10月からタイは全面開国、日本は水際対策を大幅に緩和した。
日本からタイへ、タイから日本への旅行者が増えている。
友人はタイへの旅行を計画。実に2年10ヶ月ぶりのタイ旅行だ。
関空からタイ航空へスワンナプームへ飛ぶ。
関空とスワンナプームで待っていたのは人、人、人の山だった。
スワンナプーム空港のイミグレーションではとんでもない大混雑に遭遇した。
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関空発バンコク行きタイ航空は満席
現在、関空からバンコクへ向かうタイ航空のフライトは1日1便のみ。TG623便だ。
2022-2023冬期スケジュールで増便するかと思われたが、結局は見送りされた。
TG623便は、午前11時間空発、午後3時45分スワンナプーム空港到着予定というスケジュールになっている。
友人はほぼ3年ぶりといえるタイ旅行でわくわくと関空へ。
かつてのように出発2時間前の関空へ到着。
が、タイ航空のチェックインカウンターはすでに大行列。
ざっくり100人は並んでいるようだ。
客の大半はタイ人。
しかも荷物が多い。
観光で日本にやってきて、大量の土産を購入したということらしい。
預け入れ荷物の個数重量制限をオーバーする人は追加料金を支払わなくてはいけない。
手続きに時間がかかり、列がなかなか進まない。
友人はチェックインを終えるのに1時間ほどかかったそうだ。
次に、保安検査場も混雑。
すでに搭乗開始時間となっていても、まだ通過できない。
ようやく制限エリアに入り、急いで免税店でタバコを買い、喫煙所で最後の一服して、なんとか搭乗に間に合ったそうだ。
ただ、本来のスケジュールでは11時ゲート出発予定だったのが、実際には11時23分にゲートを晴れて、テイクオフは11時36分だった。
フライトは満席。
7割から8割はタイ人だという。
スワンナプーム空港イミグレーション大混雑
TG623便のバンコク到着予定時間は15時45分。
実際には、15時2分にスワンナプーム空港にランディングした。
15時10分ころ、降機開始。
約3年ぶりのタイ到着で、テンションの上がる友人。
長いコンコースを歩いて、イミグレーションへ急ぐ。
最後の緩やかな坂をのぼればそこは天国へのドアが待っている。パスポートコントロールを抜けて楽園へ入ることができる。
が、すぐに坂をのぼることはできなかった。
コンコース上に長蛇の列ができているではないか。
はたしてどこまで続いていることやら。
友人はタイ旅行歴20年ほどだけど、これまで混雑しているイミグレーションの列は初めてだという。
何時間待ちだろうと思ったが、列はわりと早く進んだ。
坂をのぼった先では、いわゆるフォーク型で列が分かれていく。
それでも40分ほどかかったそうだ。
関空のチェックインで1時間並び、スワンナプーム空港のイミグレーションで40分待ち。
さらに機内預け荷物が出てくるまでに30分ほどかかったそうだ。
これほど待ち時間ばかりだったタイ行きは初めてとのこと。
それでも無事にタイに入国。約3年ぶりにタイの空気を吸い込むことができた。
素晴らしい。
イミグレーション問題緩和へ
さて、現在、スワンナプーム空港イミグレーションの大混雑が問題となっている。
SNSで写真が拡散され、タイ国内メディアでも取り上げられた。
⇒https://www.matichon.co.th/local/crime/news_3650727
とんでもない大混雑ぶりだ。
タイ出入国管理局では、SNSでの写真を本当だと認めた。
10月30日より、午後1時から午後5時の4時間で76便が到着する。
1時間あたりで20便、3,000人から4,000人の乗客がスワンナプーム空港に到着しているという。
平均待ち時間は約1時間。
友人もちょうどこの時間帯のど真ん中に到着したことになる。
ただ、友人のSNS上で拡散された写真を見せたところ、ここまでは混雑していなかったそうだ。
待ち時間は40分だったから、平均よりも短い。
このあたりはタイミング次第だ。
日本発のタイ航空は、15時台到着が集中している。
タイ・エアアジアXのフライトも15時前後の到着。
10月に関空発のタイ・エアアジアXでスワンナプームに到着した際のイミグレーションは待ち時間ゼロだった。14時25分降機だった。
関連記事:完全開国後のタイ入国、関空発バンコク行きエアアジアXJ613搭乗記
例のゆるやかな坂は無人状態。
これはタイミングが良かったせいもあるだろう。
10月30日の冬期スケジュールから到着便が増えているのも確か。旅行者は急増中だ。
日本発の午前便はどうしてもこの時間帯の到着となってしまう。一番込み合う時間帯だ。
気をつけようがないけれど、覚悟は必要かも。
逆に深夜便での早朝スワンナプーム着ではここまで混むことはない。
出入国管理局によれば、入国処理には一人あたり45秒かかるとのこと。
空路入国では、TM6(出入国カード)は現在停止中のため不要。ブラックリストのチェックと生体認証で45秒。
この大混雑に対応するため、入国管理ブースを92から119箇所に増設するとイミグレーション。
1時間あたりの処理能力を5,500人から6,500人に対応できるようにする。
現在、タイに入国する外国人は、空路と陸路を合わせると1日あたり45,000人から50,000人。
10月だけで310万人の外国人旅行者がタイに到着した。9月と比較すると43.55%の増加だ。
スワンナプーム空港でのタイ航空のチェックインについて
次に友人が心配しているのが帰国便のチェックインについてだ。
スワンナプーム空港の出発フロアも混雑しているのではないかと。
先だっての連休中、スワンナプーム空港からはこのような注意喚起が出されていた。
国内線利用では出発2時間前、国内線利用では出発3時間前には、空港に到着しておくようにとのアドバイスだ。
これは、連休中以外にも当てはまると考えていいかもしれない。
ただ、タイ航空の搭乗チェックインには、KIOSKというセルフチェックインが利用可能。
日本行きフライトでは、日本人なら利用できる。
預け荷物のタグも発行されて、自分でカウンターに荷物をドロップする。預け荷物があっても大丈夫だ。
セルフチェックインを使えば、カウンターで長蛇の列に並ぶ必要はない。
日本入国のためのワクチン接種証明書やファストトラックの書類チェックもない。
となれば、従来のように出発2時間前に空港に到着しておけば問題なさそうだ。
ただ何ががあるかわからないし、やはり時間には余裕をもって空港に来ておいたほういいだろう。
まとめ
日本の水際対策緩和で、日本へ旅行へ行くタイ人が急増中だ。
フライトは満席状態に。
タイ人があらかじめ席を確保しているため、日本人がタイへの航空券を買いづらい状況になっているほどだ。
日本が外国人観光客の受け入れを再開する前は、日本-タイのフライトは空席ばかりだった。
今や、タイは完全開国し、日本も観光客受入再開。
状況は一変した。
フライトチェックインには時間的余裕をもって空港へ。
スワンナプーム空港のイミグレーションも時間がかかる。
日本入国時の検疫には、なるべくファストトラック登録を。
関連記事:本日11月1日開始 Visit Japan Webでのファストトラック登録を実際にやってみた
帰国日本人、来日日本人が増えれば、日本の検疫も混雑する。
事前準備は怠らないほうがいいだろう。
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