欧州委員会がタイのワクチン接種証明書を有効と認め、EUのデジタル証明書システムと連結されることになった。
これにより、タイのデジタルワクチン接種証明書がEUへの旅行に有効となる。開始は2022年1月予定とのこと。
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モープロムのDigital Health Pass
タイ政府広報によるインフォグラフィック。
タイがEUデジタル証明書システムと連結されると発表された。
タイにおけるワクチン接種証明書は、MorPrompt(モープロム)アプリケーションを用いる。
このモープロム内にあるDigital Health PassをEUが認定したとのことだ。
これはEUデジタルワクチン接種証明書の保持者と同じ条件で適用されるという。
タイでワクチン接種済みであれば、Digital Health Passという機能が使える。
氏名とパスポート番号が記載されており、次にワクチン接種の有無が書かれている。
接種済みならば、Vaccinatedとなる。
さらにQRコードが掲載されており、これを読み取ることで情報を確認することができる。
タイ外務省による説明
メリット
・時間の節約、利便性向上、データ漏えい防止
・60ヶ国への入国での証明書として利用可能
・それぞれの国で活動や施設への入場に用いる
2022年1月に有効化されて、利用可能になるとのこと。
欧州委員会があらたな承認したワクチン接種証明書は、タイの他に、モンテネグロ、台湾、チュニジア、ウルグアイ。
なお、モープロムでは海外渡航用のデジタルワクチンパスポートも発行している。紙媒体のワクチンパスポートもある。
今回の発表では、EU渡航にはDigital Health Passが有効ということで、ワクチンパスポートとの違いがよくわからない。
ちなみに、タイのワクチン接種証明書は、日本入国の際の待期期間短縮に必要なワクチン接種証明書として認められている。
これはワクチン接種を接種した病院で発行された紙のワクチン接種証明書でも、モープロムのデジタルワクチン接種証明書でもどちらでもいい。
(注:現在は待期期間短縮制度自体が一時停止している)
また、日本からタイ入国に必要なタイランドパス申請時のワクチン接種証明書は、病院で発行された紙のワクチン接種証明書あるいはモープロムのデジタルワクチン接種証明書が有効。
今のところ、タイのワクチンパスポートはあまり意味がない。
タイから日本・ヨーロッパへ行くには、モープロムさえあれば大丈夫ということになる。
タイに住んでいる日本人がヨーロッパへ行く機会は稀だろうが、海外旅行にデジタル証明書が有効となるのは明るいニュース。
どんどん進めてほしい。
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