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日本帰国情報

本日11月1日開始 Visit Japan Webでのファストトラック登録を実際にやってみた

投稿日:2022年11月1日 更新日:


2022年11月1日より、日本入国・帰国のためのファストトラックの登録方法が変更となった。
これまではMySOSを通じてファストトラック登録していたが、これからはVisit Japan Webを通して入国審査や税関といった項目と合わせて一括で登録する。
旧MySOSでファストトラックを登録済みの人は来年1月まで使えるが、これからファストトラックを新規登録するにはVisit Japan Webで行う。
いささかややこしい事態にはなっているが、日本入国をスムーズに進めるにはファストトラックが必須といえる。
まだしばらく先だが日本帰国予定があるため、実際にVisit Japan Webとファストトラックと税関の登録をやってみた。
まあいろいろとツッコミどころがあり、かなり面倒くさいが、決して難しくはない。でもひたすら面倒くさい。

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Visit Japan Webとファストトラックの関係

簡単にVisit Japan Webについて説明すると、デジタル庁が開発した日本入国・帰国のための一元的入国手続きオンラインシステムだ。
検疫、入国審査、税関の3つを一つのサイトで登録可能となる。
日本到着の際にはQRコードをを提示するれば手続きがスムーズに進む。

以前からVisit Japan Webは存在していたが、ファストトラックはMySOSを通じて登録していた。別々のシステムだった。
このたび、Visit Japan Web内にファストトラックが組み込まれた形だ。

Visit Japan Webもファストトラックも日本入国・帰国のための絶対必須条件ではなく、義務もない。
現行の水際対策ルール上、ワクチン接種証明書あるいは陰性証明書さえあれば、Visit Japan Webもファストトラックも無視して、日本帰国は可能だ。
ただ、登録しておかないと、日本行きフライトチェックイン時に面倒な事態が起こるかもしれないし、日本到着時の手続きで余計な時間がかかることになる。
よって、スムーズに日本帰国したい人は、Visit Japan Webとファストトラックは実質必須といえる。

デジタル庁によるVisit Japan Web解説ページ。

https://vjw-lp.digital.go.jp/

これは概略となる。まずは一読を。

さらに詳しい利用法はデジタル庁がマニュアルを発表している。

https://www.vjw.digital.go.jp/manual/main/visitjapanweb_manual_ja.pdf

ただし、88ページもあるため、まともに読んでいると頭が割れそうになる。別に読まなくても大丈夫だ。

さらにいえば、Visit Japan Web内のファストトラックについての説明は、別途厚生労働省がマニュアルを発行。

https://teachme.jp/111284/manuals/18724974

こちらは、STEP35まであって、頭がウニになりそうだ。

Visit Japan Webとファストトラックの解説でトータル123項目に目を通さないといけない。
もうあほかと。
せっかくVisit Japan Webに統一化されたのに、マニュアルはそれぞれの省庁で別々。
これまたあほかと。

Visit Japan Webの登録方法

と文句を言っても始まらない。

実際にVisit Japan Webへ。

https://www.vjw.digital.go.jp/

PCでもスマホでも登録可能。

今回は、PCを使ってWEB上で登録していく。
スマホから登録しても、まったく同じことだ。
基本的にはネット接続が必要。
Visit Japan Webはオフラインでも利用できるが、ソフトウェアをダウンロードし、アカウント作成や一部情報登録にはネット回線が必要。

Visit Japan Webのシステム全体図はこうなっている。

これらを一個一個クリアしていかねばらない。
(日本人は入国審査の準備は不要)

アカウント作成

最初に、新規アカウント作成。

アカウント情報は、メールアドレスとパスワードの登録。
パスワードは、 10文字以上かつ 英大文字+英小文字+数字+記号の組み合わせ。少々面倒くさい。

メールアドレスに確認コードが送られてくるので入力。

これでログインできるようになった。

利用者を登録

利用者の登録。

氏名、生年月日、パスポート番号など。
日本の住所や滞在先は任意となっている。
これから先何度も日本入国予定があるなら、このデータはそのまま利用できる。

入国・帰国の予定を登録

次に入国・帰国の予定を登録していく。ここはあくまで予定のみ。

旅行名は任意。何度も入予定があるなら区別しやすくなる。

航空会社名を選択。
便名は数字のみでいい。たとえば、タイ航空ならば航空会社名選択時にTGと書かれているので、バンコク発関空行きならば、622と数字だけ入力すればいい。なまじTG622と入力するとエラーとなる。

次に滞在先登録だが、これは先ほどの日本の住所がそのまま適用できるので、余計な入力は不要だ。滞在先が異なるならあらためて入力。

確認画面をへて、入国・帰国の予定を登録は終了。

入国・帰国の手続き

次に、入国・帰国の手続きへ。
ここで、検疫(ファストトラック)、入国審査(日本人は不要)、税関申告の準備登録を行っていく。

加入海外旅行保険(推奨)という項目もある。

質問事項で、「海外旅行保健に加入していますか?」とか日本人帰国者に聞いてどうする?
海外在住日本人の一時帰国では意味があるかもしれないが、一般的な日本人旅行者の帰国には完全に無意味なのでスルーしてよし。
そもそも、帰国日本人も登録するサイトの名称が、Visit Japanって変だろうに。

