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タイ入国情報 日本帰国情報

ゴールデンウィークのタイ旅行:事前準備、タイ入国、日本帰国検疫まで完全ガイド

投稿日:2023年4月16日 更新日:

このゴールデンウィークに久しぶりにタイ旅行を予定している人は多いでしょう。
タイ入国と日本帰国のルールがどうなっているのか不安な人もいるかもしれない。
タイは2022年10月1日に完全開国済み、すべての入国規制は撤廃されている。
日本は、2023年5月8日に水際対策が撤廃される予定だ。
5月7日までの帰国予定と、5月8日以降の帰国予定とでは、日本帰国のためのルールが異なる。
日本出発前の準備から、タイ入国、日本帰国までの流れを確認しておこう。

重要な追記:4月29日午前0時
日本の水際対策は当初の予定よりも前倒しで終了することになった。4月29日午前0時以降の日本到着では、ワクチン接種証明書あるいは陰性証明書の提示は不要となる。
よって、以下の記事内容は、「5月7日までの帰国」を「4月29日以降の帰国」に読み替えてほしい。「5月8日以降の帰国」に関しては内容はほぼ変わらない。
Visit Japan Webのファストトラック登録は廃止となった。Visit Japan Webの税関申告機能は継続する。

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日本出発までの準備

まず、日本を出発までに用意しておくものを確認。

・パスポート
・航空券
・ワクチン接種証明書(ワクチン3回接種済みであれば)
・Visit Japan Web(実質不要)

パスポートは当然のこと。忘れると海外旅行はできない。
航空券は、チェックイン時にはパスポートを提示さえすれば確認してもらえる。よって紙の予約証を提出する必要はないが、念のため、スマホにはEチケットや旅程表を保存しておくこと。スマホがない人は紙に印刷しておいたほうがいい。
タイ行きのフライトでは日本の空港でのチェックイン時に日本帰国ないし第3国へ渡航する航空券の提示を求められることがあるが、短期旅行者は往復で航空券を購入しているはずだ。問題ない。
もしLCCで片道ずつ別の航空券で購入している場合は帰国便のEチケットの提示が求められる可能性がある。紙ないしデジタルで用意しておこう。
ここまではパンデミック前もパンデミック中も同じだ。これからもたぶん変わらない。

さて、問題は次。
5月7日までの日本帰国と、5月8日以降の日本帰国では出国前の準備に違いが出る。

5月7日までに日本帰国予定

5月7日までに日本到着予定であれば、日本の水際措置の対象となるため、事前準備が必要だ。

・ワクチン接種証明書あるいは陰性証明書
このどちらかが必要となる。どちらもないと日本に帰国できない。

日本出発までに用意できるのは、ワクチン接種証明書だ。
陰性証明書はタイ現地でPCR検査を受けることになる。

・ワクチン接種証明書
日本帰国に必要なワクチン接種証明書は、3回接種が条件となる。ブースター接種済みでないといけない。
海外渡航用のワクチン接種証明書、いわゆるワクチンパスポートを用意する。
紙媒体でもアプリでもいい。
役所で発行してもらえるし、マイナンバーカードがあればアプリでも表示可能、またマイナンバーカードを使ってコンビニで紙のワクチンパスポートの発行もできる。
紙媒体のコピー、スクショ。アプリもスクショを用意しておくとベター。バックアップは忘れずに。
日本行きフライトのチェックイン時に提出を求められるので、すぐに見せられるようにしておく。

注意:日本でワクチン接種した際の接種記録証には、英語記載がないため海外では通用しないことが多い。Visit Japan Webの登録には使えるが、海外の空港での提示だと厳しい。日本人スタッフが対応してくれるならば別だが。海外渡航用のワクチンパスポートを用意しておくこと。

・Visit Japan Web
日本入国時の検疫がスムーズになるファストトラック登録が可能となるのが、Visit Japan Webだ。
あと、税関電子申告も可能となる。
Visit Japan Webは、Webもしくはスマホで行う。

このVisit Japan Webの取り扱いが難しいところ。

4月5日以降、日本到着時の検疫では書類の確認をしなくなった。Visit Japan Webの画面の提示もなくなった。
よって、日本人が帰国する際には、Visit Japan Webを利用する意味がほとんどなくなっている。

