かねてより協議が重ねられていたタイと中国の相互ビザ免除協定が正式に調印された。
2024年1月28日の日曜日にタイと中国の外相がバンコクにて協定に署名した。
相互ビザ免除協定は、2024年3月1日より発効となる。
普通パスポートならびに公務パスポートの保持者は、相互にビザを免除する。
滞在期間は30日間。ただし、ノービザでの滞在期間は、累積で180日間のうち90日を超えてはいけないものとする。
もともと中国人がタイへ入国するにはビザが必要とされていたが、2024年2月28日までは特別にビザ免除措置が適用となっている。これは時限的措置だ。
今回の相互ビザ免除協定締結により、3月1日からは恒久的にビザ免除措置が適用される。つまり日本人のようなノービザ対象国と同じ扱いとなるわけだ。
タイ人は中国への渡航はビザが必要だったが、3月1日からはビザ免除となり、ビザ無しでの入国が可能となる。
この相互ビザ免除措置の開始により、両国の人的交流が盛んになるだろうと中国外相。
タイの観光スポーツ省の予想では、今年2024年にタイを訪れる外国人旅行者は3500万人で、中国人は約800万人になる。
パンデミック前の2019年にタイを訪れた外国人旅行者は約4000万人で、そのうち中国人は1000万人強にのぼった。
2023年は、外国人旅行者が2800万人で、そのうち中国人は440万人に過ぎなかった。
参照:https://www.bangkokpost.com/thailand/general/2731970/visa-waiver-agreement-signed-with-china
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タイを訪れる外国人旅行者数
今年1月1日から1月21日までの統計
タイを訪れた外国人旅行者は2,015,942人。すでに200万人を突破した。
国籍別トップ5
1位中国 306,805人
2位マレーシア 218,453人
3位韓国 153,135人
4位ロシア 150,286人
5位インド 105,740人
年明けの3週間で中国人観光客だけで30万人以上となっている。
このペースでいっても年間530万人ほどにしかならないが、ビザ免除措置の恒久化によって、人数は増えていきそうだ。
中国人も日本人と同じように、ビザのことは考えずに気軽にタイへ旅行できる。
ただ、2019年にように年間1000万人を超える中国人がタイを訪れることはないだろうが。
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