検疫手続(ファストトラック)登録

検疫手続(ファストトラック)へ進む。

検疫手続事前登録がファストトラックにあたる。

画面は、MySOS時代のファストトラックを流用したもの。

何も登録承認されていない状態では赤色画面で、登録と承認が進むにつれ、青色画面となっていく。
一度MySOSでファストトラック登録したことがある人なら簡単。

登録手続は、4項目。

パスポート、質問票WEB、ワクチン接種証明書、出国前72時間いないの検査結果証明書(いわゆる陰性証明書)。
ワクチン接種証明書の登録が承認されれば、陰性証明書の項目は不要。

パスポート

最初にパスポートの登録。

スマホならその場でパスポートを写真撮影して送信できる。
もしくは、すでに撮影済みの画像データをアップロードする。

アップロードしたら、読取り完了までしばらく待つ。

読取り完了したら登録したEメールアドレスあとに通知が届く。
今回は5分ほどで完了していた。

読み取ったパスポートの情報に間違いがないかを確認。
虚偽の申告があれば、検疫法によって罰せられることがある。これは他の項目も同じこと。虚偽の申告は犯罪だ。

質問票WEB

次に質問票WEBの登録。

これは厚生労働省によるサイトとなる。

MySOS時代のファストトラックと同じ。
簡単な質問ばかり。

入国者情報、日本滞在情報、流行地域滞在情報、体調情報、フォローアップの5段階。

日本到着日、利用航空機などはVisit Japan Webで登録した内容が引き継がれている。改めて入力する必要なし。
座席番号はまだ決まっていないならスルーする。

滞在先情報などもすでに入力された状態だった。

過去14日以内に滞在した地域の選択。

タイが自動的に入力されていた。

入力されていない人は、自分で入力すること。
今回は、ほぼ何も入力せずとも登録が進められた。

登録完了時点では、ファストトラックの登録画面はまだ赤のまま。

滞在先分類B、滞在国タイとなっているのみ。

ワクチン接種証明書

次にワクチン接種証明書の登録へ。

ワクチン接種証明書の有無を「有」にすると、注意事項が表示される。

簡単にいえば、WHOが承認したワクチンを3回(ブースター)接種したことを示すワクチン接種証明書が必要だ。
2回接種のみならば、有効なワクチン接種証明書とはみなされないの注意。ブースターが必ず必要だ。
ブースター接種を終えていない人は、陰性証明書が必要となる。

接種したワクチンの名/メーカーを選択していく。
接種日は3回目接種のみでいい。
それからワクチン接種証明書をアップロード。

証明書の登録が完了。審査完了までしばらく待つ。

この時点では、画面はまだ赤のまま。

ワクチン接種が審査中となっている。

ワクチン接種証明書の審査は日本入国予定が2週間以内の人が優先。場合によっては時間がかかるようだ。

今回は日本帰国予定日が先のためか、4時間ほど待ってもまだ承認されず。(追記:約9時間後に承認通知が届いた)
また、11月1日にVisit Japan Webでのファストトラック新規登録が開始されたため、5日あたりまでは非常に混み合うと予想される。
帰国が先の人は承認まで時間がかかるかも。

ファストトラックの説明ページの参考図を引用しておく。
承認されれば、画面がこのように青色表示変わる。

9時間待って承認された後、実際の画面はこうなった。

Visit Japan Webのファストトラック画面は、ステータス審査完了となり、青色表示に。QRコードもある。
全ての検疫事前登録が完了。航空機搭乗時と日本到着時にはこの画面を見せてくださいとのこと。

スマホ版のVisit Japan Webではこのような画面。

審査完了、青、QRコードが揃っている。

日本入国時の検疫手続きでは、この青色画面ならびにQRコードを提示することで、手続きが簡素化され、スムーズに進めるようになる。

基本的にはネットに接続した状態で画面を開く必要がある。(以前のMySOS時代では、QRコードのスクリーンショットは不可で、必ずネット接続した状態で提示するよう言われた)

ただし、PC版で開くと、右上に「印刷する」の項目がある。
ここを押せば、QRコードも含めて印刷することができる。
この印刷画面を見せれば、ネット接続した状態でのファストトラックQRコード提示は不要となるようだ。
厚労省の発表では、「スマートフォンをお待ちでない等のやむを得ない場合は、QRコード画面を印刷した紙を提示してください。」とのこと。やはり印刷画面でも大丈夫だ。

PCで登録したほうが入力は楽だ。
同時にスマホでもVisit Japan Webは開くことができる。メールアドレスとパスワードでログインできる。
さらに、スマホのホーム画面にアプリとしてダウンロードも可能。

空港や日本の検疫で画面表示する必要があるため、スマホでQRコードをコードを掲示できるようにしておくのがベターだ。
日本の空港では無料Wi-Fiが使えるが混雑していると接続に時間がかかるかもしれない。スマホを持っていなかったり、スマホはあっても日本でデータ通信契約をしていない場合は、PC版を使って登録画面を印刷しておいてもいいだろう。