もともとVisit Japan Webは必須ではない。
Visit Japan Webとファストトラックの登録がなくても日本入国はできる。

が、5月7日までに日本帰国する人は、念のために登録しておくことのが無難。でも登録しなくても、99%問題ないだろう。面倒な人はスルーでもかまわない。

5月8日以降に日本帰国予定

5月8日午前0時以降に日本に到着予定の便で日本に帰国するならば、事前準備は不要だ。
パンデミック前のように、パスポートと航空券だけでタイへ行ける。
ワクチン接種証明書も陰性証明書も用意する必要はない。

5月8日以降のVisit Japan Webの取り扱いが発表されておらず、不安定な状況だ。
絶対不要とは言い切れないのが悩ましいところ。

日本政府からはVisit Japan Webの取り扱いに関する正式発表がないため、断言は避ける。
でも個人的にはこう言っておきたい。

5月7日までの日本帰国でも、5月8以降の日本帰国でも、Visit Japan Webは登録しなくても大丈夫だ。
やらんでいい。
あれ、面倒くさいしね。

でも、5月7日までの帰国予定の人は、海外渡航用ワクチン接種証明書は必ず持っていくこと。
また、5月8日以降の日本帰国予定の人であっても、できればワクチン接種証明書は携行しておくのがベター。何があるのかわからないので。

日本出国

日本からタイへの出発時は特に難しいことはない。
空港でのチェックイン時には、パスポートと航空券を確認されるだけだ。
タイ入国には、ワクチン接種証明書も陰性証明書も不要だからだ。

注意すべきは、チェックインカウンターの長蛇の列と、保安検査場の長蛇の列だ。
特に保安検査場は混雑しがちだ。
時間には余裕をもって空港へ。
出発予定時刻の2時間半前から3時間前には空港に到着しておきたい。

タイ入国

タイでは2022年10月1日にすべての水際措置は撤廃されている。
ワクチン接種証明書も陰性証明書も提示不要で、医療保険の加入義務もない。

タイ政府が発表している最新の入国要件は、2023年3月1日のもの。

医療保険加入は、1月時点では中国本土とインドが指定されていた。2月にはインドが外され、3月1日からは中国もリストからなくなり、すべての国からの旅行者は医療保険加入義務がなくなった。
日本はもとから不要だったので、関係ない。

さて、タイに到着。
機体から降りて、そのままパスポートコントロールへ向かう。
検疫は何もない。

入国審査場は複数箇所あるため、なるべく混雑していない場所を選ぶといい。
たぶん空港スタッフが誘導してくれる。
他の到着便とのタイミング次第だが、混雑している時は30分以上並ぶこともあるし、空いている時は5分とかからないこともある。
すべてはタイミング次第。

入国審査で提示するもの
・パスポート
・搭乗券(半券)

日本から乗ってきたフライトの搭乗券の提示は必要。
帰国用航空券の提示を求められるケースはまずないと思う。
日本人はビザ免除措置が受けられるため、短期観光旅行ではビザは必要ない。
2023年4月1日からは、ノービザでの滞在期間が45日から30日となっている。
スタンプを確認しておこう。
また、TM.6と呼ばれる出入国カードは不要となっている。(陸路入国では引き続き必要)
機内で配られていなくても心配無用。

日本人なら、パスポートと搭乗券半券だけ渡して、顔写真撮影と指紋登録をすれば、さくっと入国審査が完了する。

入国審査を終えると、バゲージクレームだ。

預け荷物がターンテーブルに出てくるまで時間がかかることが多い。
昨年12月あたりはひどくて、30分以上待つこともあった。
現在は改善されてきている。

預け荷物がなければ、バゲージクレームは素通り。
税関を抜ければ、無事にタイ入国だ。

タイ滞在中

タイ国内では規制はない。
マスク着用義務はとっくに解除されている。ただ、バンコクでのマスク着用率は高いままだが。

3回接種済みのワクチン接種証明書を持っている人は、タイ滞在中にすべきことはない。

5月7日までに日本帰国予定で、日本帰国のための有効なワクチン接種証明書を持っていない人は、滞在中にPCR検査(もしくは抗原定量検査)を受けて、陰性証明書を取得しないといけない。
出発前72時間以内の検査を受けて、検査結果を受け取ること。

