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タイ入国情報

タイも中国からの入国規制強化の動きへ

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1月8日に中国は国境を開放して、国際渡航を再開させることになった。
これを受けて、日本や韓国やアメリカなどは中国からの旅行者に対して水際対策を強化した。
タイでは、保健大臣が、中国からの旅行者は段階的に増えていくだろうから、規制強化の必要はなく、中国からの渡航者に対して他の国からの渡航者と同じ扱いとするという旨の発言をしていた。

関連記事:タイは入国規制強化せず、中国人観光客はタイにいつ戻るのか?

つまり、現状維持のまま、中国からの旅行者をノーガードで受け入れるということだ。
が、保健大臣の発言から2日後には、規制強化をすべきではないかという提案が出てきた。

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タイも入国規制強化検討

まず先週金曜日には保健省から4つの対策が提案された。

・すべての海外からの到着者には最低2回のワクチン接種済みの証明書が必要
・中国からのタイに到着するすべての旅行者は、医療保険の加入を必須とする
・中国からの旅行者は、到着前48時間以内の抗原検査陰性証明書が必要
・マスク着用、ソーシャルディスタンスの実践と手指消毒の徹底を求める

保健省は中国からの到着者への対策について、1月5日に観光スポーツ省と運輸省との会議を開く。

また、疾病対策局では、タイの国際空港に到着する旅行者に無作為でPCR検査を実施することを計画中だという。

外務省の予測では、中国からタイに到着する旅行者は、1月に6万人、2月に9万人、3月に15万人。
これらはすべての外国人旅行者の約5%を占める。
中国の国境開放により、来年タイを訪れる中国人旅行者の総数は700万から1000万人になると予想だ。

参照:https://www.bangkokpost.com/thailand/general/2472290/curbs-likely-for-chinese-arrivals

次に、年の瀬の12月31日には、疾病対策局が主催する国家伝染病委員会の会合にて、中国らの到着者に対する規制措置について話し合われた。
1月8日の中国国境再開後に予想される到着者の増加についての評価を行い、2023年の中国からの旅行者は500万人。タイから中国への旅行者も増加するとみている。
中国でのウイルスの蔓延に応じて対策を検討していく。
一部からは中国だけを取り上げるのは差別的な措置だという意見もあるが、それでも規制措置を検討していく必要がある。他国が適用している実践方法に沿ったものでなければならない。

ただ、当面の中国からの到着数は多いとは予想されておらず、リスクは管理可能であるため、中国からの旅行者を空港でスクリーニング検査するのはまだ不要ではないかという点で委員会参加者は同意したという。

委員会では、中国からの旅行者および外国人旅行者全般に関するガイドラインを作成した。

・中国からの到着者は、ワクチン接種証明書とコロナ治療をカバーする短期の医療保険加入を提示しなければいけない
この要件は、外務省や航空会社や観光客を通じてタイへの旅行を計画している中国に人々に通知される。
タイ人は社会保障制度などを通じて治療を受ける権利を利用できる。

・対応策を評価するため、タイを出入国する旅行者に無作為検査を実施する

・特に観光地では、感染する可能性のある外国人を治療するためのリソースを確保する

・外国人旅行者は、マスク着用と手指消毒を実践するようアドバイスされる。また外国人旅行者向けのホットラインを開設する。

・観光事業者は、外国人向け施設における保健省が定めた安全基準を満たすよう求められる

・旅行者と接する観光事業者は、最低2回のブースター接種を受けること

・保健省では観光と輸送の部門の労働者にブースター接種を提供する

また、さらなる規制措置には、出発前の陰性証明書取得と旅行保険加義務も含めるとした。

参照:https://www.bangkokpost.com/thailand/general/2472719/china-arrivals-to-skip-virus-testing

最初の提案では、すべての国からの旅行者に対してワクチン接種証明書を求めるといった内容になっていたが、どうやら中国からの旅行者に限定するようだ。
むろん、これらはまだ提案段階であり、決定事項ではない。
おそらくは1月5日の各省合同会議にかけられてから、なんらかの決定が下されるものとみられる。
規制実施がもっと早くなるかもしれないし、結局は何もせず先送りになるかもしれない。

規制強化案

まとめると、中国からの旅行者に対するタイ入国規制は、以下のようになる可能性がある。

・ワクチン接種証明書(2回接種)
・中国からの旅行者はコロナ治療をカバーする医療保険加入義務
・タイを出入国する旅行者への無作為検査の実施
・追加措置として出発前48時間以内の抗原検査陰性証明書を求めることも検討

ワクチン接種証明書と医療保険加入義務。
この2つが主な規制強化となりそうだ。

昨年10月1日のタイ完全開国前は、ワクチン接種証明書あるいは陰性証明書の提示が必要だった。開国後はどちらも不要となっている。
規制強化が実施されるならば、おそらくは中国からタイへ向かうフライトのチェックイン時にワクチン接種証明書の提示が求められ、またタイの空港到着時にも再チェックが入ることだろう。

医療保険加入については、以前は外国人旅行者に対して義務化されていたが、今では義務ではなく推奨に変わった。
中国からの旅行者に再び義務化するかもしれない。
タイでは、コロナはすでに感染症としてのレベルを引き下げており、インフルエンザと同じ扱いとなっている。タイ人は社会保障制度で治療を受けられるが、外国人は全額自己負担となる。外国人旅行者の治療費をカバーするために保険加入を義務付けるというわけだ。
日本でも空港検疫によって陽性が確認されると、検疫所が指定する施設で原則7日間の隔離療養となる。これは、日本政府負担となる。
外国人旅行者に医療保険加入を義務づけておけば、治療費は保険で賄えるようになる。

無作為検査については、中国からの旅行者のみとするのか、すべての国からの旅行者とするのかははっきりしない。本当にランダムで実施するのなら、日本からの到着時に検査対象となる可能性もある。
ただ、タイでは感染者に対する隔離治療措置を撤廃しており、軽症であれば自宅で治療しましょうというスタンスだ。以前は外国人旅行者であればホテルでの隔離治療が必要だった。
空港でのランダム検査はあくまでサンプル集めのためであれば、個々の旅行者の隔離とは無関係ということになるが。

くどいようだが、まだ正式には何も決定していない。

ただ、各国では規制強化の動きが続いている。
日本、韓国、台湾、インド、アメリカ、イタリア、スペイン、フランス、イギリス、カナダ、オーストラリアなどなどだ。
モロッコでは中国からの入国を禁止するとまで発表した。

その一方、シンガポールやインドネシアでは新たな規制措置を取るつもりはないとしている。

さて、タイはどうするのか。
正式決定を待とう。

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