポイント
タイ入国可能地点は以下のようになっている。
空路:ドンムアン、スワンナプーム、プーケット、クラビ、サムイ、チェンマイ、ウタパオ、ハジャイ(4月1日より)
陸路:ノンカイ、ウドンタニ、ソンクラー、サトゥーン(4月1日より)
海路:プーケット、チョンブリ、スラタニー(4月1日より)
あくまでルール上であって、実際に運用できているかは別。
たとえば、ウタパオ空港で入国はできるとしても、フライトが就航していなければどうしようもない。
ウドンタニは陸路国境はないが、ノンカイからTest&Goで入国してきて、初日滞在ホテルとしてウドンタニ内のSHA+/AQホテルが使えるという意味のようだ。
ただし、ノンカイ国境については、はっきりしない。
ルール上は3月1日にオープンされているが、実際に旅行者が入ってきたというような報道は目にしていない。
3月にラオス側と運用方法について協議中とのニュースはあった。
ルール上は3月1日再開となっているソンクラーのサダオ国境は4月1日にようやく完全オープンとなる。
マレーシアから観光客が陸路でタイに入国できるようになる。
マレーシア人以外の外国人観光客が利用できるかは不明だが、Test&Goの対象国は限定されておらず、おそらく外国人観光客の陸路入国も可能だと思われる。
ピパット観光大臣によれば5月までは他のマレーシアとの国境もオープンするつもりとのことなので、スンガイコロクといったポイントも開くのだろう。
カンボジアとの陸路国境で有名なアランヤプラテートについては再開させるという情報はまったく上がってこない。
カンボジアは開国済みだが、陸路国境の運用は不明。
ミャンマーとの陸路国境は閉じたまま。オープンになるという情報は出ていない。
ミャンマーは来月からようやく国際線運航再開を許可するようだが、陸路については不明。
マレーシアとシンガポール陸路国境は4月1日オープン
シンガポールとマレーシアは4月1日に全面開国へ動く。
シンガポールのほうが入国条件は緩い。
マレーシアはタイのTest&Goと似たような制度となっている。
シンガポールとマレーシアの陸路国境は4月1日にオープン。
この2国間の陸路国境往来に関しては、事前申請、陰性証明書、到着時検査、隔離は不要となっている。
4月1日からは、シンガポール⇒マレーシア⇒タイという陸路縦断もルール上は可能となりそうだ。
ただ、外国人旅行者が実際に実行するとなると、まだなにかと大変だろうが、
東南アジアでは、空路での隔離なし往来に続いて、陸路での往来も見えてきた。
着実に国境が開いていく。
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