2022年12月に二度に渡る爆破事件によって運行を停止していたハジャイ=パダンブサール間のタイ・マレーシア国際列車が、1月1日に運行再開となった。
この列車は、タイとマレーシアを結ぶ唯一の国際列車となっている。
鉄道での国境越えが復活した。
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ハジャイ=パダンブサール国際列車運行再開
12月3日にサダオ地区の線路上で爆弾が爆発し、貨物列車が脱線した。この時はけが人はいなかった。
12月6日に、線路修復作業中に爆弾が爆発し、職員3人がなくなり、4人が負傷した。
これによりハジャイとパダンブサールを結ぶルートは運行停止となった。
修復作業を進め、年明けの1月1日に運行再開が実現。
947番 ハジャイ7時50分発
948番 パダンブサール8時55分発
949番 ハジャイ発午後2時発
950番 パダンブサール午後3時40分発
バンコクとパダンブサールを結ぶ特別急行も運行再開。
45番 バンコク発パダンブサール行き
46番 パダンブサール発バンコク行き
再開初日は正月休暇のため、乗客はほとんどいなかったとのこと。
鉄道路線には、爆弾処理チームが配置され、3ヶ月間は最高レベルの警戒下に置かれる。
タイ南部ではパッタニー県において、大晦日の夜遅くに陸軍基地に向けて銃撃があり、4つの地区では放火された。死傷者は報告されていない。
2022年11月に実際に乗車したタイ=マレーシア国際列車往復のもようはこちらから。
⇒タイからマレーシアへ列車で国境越え ハジャイ~パダンブサール
⇒マレーシアからタイへ国際列車で国境越え パダンブサール~ハジャイ
タイ側のハジャイからは14時発の949番、マレーシア側からは15時40分発の950番に乗車した。
ハジャイからパダンブサールまでは1時間足らずの鉄道旅となる。
鉄道で国境を超える経験は日本では不可能。
旅の風情を感じたい人にはおすすめできる。
ただ、日本の外務省からは、タイ南部はエリアによって、レベル3の渡航中止勧告ないしレベル2の不要不急の渡航中止をお願いする要請が出ている。
現実に爆弾テロ事件は発生しており、注意が必要。
ただ、実際に現地で体験してみると、特に危険な雰囲気は感じないけれど。
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