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タイから日本への入国 空港検疫での検査陽性率は?

投稿日:2022年3月28日 更新日:

2022年3月現在、海外から日本に入国する際には国籍に関わらず、空港検疫において抗原検査が必須だ。
ワクチン接種済みでも関係なく一律で検査する。
では、空港での検査の陽性率はどうなっているのか。
タイから日本に帰国する際の陽性率について調べてみた。

(3月31日:日本の機内濃厚接触ルール変更についてアップデート)

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日本到着時の空港検疫

昨年10月のことだが、タイから日本に一時帰国した。

関連記事:タイから日本への帰国全行程。日本での検疫の様子もレポート。

現在はブースター接種による待機免除など大幅な緩和が実現したが、日本入国時の検査については変わっていない。
長々となる検疫手続きの最初の段階でまず検体採取を行う。検査結果通知用の番号札も渡されている。
この検査は、PCR検査ではなくて、抗原検査だ。
書類手続きがすべて終わると、最後に検査結果を待つことになる。
検査結果で出るまでは1時間ほどかかるようで、書類手続きが長引くと、すでに結果判明していることもある。

関空の場合は、このように検査終了番号が表示される。
番号が出ていれば、受付で番号札を提示し、結果を聞くことになる。

表示される番号が飛び飛びになっているが、抜けている番号が陽性結果というわけではない。
自分の番号札を係員に提示しすでに一覧からその番号が消されか、まだ結果が出ていない状態に過ぎない。
陽性でも番号は表示されるはずだ。
抜けている番号がすべて陽性だというなら、22人中17人が陽性結果ということになってしまう。

陰性結果であれば、空港検疫は終了となり、パスポートコントロールへ移動して入国。タイからの帰国でブースター接種済みであれば待機不要なので、空港を出て即自由行動可能だ。

陽性結果となった場合

もし陽性結果となった場合は、厚生労働省のQ&Aでは以下のとおり。

厚生労働省のQ&A
(https://www.mhlw.go.jp/content/000907573.pdf)

問1 入国者が、入国時の検疫の検査で陽性が判明した場合には、どのよう な対応になりますか。

(答) 検疫所長の指示に従い、検疫所長の指定する宿泊療養施設等での療養が必要になります。この場合、待機期間の短縮等はできません。

陽性結果判明後にどのような流れで療養施設へ移動するかは不明だが、たぶんまずは空港内の別室に連れていかれて、検疫所の指示を待つことになるはずだ。

機内濃厚接種者となった場合

空港検査で陰性であっても、同じフライトの前後2列に座っている乗客が陽性だと確認されれば、濃厚接種者に認定される。
その場合の対応は以下のとおり。

厚生労働省のQ&A
(https://www.mhlw.go.jp/content/000907573.pdf)

問2 入国者が、機内濃厚接触者になった場合には、どのような対応になりますか。

(答) 入国者が濃厚接触者に特定された場合、入国者健康確認センターから MySOS (入国者健康居所確認アプリ)を通じて、その旨を入国者本人にお知らせしま す。濃厚接触者となった場合、7日間待機が必要となり、待機期間の緩和はできません。

せっかく自分が検査で陰性となっても、前後2列の感染者がいれば、待機不要措置は解除され、7日間隔離となってしまう。

(3月31日アップデート)
3月30日より、国際線機内濃厚接触のルールが変更された。
前後2列という範囲は撤廃され、同行家族のみ濃厚接触者扱いされることになった。
よって単身旅行者では濃厚接触認定される可能性はなくなった。
また、かりに機内濃厚接触となった場合の待機期間は、4日目・5日目の抗原検査で陰性ならば以降は待機不要に変更された。

空港検疫での陽性率

気になるのが、空港検疫での陽性率だ。
どれくらいの割合で検査陽性者が出ているのか。

厚生労働省が、「新型コロナウイルス感染症の検査実績について(空港検疫)」という資料を発表している。

⇒https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00201.html

空港検疫における滞在国・地域ごとの検査実績を掲載したものだ。

日本入国前14日間に滞在歴のある国・地域がカウント対象となっている。
出発国だけにかぎらない。
たとえば、イギリス在住者が日本入国直前にタイに立ち寄って滞在していたら、イギリスとタイの両方がカウントされることになる。複数国滞在している場合はデータが重複する。
また、タイから日本へのフライト搭乗者であっても、日本の空港ではトランジット利用で日本に入国しない場合は、空港検査対象とならない。

検査実績はこのような一覧表となっている。

3月18日更新⇒https://www.mhlw.go.jp/content/000919207.pdf

すごく細かい。

直近データは、2/13-3/12のもの。

⇒https://www.mhlw.go.jp/content/000915155.pdf

2月6日から3月12日までのタイのデータを抽出しておく。
日本国籍者と外国籍者に分かれたデータとなっている。
こちらで合計して、陽性率も計算しておいた。(よって合計値と陽性率は公式のものではない。計算間違いの可能性あり)

