先日、101日目にしてタイ国内での新規感染者が見つかった。
これを機に、政府やタイ国民がどのように動いていくかが注目されるところ。
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プーケットモデルでの外国人観光客のタイ受け入れ再開は延期か?
海外旅行好き、タイ好きの外国人が素直に一番気になるのが、タイへの観光客受け入れ再開がどうなるかだ。
鎖国を続けるのか、開国へ向かうのか。
現時点でタイ開国の最も早いプランと言われるのが、プーケットモデルだ。
プーケット限定で外国人観光客を受け入れるというもの。
最初の2週間は、隔離ホテルとその周辺1キロメートル内のビーチなどに限定して滞在可能。
その後は、検査の結果が陰性となれば、プーケット内なら自由に移動可能とする。
もしも、プーケットの外で出るのなら、さらに1週間プーケットに滞在する必要がある。
合計3週間プーケットに滞在して、自由にタイ国内の移動ができるようになる。
このような厳しい条件付きだが、観光客を受け入れようとするプランがプーケットモデル。Safe and Sealedプランとも呼ばれる。
そんな中で発生した101日ぶりの国内新規感染をうけて、TAT(タイ政府観光局)のトップがコメントを発表。
10月からの開始を企図していたプーケットモデルでの外国人観光客受け入れ再開は後退するだろうと。
つまりは延期と見直しである。
理由は国内新規感染発生のためだ。
第二波の発生を警戒しており、もしも第二波がやってきた場合、外国人観光客を呼び戻すための新たなモデルを考え直す必要がある。
ソース: https://www.bangkokpost.com/thailand/general/1980435/phuket-reopening-delayed
観光スポーツ省大臣が、プーケットモデルのパイロット版として早ければ9月中旬から観光客を受け入れたいといった旨の計画を提案していたが、もはやそんな雰囲気ではない。
たった一人。
たった一人、国内で新規感染者が見つかっただけで、延期だ。
しかも、その1人は、薬物容疑で収監中だった。
接触者への追跡調査は比較的容易で、現在のところは、他人への感染例は見つかっていない。
まったく感染拡大は起こっていない状況だ。
でも、外国人受け入れ再開は延期。
むろん、プーケットモデル自体、本当に10月から実行されるかは正式決定されていなかった。
いつもどおりの単なる提案とポーズで終わることも十分考えられた。
感染ゼロが100日続いても、101日目で新たに感染者が見つかっても、どちらに転んでも外国人観光客受け入れ再開は難しいまま。
101目の国内新規感染発生だが、タイ国内では思ったより落ち着いた雰囲気のように思える。
パタヤでも怖いという声は聞こえるものの、比較的冷静な受け取り方をしているタイ人が多い。
刑務所内での感染確認のため、感染発覚時にずっと街中を歩き回っていたわけでもなく、完全隔離された状況だったことが、民心の不安を和らげたのかもしれない。
タイ国民が冷静でいるなら、政府としても経済のことを慮って観光客受け入れ再開を実施しやすい。
なんにせよ、一時的にタイへの外国人観光客受け入れ再開が遠のいたのは間違いない。
もうしばらく事態の推移を見てから、また新たな動きがあるかもしれない。
10月からプーケットモデルの実施が行われる可能性が消滅したわけではない。
今は様子を見るしかなさそう。
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