2023年6月~7月イサーン・ラオス南部旅行シリーズ。
ラオスのサワンナケートから国際バスでタイに入国し、ムクダハンまでやって来た。
前回:サワンナケートからムクダハンへの国際バスでタイ陸路入国
ムクダハンはイサーンの都市の一つ。今回がはじめての訪問だ。
メコン川沿いの小さな街だが、さてどんなところだろうか。
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はじめてのムクダハン
ムクダハンの日本語表記はぶれている。
ムクダハン、ムクダハーン、ムックダーハーンなどなど。
タイ国政府観光庁はムックダーハーンとしている。
現地の発音を聞くと、ムクダハーンあたりが無難なような気がする。実際、そのように発音すれば通じやすい。
ムックダーハーンが正しいのだろうけど、日本語的にはちょっとうるさすぎだし、カタカナ発音でムックダーハーンと言ってもたぶん通じない。
ここでは面倒なので、ムクダハンとしておく。
ムクダハンで泊まっているのはサップムクダーグランドホテル。
メコン川に近い好立地だ。
まずは歩いてメコン川方面へ。
メコン川へ通じる道路は、昼間は歩行者天国になっている。
それにしてもいい天気だ。暑い、ひたすらに暑い。
インドシナ市場
メコン川沿いの道路は、インドシナ市場と呼ばれる市場になっている。
地図
道路の両側に店舗がずっと続く。
パンデミックで多くの店が閉店したようだが、現在は大部分が復活している。
衣料品、土産物、乾き物、にんにく、香料などの店が多い。
あとは、ムーヨーと呼ばれるソーセージみたいなやつの露店がたくさん。ムーヨーはムクダハンの名物らしい。
葉っぱに包まれた生タイプと、パウチされたタイプがある。
生タイプのほうがうまいのだろうけど、パタヤに戻るまで日持ちしそうにない。この暑さの中で生ものを持ち歩く気にはなれない。
お土産にしたいけれど、今回はパス。
市場沿いには寺がいくつかある。
境内にもムーヨー屋台が出ている。
ムーヨーだらけ。
とりあえず、あまりにも暑い。
ムーヨーよりも冷たいドリンクが飲みたい。
ウェルカムムクダハンと歓迎してくれるカフェ屋台で、アイスエスプレッソをいただく。
45バーツ。
うん。コーヒーは、川の向こう側のラオスのほうが断然おいしいね。
キープ暴落で価格もラオスのほうが安い。
うまいコーヒー飲むならラオスで。
メコン川
市場のすぐ向こうがメコン川だ。
現在は、護岸工事なのか大規模な改修工事の真っ最中。
川べりまで降りられる階段もあるが、現在は廃墟に。
以前は、この川べりにも露店が並んでいたようだ。
メコン川の眺め。
先ほど国際バスで渡ってきたばかりのタイ・ラオス第2友好橋が見える。
一番いい場所に宮殿のような建物が残っていた。
グーグルマップによれば、Rau Rak Mukdahan Pavilionと書いてある。
今は完全に廃墟だが、中に入ることは可能。
奥は展望スペースにようになっている。
対岸はラオス・サワンナケートだ。
タイ・ラオス友好橋が開通する前は、このあたりから渡し船が出ていて、国境を行き来することができたのだろう。
今はそれっぽい渡し船は見当たらない。
友好橋は本当に便利だが、渡し船で国境を超える体験ができなくなったのは、旅行者としては残念なところ。
昔、チェンコンからフエイサイに渡し船で国境越えをしたことがあるけれど、なかなかに旅情を掻き立てる体験だった。
現在のムクダハンから見るメコン川は、工事の影響もあって、あまり見映えするものではない。
護岸工事が終われば、もっと良くなりそうだが。
ただ、川沿いのインドシナ市場はなかなか楽しい。
ちなみに、パビリオンにはムクダハンツーリストマップが掲載されていた。
1番が現在地のインドシナ市場。
2番が友好橋。
その他、めぼしい観光地は、3番のプーパートゥープ国立公園。トルコのカッパドキアを彷彿とさせる奇岩が名物の国立公園とのこと。
ムクダハンバスターミナルでトゥクトゥクの運転手に行かないかと誘われた。バスターミナルから20kmくらいだそうな。
おいしいクイジャップユアン
