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ワクチン接種証明書でタイ入国時14日間隔離検疫不要に?

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最近話題になってきたのが、ワクチン接種済みならタイ入国時の14日間隔離検疫を不要とするというプランだ。
以前からそういう考えはあったが、ここにきてタイ政府観光庁やタイ観光スポーツ省大臣が実際にアイデアを口に出すようになった。
少し動きを追ってみる。

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TATがワクチン接種で隔離検疫無し入国を提案

まず、TAT(タイ政府観光庁)の長官が、ワクチン接種済みのタイ入国時の隔離検疫を免除するという提案を行った。

元々のネタは、Thai Rathというタイ地元紙。1月25日付け。

それを元にThai VisaやTBNの英語メディアが伝えた。

TAT(タイ政府観光庁)はいわゆるワクチンパスポート所持者に対して隔離検疫無しでの入国を認めるよう提案。
早ければイースター休暇に合わせて3月か4月にアメリカとヨーロッパからワクチン接種済みの観光客がタイに到着する可能性がある。
中国、日本、韓国は、各国政府の旅行制限が解除されたあとにやってくるだろう。
TATは、エミレーツ航空ならびにカタール航空とオールインパッケージの提供について話し合い中。詳細は未決定だが、このパッケージにより、ワクチン接種済み外国人が隔離無しでタイに入国できるようになると推察される。
ワクチンパスポートが承認されれば、今年の外国人観光客は1000万人になると期待される。

といった内容の報道だ。
これだけ読むと、3月には欧米から隔離無しで入国してきて、そのあとに日本からも隔離無しで入国できるのではと期待を抱かせる文面となっている。
日本からは今年の第3四半期、つまり7月からタイ入国できるのではと。

元々の地元紙の報道を詳しく見てみると、ちょっと雰囲気が違う。

観光客1000万人実現のための条件と障害のリストの中に、現在の強制隔離制度が含まれている。
この14日間隔離があるかぎり、多くの外国人観光客がタイに入国してくることはない。
よって、ワクチン接種済みなら隔離を免除するという案を採用しないかぎり、年間1000万人という観光客数を実現するのは不可能という論調。

まあ、結論は同じなのだが、隔離無し入国をすぐに認める動きにあるというわけではなさそうだ。

観光スポーツ省大臣もワクチン接種で隔離無しを提案

次に、昨日の報道では、観光スポーツ省のピパット大臣の発言が取り上げられた。
ピパット大臣もワクチン接種証明書があれば隔離検疫無しでの入国を認めるよう首相に提案するとのことだ。

まず、Thai Pbs Worldの報道から。

タイ観光スポーツ省のピパット大臣が、外国人観光客を呼び戻す計画として、ワクチン接種済み外国人のタイ入国時の14日間隔離検疫を免除するよう提案した。
ソンクラーンのある4月中旬から5月以降、500万から1000万人の観光客入国を目指している。ただし、この数字は、マレーシア、中国、インドといった国の旅行制限次第であると。
バンコク、チョンブリ、チェンマイ、プーケット、クラビ、スラータニー、ソンクラーといったエリアを中心に、観光業で働く人たちのために500万回分のワクチンを首相に要請する。

TATの総裁は、先日、ワクチンパスポートにより隔離検疫免除での入国を認めることが、外国人観光客を引きつける方法だと声明を発表した。
とりわけアセアン諸国でワクチンパスポートを合意して標準化すれば、ワクチンパスポート保持者は14日間隔離なしにアセアン内を自由に移動することができる。
また、ワクチンパスポートにより今年第3四半期までに外国人旅行者がタイに来ることができると期待している。

また、マイナー・インターナショナル企業グループの会長は首相に公開書簡を送りり、以下の4つの提案を行うとしている。

1.観光業で働くスタッフは、医療従事者と同じく最初のフェーズでワクチン接種されるべき。
2.政府は、アストラゼネカとシノバックだけでは全人口接種には不充分なため、他の企業からも追加でワクチンを購入すべき。
3.ワクチン接種を受けた人は、14日間隔離を受けることなく、国内および海外の両方で自由に旅行できるようにする必要がある。
4.外国人観光客の入国許可のため、ワクチンパスポートを実施する必要がある。プーケットはこのシステムを実施する最初の県で、これが成功すれば、サムイ島やパタヤなど他の観光地でも実施する。

参照:https://www.thaipbsworld.com/vaccinated-foreigners-may-be-allowed-to-enter-thailand-without-quarantine/