なお、ワクチン接種証明書が承認され登録完了となれば、出国前72時間以内の検査結果証明書(陰性証明書)の項目はスルーしてもかまわない。ワクチン接種証明書があれば、そもそも陰性証明書は不要だからだ。

いちおう登録を進めてみるが、すでに「無」のみ選択可能となっている。

これで見た目上でもすべての項目が登録完了に。

陰性証明書

ブースター接種済みのワクチン接種証明書がないと、出国前72時間以内の検査結果証明書を登録しなければいけない。
例えば、タイから日本へ帰国するならば、タイから日本へ向かうフライトが出発する前72時間以内に検査場へ行き、検体採取して、陰性結果の証明書を取得しなくてはいけない。

関連記事:バンコクとパタヤ 日本帰国用陰性証明書取得PCR検査場まとめ

72時間以内という縛りがあるため、帰国直前にならないと、証明書のアップロードはできないことになる。
ただし、ファストトラックのうち、パスワードと質問票WEBまでは事前登録が可能だ。
陰性証明書が発行され次第、陰性証明書だけをアップロードすればいい。

念押ししておくが、ブースター接種済みのワクチン接種証明書があれば、陰性証明書は不要である。

税関申告の準備

Visit Japan Webでは、税関申告の事前登録もできる。
これまた必須ではない。別に登録しなくても、日本入国時の税関は問題なく通過できる。
ただ事前登録しておくと、専用の電子申告ゲートを通過できるようになる。
要するに、これまでは手書きしていた税関申告書情報を事前に入力できるわけだ。

携帯品・別送品申告で、情報を申告していく。
登録は全部で14ページ。

基本情報などはすでに記載済みだ。

入力しないといけない項目はわずか。

あとはひたすら「はい」か「いいえ」だけの質問が続く。

最後に確認すればオッケー。登録完了となる。

トップ画面に戻ると、税関申告のQRコードを表示できるようになっている。

このQRコードとパスポートを、税関検査場にある電子申告端末にスキャンし、電子申告ゲートを通過することができる。

今回始めて税関申告の準備をやってみたが、登録自体はすごく簡単だ。
ただ、まだ日本到着時の税関で実際に利用したことがないため、どれだけスムーズに税関を通り抜けられるかは不明。

税関申告書は手書きでもまったく問題ないため、ファストトラックに比べると重要度は低いといえそうだ。

とはいえ、せっかくVisit Japan Webで統一化されたので、ファストトラックのついでに税関申告も登録しておけばいいだろう。

感想

以上、初めてVisit Japan Webの登録をやってみた。

素直な感想はこうだ。
面倒くさい、ああ面倒くさい、面倒くさい

MySOSでのファストトラックは過去2度実践済み。
Visit Japan Webを通じたファストトラックの登録自体はMySOSの時とさして変化はない。ほとんど同じだと思う。
慣れていることもあるが、別に難しいことはない。
まったく初めてに人でもそこまで大変ではないとは思う。
でも面倒くさい。

また、Visit Japan Webでは、事前登録したデータが引き継がれたり、複数の帰国予定日程を登録することもできる。
たしかにMySOSよりは便利になった。
でもやっぱり面倒くさい。

Visit Japan Webの最初のアカウント作成からファストトラックと税関申告までの登録を終了するに15分くらいはかかるかと。
不慣れな人は30分ほど格闘しないといけないかもしれない。けっこうストレスがかかる。
ファストトラックのワクチン接種証明書の承認まではさらにもっと時間がかかる。

だいたい、帰国日本人までも、Visit Japan Webで登録しないといけないのはどうにも手間だ。Visit Japanじゃなくて帰国日本だし。
それに来日する外国人にとってはすごく負担になると思う。マニュアルを読破するのは至難の技だ。
正直、やってられないと思う。
タイ入国のためのタイランドパスや、フィリピン入国のためのONE HEALTH PASSといった事前登録システムと比べると、まあなんと面倒くさいことか。
マニュアルがトータル百数十ページに及ぶのはいかにも日本的といか、ザ・官僚システムだよなあ。

MySOSからVisit Japan Webへのファストトラック移行期間は来年1月13日まで設定されている。
この先どうなるかは内閣次第でわからないが、検疫を担当する厚生労働省では来年1月までは現行の検疫システムが続くとは見ているのだろう。
もういいかげん、やめたらいいのに。
せめて、ワクチン接種証明書を見せるだけでさくっと入国できるようにすればいいのに。いや、タイやヨーロッパのように普通に全面開国すればいい。

まとめ

なんだか文句が多くなってしまったが、ひとまず、検疫と入国審査と税関申告の3つがVisit Japan Webで一本化されたことは進展だ。縦割り行政がようやくひとつになった。
問題点やツッコミ点は多いが、それはそれ。
日本帰国予定がある人は、Visit Japan Webでファストトラックを登録していくしかない。
証明書の審査に時間がかかる。
直近で帰国予定がある人は早急に登録を進めていこう。
こんなものやってられるかという人は、ワクチン接種証明書あるいは陰性証明書を携えておけば日本入国は可能だ。

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