腹が減った。
インドシナ市場にあるベトナム料理レストランで食事にしよう。
PHO@MUKと書いてある。フォーをメインにしたベトナム料理の店だ。
グーグルマップでは、リムコーンという店名。
タイ語会話では、フォーとは呼ばずに、クイジャップユアンと呼ぶ。ユアンとはベトナムのことだ。
ラオスでは似たような麺料理をカオピアックと呼んだりする。
メコンの国々を旅すると、同じ料理でも名称の変化と味付けの変化を楽しむことができる。
クイジャップユアンをオーダー。
鶏卵(カイガイ)を入れるかと聞かれたので、もちろん入れてもらう。
おお、これはうまそう。
スープの色がいい。
鶏ガラベースに醤油を加えたような味で、すっきりしているのにコクがある。くどさはまったくない。
カイガイは半熟卵で、スープと一緒に食べると最高にうまい。
もちろん、もちもち食感の米麺もいい。
具材のムーヨーもいい。
これまで食べてきたクイジャップユアン(フォー、カオピアック)の中ではベストかも。
50バーツ。
ムクダハンに来たら、必ず食べるべし。
あまりにもうまかったので、お土産にインスタントのクイジャップユアンセットを購入したほど。
後日、パタヤに持ち帰って、同居人のイサーン人と一緒に食べたけれど、評判は上々だった。
インスタントのクイジャップユアンは一袋25バーツとなっております。お土産に是非。
ムクダハン市街地
メコン川を離れて、ムクダハン市街地を散策。
遠くにムクダハン展望タワーが見えた。
眺めはよさそうだが。
街中心部には、大きなツーリストインフォメーションセンター。
どう見ても営業していない。
ロータリー中央に立つ塔。
この手のナリカー(塔)はタイではお約束ですな。田舎町でも必ずある。
少し進むと、ナイトマーケットがあった。
まだ夕方なので営業開始している店はわずか。
路地にも屋台が多くて、意外と使えそう。
あとでもう一度寄ってみよう。
ホテル近くに戻ると、歴史のありそうな中華料理屋。
1957創業なのか。店名は、東小籠。
ベトナム料理レストランもある。
やはりこのあたりはベトナム料理が多いようだ。
炎天下で歩きまわってかなり疲れた。
ホテルに戻って休もう。
夜のムクダハン
部屋で仮眠を取り、目が覚めると午後9時。
すっかり夜が更けた。
体調がすぐれない。あまりの暑さにやられたようだ。
夜のムクダハンを散策せねばと外出。
街は暗い。
ホテル周辺で明るいのはセブンイレブンのみ。
インドシナ市場付近はほぼ真っ暗だ。
食事難民になる前にナイトマーケットへ行っておこう。
が、すでに閉店ガラガラ。
まだ9時半なのになあ。
タイの田舎の夜は早い。
食事どころを探しつつ、夜の街を探索してみよう。
ムクダハンの夜遊び情報など皆無だ。
こういう時は、グーグルマップを開いて、KARAOKEとかBARとかで検索してみる。
ホテル前の通りであるSamut Sakdarak Rd沿いに怪しい店がちらほら見受けられる。
うーん、これは難易度高いな。
たしかに夜遊び向けのバーなどが隠れていそうな雰囲気はある。
何もなさそうな建物の前に男がうろうろしているところもあった。
明らかにローカルカラオケっぽい店もあり、薄明かりは付いているものの音は聞こえず人もいない。
過去の経験上、このあたりはアングラ臭がぷんぷんする。
同時に、野犬の蠢動も感じる。
実際に野犬に行く手を遮られることもしばしば。
道路を歩くタイ人など皆無である。
治安は大丈夫そうだが、とにかく野犬が怖い。
タイの田舎町では、野犬が最大の敵だ。
今の弱った体力では、野犬を回避しつつ、アングラ店を見つけ出す気にはなれず、断念。
ローカル食堂はわずかに営業していたものの、結局はホテル前のセブンイレブンに戻る。
24時間営業、あいててよかったのセブンイレブン。
タイ全土のセブンイレブンで売っているスパゲッティとクロワッサンを晩飯とする。
ムクダハンの夜はこれにて終了。
明日には体力が回復してくれればいいのだが。
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