先だってのTATの提案にも触れつつ、今回のピパット大臣の発言を取り上げている。

Bangkok Post紙でも似たような内容の記事が上がっている。

ピパット大臣によれば、現在の状況で今年500万人の観光客がやって来れば成功といえる。
1000万人を達成するには、タイと相手国の双方で、海外渡航に関した多くの条件を満たす必要がある。
2019年のタイに入国した外国人のうち、中国、インド、マレーシアからは全体の40%を占める。
長距離旅行者の数では、1000万人という目標に達するには不充分。
目標達成するにはアジアの市場が欠かせない。

現在世界中で集団ワクチン接種プラグラムが展開されており、タイでもワクチン接種プログラムの第1ステージに、観光業に従事する人たちを含める可能性について、観光スポーツ省は首相ならびに保健省と話し合う予定だという。

ホテルスタッフ、運転手、観光地にあるレストランやスパの従業員など、観光業で働く人たちは最初のワクチン接種を受けるグループに入るはずだとピパット大臣。
250万人分をカバーするように首相に要請する。

また、新しい検疫制度としてホテル検疫についても、商工会議所やホテル協会と協議して、CCSAに提案するとしている。
この提案は3月から実施することを目標とする。

保健省は、ワクチンパスポートの枠組みに取り組んでいる。このワクチンパスポートはアプリケーションないしスマートカードを介して運用できる
ワクチンパスポートの枠組みが実現すれば、ワクチン接種証明書を持つ世界中の旅行者がタイに入国できるようになるとピパット大臣は発言。

参照:https://www.bangkokpost.com/business/2060371/tourism-minister-remains-upbeat-on-attracting-5-million-visitors

おそらくソースは同じで、ピパット大臣の発言を元にしたものだろう。

タイ隔離無し入国は実現するか?

観光大臣もTATも考えは同じ。
14日間隔離検疫あるかぎり、タイに観光客は戻ってこない。今年中に1000万人なんて到底不可能。ということになる。
500万人でも成功といっているくらいだから、それすら無理と考えているだろう。

ピパット大臣は、この1年近く、数多くの観光客受け入れ再開プランを発表してきた。
そのたびにことごとく頓挫。
特別観光ビザ(STV)はなんとか実現に至ったが、当初の想定を大幅に下回る結果となり、あえなく普通の観光ビザ、さらにはノービザ入国を認めることとなった。

そんな事情もあり、今回のピパット大臣のプランも話半分以下で聞いておく必要がある。

ただ、ピパット大臣の発言通りならば、保健省がワクチンパスポートの枠組みに取り組んでいるという。
たしかに現状ではこれしか方法がない。
トラベルバブルの実現はもうほとんど廃棄されている。
隔離無し入国を認めるには、ワクチン接種を条件とするしか方法は残されていないように思える。

先に発言があったように、中国・インド・マレーシアからの旅行者を目当てにしているようだが、これまでのパターンからすると、特定の国からの入国を優先して認めるということは無さそうにも思える。
STVも中国人観光客狙いが明白だったが、条件さえ満たせば門戸自体は開かれており、ヨーロッパからのSTV旅行者もいた。当初は低リスク国限定だったものが、全世界対象となり、しかも観光ビザとノービザ入国も認めるようになった。

ワクチン接種有り隔離無し入国が本当に実現するかは不明。
実現するにしても、まだまだ時間はかかるだろう。
タイ国内での集団ワクチン接種の進捗状況にも大きく左右される。
実現時期は当然不明だし、もろもろの条件の調整が必要なのは明白。
どこ製のワクチンなら認めるのか、ワクチンパスポートの有効性をどうやって担保するのか、ニセのワクチン接種済み証明者や陰性証明書が出てくるのは必至だし、すでにニセのワクチンすら出てきている。
そういったものを防ぐために、ワクチン接種証明書だけでなく、事前の陰性証明書やさらにはタイ到着時の検査ならびに結果判明までの隔離待機が求められるかもしれない。

考えていけばキリがないほど厄介な問題で、結局は現在の14日間強制隔離が一番手っ取り早く確実という話になってしまう。
でもそれだと観光客は戻ってこない。

とりあえず、ワクチン接種有り隔離無し入国が幅広く認められるには、当分先の話となるのは間違いないかと。
7月に日本から隔離無しでの入国はほぼ無理だと思う。
まあ、急転直下のどんでん返しがないわけもないだろうけど。
この問題、本当に悩ましい。

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