タイでPCR検査して陽性となり、感染確認されれば、一定期間の隔離治療が求められる。
隔離が必要となるのはほぼ全世界どこでも同じだが、ガイドラインや隔離期間は異なる。
タイではこれまで10日間隔離が原則だった。
これを5日間に短縮するという話が出ていたが、保健省より改めて発表があり、隔離期間10日が継続することになった。
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隔離期間は10日間を継続
タイ保健省から発表があった。
感染者の隔離期間に変更はない。
感染者は最低10日間は隔離する社会的責任を負う。
現在新たな感染者が増加傾向にある。すべての者が感染拡大防止規則に従うことが重要だ。
無症状や軽症の場合は、自宅隔離(Home Isoaltion)が認められるが、自己隔離期間中は本当に必要な時以外は最低10日間は外出してはいけない。病院に治療を受けに行く時は外出可能だ。
感染者が自宅隔離せずに、自由に外出している多くの事例が報告されている。感染拡大を引き起こし、高齢者や基礎疾患の人たちといったリスクグループへの感染が心配される。
病院で治療を受けている場合は医師の判断により10日より前に帰宅は可能だという。
また、NHSO(国家保健安全保障局)より説明が出ている。
7月4日から開始された新しい資金調達スキームにおいて誤解があったようだが、Home Isolation(自宅隔離)システムはキャンセルされていない。
医師が必要が判断して、治療が必要な場合はこれまで通りに保障される。自宅隔離であっても医薬品などが必要なものが無料で提供される。
Community Isolation(地域隔離)も同様に保障対象となる。
タイの社会保障制度に加入していれば、引き続き無料で治療が受けられるということを改めて説明している形だ。
隔離期間5日間+健康観察5日間にするという提案をする予定だと発表されていたが、この提案は撤回されたようだ。
タイでは新たな感染者の拡大が懸念されている。
外国人旅行者が感染した場合は?
タイの社会保障制度は、普通に観光で来ている外国人観光客には関係はない。
旅行者が感染した場合は、自費での治療となる。
隔離期間中の滞在費も食事代も医療費もすべて旅行者負担だ。
2022年7月以降も、日本への入国の際には陰性証明書の提示が必須となっている。
タイから日本へ帰国するには、日本へのフライト出発の72時間前までにタイ国内でPCR検査(抗原定量検査も可)を受けて、陰性証明書を取得しないといけない。
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このPCR検査で陽性結果が出れば、感染確認ということで隔離治療の対象となる。
Home Isolationが可能な自宅環境がない外国人旅行者で、入院するほどの重篤な症状が出ていないければ、隔離用ホテル(Hospitel)で隔離が求められる。
原則10日間だ。
隔離期間に変更がないため、これからも10日隔離となる。
医師の判断次第では早期にホテル隔離から開放されることがあるかもしれないが、結局は、別の場所で自己隔離は必要となる。
10日間は自由な外出は不可だ。
また、日本帰国のためには陰性証明書が必要。
隔離終了後に再検査して、陰性結果が出れば、そのまま帰国できる。
陽性が続くようであれば帰国できない。
その際には、日本大使館に連絡して、帰国を認める領事レターを発行してもらう必要がある。
領事レター発行には、医師からの回復証明書などが必要となる。
タイ保健省が定めた隔離治療期間をまっとうしないと、回復証明書は発行されないはずだ。
やはり最低でも10日間は隔離が必要だ。
滞在費も治療費もすべて旅行者負担となるため、海外旅行保険の加入は必須だ。
保険によっては、ホテル延泊代や帰国フライト航空券代も出してくれるようだ。
日本でもタイでも新規感染者が増えつつある状況だ。
たとえ無症状であってもPCR検査で陽性判定される可能性はある。
日本帰国時の陰性証明書が必須の現状では、思わぬ形で10日間隔離となり、帰国不可となるケースは決して少なくはない。
確率的には低いが、旅行者の母数が増えれば、それだけ帰国不可者も増えていく。
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