バンコクやパタヤにはPCR検査場がいくつもある。

関連記事:バンコクとパタヤ 日本帰国用陰性証明書取得PCR検査場まとめ
関連記事:パタヤの新しいPCR検査場5つ:3時間特急サービス、陽性後の相談

有名なのがバンコクのメドコンサルトだ。

関連記事:バンコクのMEDCONSULTで日本帰国用陰性証明書を取得、日本政府指定フォーマットを白紙でもらえる

(上掲すべてのPCR検査場が今も営業しているかは未確認。メドコンサルトは営業確認)

陰性証明書を取得しておけば、日本に帰国できる。

5月8日以降に日本に到着予定の場合は、ワクチン接種証明書がなくても、陰性証明書を取得する必要はない。

注意:もし陽性となったら?

タイでは陽性者に対する隔離措置はなくなっている。
無症状や軽症であれば、外出も認められる。
発熱など重い症状が出ている場合は医師の診断を受け、病院あるいは自宅で治療を受ける形だ。

ただ、ワクチン接種証明書がなく、陰性証明書で帰国予定の人は問題となる。
陽性結果になればすぐには帰国できなくなる。どんなに無症状であっても陰性証明書がないので、日本行きフライトに搭乗できない。
再度検査を受けて陰性結果が出るまで待つか、どうしても陽性が出続けるのならば日本大使館に連絡して帰国のためのレターを発行してもらう必要がある。

5月8日に日本の水際対策が撤廃されるため、5月8日以降の日本到着ではワクチン接種証明書も陰性証明書も不要となる。
たとえば、5月6日に帰国予定で、そのための検査で陽性となった場合でも、フライトを5月8日変更してしまえば、改めて陰性証明書を取得することなく、搭乗できることになる。
このケースだと、2日ほど何もせずにタイ滞在を延長して、あとは素知らぬ顔で帰国すればいい。

陽性とわかっていて、発熱や咳などひどい症状が出ている状態で飛行機に乗るのはどうかという社会通念上の問題は別にして、ルール上は陽性のままでも日本帰国は可能だ。
ただし、あまりにもひどい健康状態だと判断された場合、航空会社に搭乗を拒否される可能性はゼロではないし、また日本到着時に検疫官から検査するよう要請されることはある。

タイ出国

5月7日までの日本到着予定便と、5月8日以降の日本到着便では、タイ出国時の条件が異なる。

完全に最終決定したわけではないが、期日の区切りはこうなるはずだ。
5月8日午前0時以降の日本到着予定便であるかどうか。
つまり、5月7日の23時にスワンナプーム空港を出発するフライトだと、日本到着予定時間は5月8日の午前7時くらいだ。これのフライトだと、5月8日到着便にあてはまる。

日本行きフライトのチェックイン時に必要なものは、次の2パターンに分かれる。

5月7日までに日本到着予定のフライト

・パスポート
・航空券
・ワクチン接種証明書あるいは陰性証明書

ワクチン接種証明書ないし陰性証明書の提示がないと、航空会社に搭乗を拒否される。つまり日本に帰国できない。
ワクチン接種済みの人は、必ずワクチン接種証明書を用意しておくこと。
もし忘れてしまったら、タイ現地で陰性証明書を取得しなくてはいけない。

なお、Visit Japan Webの登録の有無は、空港でのチェックイン時に確認されることはまずない。
可能性が絶対ゼロとは言い切れないが、少なくともタイ発日本行きの直行便で確認される可能性はほぼない。
よって、Visit Japan Webの登録は特に必要がない。万が一に備えて登録しておいてもいいけれど。

5月8日以降に日本到着予定のフライト

・パスポート
・航空券

パンデミック前の状況に戻る。
航空券情報はパスポート情報から引き出せるわけで、Eチケットの提示も不要だ。
パスポートだけ出せば、さくっと手続きしてもらえる。
ワクチン接種証明書ないし陰性証明書の書類確認の手間がなくなるため、チェックインはスムーズに進むはずだ。

Visit Japan Webの5月8日以降の取り扱いについては、日本政府からの公式発表はない。
5月7日までも日本人のVisit Japan Web登録は実質上不要となっているわけで、5月8日以降に日本人のVisit Japan Webが必要になるとは考えにくい。
よって、Visit Japan Webについては特に考える必要はないだろう。
(日本の税関で電子申告ゲートを使いたい人はVisit Japan Webの登録が必要だが。従来の紙の申告書でも問題ない。)