空港検疫所における滞在国・地域ごとの検査実績
タイ

(2/6-2/12)
日本国籍者 総検体数425 陽性検体数3 (陽性率0.70%)
外国籍者 総検体数127 陽性検体数1 (陽性率0.78%)
合計:総検体数552 陽性検体数4 (陽性率0.72%)

(2/13-2/19)
日本国籍者 総検体数446 陽性検体数10 (陽性率2.24%)
外国籍者 総検体数128 陽性検体数0 (陽性率0.00%)
合計:総検体数574 陽性検体数10 (陽性率1.74%)

(2/20-2/26)
日本国籍者 総検体数637 陽性検体数26 (陽性率4.08%)
外国籍者 総検体数173 陽性検体数6 (陽性率3.46%)
合計:総検体数810 陽性検体数32 (陽性率3.95%)

(2/27-3/5)
日本国籍者 総検体数907 陽性検体数12 (陽性率1.32%)
外国籍者 総検体数225 陽性検体数2 (陽性率0.88%)
合計:総検体数1,132 陽性検体数14 (陽性率1.23%)

(3/6-3/12)
日本国籍者 総検体数1,376 陽性検体数9 (陽性率0.65%)
外国籍者 総検体数390 陽性検体数1 (陽性率0.25%)
合計:総検体数1,766 陽性検体数10 (陽性率0.56%)

2/6-3/12の総合計
総検体数4,834 陽性検体数70 (陽性率1.44%)

というわけで、2月から3月の陽性率は1.44%という結果になった。
直近データ(3/6-3/12)では、陽性率0.56%だ。

2月6日から3月12日の統計データでは、タイから日本に入国した1000人中14.4人が空港検疫検査で陽性となっている計算だ。
3月6日から12日の最近のデータでは、1000人中5.6人。かりに、タイから日本へのフライトの乗客が100人だとすると、そのうち1人が検査陽性となるかどうかといったところ。一人も陽性とならない可能性も高い。

2月下旬の陽性率の高さが気になるが、ここ最近ではタイから日本に帰国する場合のリスクはかなり低いといえる。

また、総検体数から見ると、タイから日本への入国者は着実に増加している。
日本国籍者は直近1週間で1,376人がタイから日本に入国している(厳密には直前14日間にタイ滞在歴がある人だが、ほぼすべてがタイからの直接帰国者だと思われる)。
タイ在住者もいるだろうが、日本からタイへの短期観光旅行者が増えているということだろう。

タイからの到着者数

厚生労働省発表のデータでは、参考として到着者数も合わせて掲載している。

タイからの到着者数
2/6-2/12 1,757人
2/13-19 1,800人
2/20-2/26 2,326人
2/27-3/5 3,374人
3/6-3/12 4,364人

到着者数については、航空便の出発国・地域別の搭乗者数(乗り継ぎ客を含む。)を計上しているとのこと。
乗り継ぎ客を含んでいるため、タイ滞在歴のある総検体数とは合致しない。

3/6-3/12での空港検疫の総検体数が1,766で、到着者数が4,364人。
ということは、2,598人は、乗り継ぎ客ということになる。

タイからは成田経由でアメリカ方面へ向かうトランジット客が多いようだ。

乗り継ぎ客たちは日本の空港で検査しないため、もしその乗客たちがトランジット先で感染が確認されたとしても、日本の検疫所は知りようがない。
よって、タイから日本行きのフライトで感染者の前後2列に座っていたとしても、機内濃厚接触にはなりえない。

陽性率の低さと乗り継ぎ客の多さを考慮すると、タイから日本行きフライトで機内濃厚接種者となる可能性はかなり低いだろう。

参考:タイ入国時検査の陽性率

参考データとして、タイ入国者の陽性率も上げておく。
タイに入国するにはTest&Goとサンドボックスと強制隔離の3つの方式があるが、いずれもタイ到着後にPCR検査が必要だ。

3月1日から3月26日までのタイ入国者が225,987人。うち1,377人が検査で陽性となった。陽性率は0.61%。
Test&Goにかぎれば、202,513人のうち919人が陽性で、陽性率は0.45%。

これはすべての国からの到着者の統計であり、日本からの到着にかぎったデータは不明。おそらくこれより低い割合だと思われる。

まとめとリスク評価

タイ旅行にまつわるリスクについてはすでにまとめてある。

関連記事:タイ旅行のリスク:PCR検査と国内感染とフライト濃厚接触

日本の空港検疫での陽性率は低いとはわかっていたが、今回調べてみてはっきりした。
直近の統計では、タイから日本に入国する際の空港検査の陽性率は0.56%だ。
1%を大きく下まわる結果となっている。
約200人に1人である。
機内濃厚接触者の数は不明だが、やはり確率はかなり低いはずだ。
むろんリスクはゼロではない。
0.56%を大きなリスクと考える人は日本からのタイ旅行やタイから日本への一時帰国はやめるべきろう。
特に日本入国後すぐに仕事や用事があり、隔離や入院となる確率は絶対ゼロにしないといけない人はなおさらだ。
が、そういう人は、たとえ日本国内にとどまっているとしても家から一歩も出ないほうがいいかもしれない。ゼロリスクを求めるとはそういうことだ。

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