タイに足止めされたロシア人観光客は7,000人以上いるそうだが、その多くがプーケットとサムイ島で、パタヤには少ない。
パタヤにいるロシア人は在住者が大半のようだ。
いや、パンデミック以前には、ロシアからパタヤを訪れる観光客はそれはそれは多かった。
ジョムティエンやタップラヤ、プラタムナック方面での滞在を好み、ロシア人街が形成されるほどだった。
そんなパタヤのロシア人街の現状を見てきた。
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ソイパタヤパークのロシア人街
タップラヤのソイ12。ここはソイパタヤパークと呼んでいいだろう、タップラヤ通りからパタやへ至るソイだ。
地図
このソイがロシアンタウンとなっている。
ソイの一番奥にパタヤパーク。
パタヤパークタワー、パタヤウォーターパーク、遊園地などが揃った複合レジャー施設だ。
タワーにプールも営業再開している。
まあ複合レジャー施設というほど大層なものではないけれど、かつてはそれなりに賑わっていた。
が、今では寂しいもの。
中国人をはじめ観光客グループがいなくなった。
平日はローカルタイ人も遊びに来ない。
パタヤパーク手前にあるのが、パタヤパークナイトプラザというナイトマーケット。
いちおう昼間でもマーケット自体はオープンしている。
わずかに店も営業しているようだ。
でも客は誰もいない。
週末夜はタイ人が遊びに来るかもしれないが。
ソイの中は誰も歩いていない。たまにパタヤパークを出入りする車両が通るだけ。
通りの両側にはロシア人向けの店が並び、看板はキリル文字だらけだ。
ここでは英語はマイナー言語となる。
が、今では単なるシャッター街である。
ロシア人観光客などまったく見かけない。
かろうじて両替屋とマッサージ屋が営業しているだけ。
客はいない。
日中の暑さのせいもあろうが、ここまで誰もいないソイというのは怖いものがある。
隣接地区であるプラタムナックのソイ5あたりは昼間から多くのファランが歩いていて、店もほぼフルオープンでにぎわっているが、ソイパタヤパークはひどいありさま。
今のパタヤでもっとも寂れた通りかもしれない。
夜はどれだけ暗くなるのだろうか。
ウクライナ侵攻前までは、タイへの旅行者数トップはロシアからだった。
その後は激減しているものの、今でもロシアからタイに入国する旅行者は1日あたり100人程度はいるようだ。
でも、この数字が今度劇的に増えることはないだろう。
ロシアルーブルは暴落し、この先、ロシア経済の見通しは真っ暗。
パタヤを訪れる一般的なロシア人観光客が大量に戻ってくることは当分ない。
パンデミックによる観光客激減、そして戦争。
パタヤのロシア人街の復興はあまりにも厳しい。
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