また、タイ航空やANAやJALやエアアジアでは、スワンナプーム空港に設置されたKIOSK端末でセルフチェックインが可能とのことだ。

特にタイ航空はKIOSKのセルフチェックインに力を入れており、搭乗券の発行と預け荷物のセルフドロップまで可能となっている。

スワンナプーム空港では国際線出発時の混雑が問題となっている。
出発予定の3時間前には空港に到着しておくよう推奨。

セルフチェックインが利用できない航空会社だとチェックインの列が長くなる。
保安検査場と出国審査場も混み合う。
3時間前行動がベター。

注意:移行期

先に述べたように、5月8日午前0時をもって日本の水際対策は撤廃される予定だ。
日本到着予定が5月8日午前0時以降のフライトに搭乗する場合は水際措置が適用されない。

が、このような移行期にはトラブルが付き物だ。
航空会社の地上スタッフに日本の検疫ルールが周知徹底されておれず、本来不要なはずのワクチン接種証明書あるいは陰性証明書の提示を求められるケースも考えられる。

5月8日以降の日本到着便であっても、念のために、ワクチン接種証明書は持参しておくと安心だ。
ワクチン接種証明書がない人は、しょうがないので、そのままチェックインへ。
もし空港スタッフになにか言われたら、日本の水際措置撤廃について説明して、理解を求めるしかない。
バンコク発日本行き直行便フライトだとまず大丈夫だと思う。
特に日系の航空会社であれば、日本語が話せるスタッフもいて安心だ。

日本到着

4月5日より、日本到着時の空港検疫では、書類確認を実施しないことになっている。
それ以前は、飛行機を降りてから、次々に現れる検疫スタッフに「Visit Japan Webを見せて」と連呼されたものだが、もうなくなった。
Visit Japan Web未登録の場合は、別のブースで書類確認の手続きが必要だったが、それも不要となった。

5月7日までの日本到着と5月8日以降の日本到着とでは、大きな違いはないだろう。

到着時には書類確認がない。
基本的には飛行機を降りてからそのままバゲージクレームに向かう。

ただ、途中に検疫ブースを通過し、その際に体調を聞かれたり、検温などにより健康状態を目視でチェックされることはあるだろう。
もし著しく健康状態が悪いと判断された場合は、検査を受けるよう要請される。
5月7日までは検疫官から検査を受けるよう言われたら、おそらく拒否はできない。5月8日以降は任意となる。

検温といった検疫体制は、パンデミック前でも普通にあったことだ。
5月8日以降は、パンデミック前の状態に戻るだけの話。

まとめ

以上、多少細かい部分にも触れたため、なんだかややこしく感じたかもしれない。
でも実は全然難しくない。

タイ入国⇒いつでも完全フリー

ワクチン接種証明書がある人
5月7日までに帰国⇒ワクチン接種証明書を持参必須
5月8日以降に帰国⇒ワクチン接種書不要(念のため持参推奨)

ワクチン接種証明書がない人
5月7日までに帰国⇒タイで陰性証明書取得必須
5月8日以降に帰国⇒陰性証明書不要

たとえば、4月28日に日本を出発して、5月9日に帰国予定とする。
この場合は、ワクチン接種証明書も陰性証明書も不要だ。

Visit Japan Web⇒基本不要(税関電子申告したい人だけ登録)

5月7日までの帰国であっても、5月8日以降の帰国であっても、ワクチン接種証明書がある人はきっちり持参してタイ旅行に出かけること。これさえ忘れなければ、余裕で帰国できる。悩ましいことはゼロだ。
Visit Japan Webのことは忘れてもしてまってもかまわない。

5月7日までの日本帰国予定でワクチン接種証明書がない人だけが面倒なだけ。現地でPCR検査を受けて陰性証明書を取得しないと、予定通りに日本に帰国することはできない。
5月8日以降なら、ワクチン接種証明書も陰性証明書も不要だ。何も考えなくていい。パスポート一つで帰国できる。
Visit Japan Webについても特に何も考えなくていい。

日本出国が4月中であっても5月8日以降に日本帰国予定でタイ旅行に出かける人は、完全フリー状態。パンデミック前のノーマルに戻る。
では、楽しいゴールデンウィークのタイ旅行を。

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