タイは10月1日にすべての入国制限を撤廃し、完全開国した。外国人観光客は増えている。
一方、日本でも10月11日にようやく観光開国をはたした。制限はあるものの、外国人観光客が自由に旅行できるようになった。
タイへの外国人観光客の統計が発表された。今年はすでに700万人超えとなった。
そして、タイから日本への旅行者が急増。その影響で日本からタイへの旅行が一部困難に。
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タイへの外国人観光客数統計
TAT(タイ国政府観光庁)より発表。
2022年1月1日から10月26日までにタイを訪れた外国人観光客は、7,349,543人。
700万人を超えた。
国籍別トップ5
1.マレーシア 1,246,242人
2.インド 661,751人
3.ラオス 538,789人
4.カンボジア 373,811人
5.シンガポール 365,593人
(移民、国連職員、無戸籍者はのぞく)
マレーシアがダントツで1位。
タイとマレーシアを結ぶ国際路線は1日27便ある。
また、陸路での国境超えも容易だ。
続いて2位はインド。
マレーシア人はタイ南部やバンコクに滞在する人が多いだろうけど、インド人はパタヤやプーケットなどリゾート地を目指す。よって、パタヤはインド人だらけなっている。
タイ入国地点トップ5
1.スワンナプーム空港 3,891,196人
2.プーケット空港 958,027人
3.ドンムアン空港 564,008人
4.サダオ陸路国境検問所 451,578人
5.ノンカイ陸路国境検問所 225,859人
当然ながらスワンナプーム空港から入国する人が多い。
もうひとつのバンコク空港であるドンムアン空港は、地方空港というべきプーケットよりも入国者が少ない。
LCCであっても、ドンムアン空港からスワンナプーム空港へ移転した航空路線が多いためだろう。
タイ・エアアジアはいまだにドンムアン空港を使っているが、タイ・エアアジアXはスワンナプーム空港に移転した。同じエアアジアであっても、両者場別の航空会社で、利用可能も違う。
サダオ国境は、タイ南部のサダオとマレーシアを結ぶ検問所だ。
マレーシアから多くの旅行者が陸路でタイに入国してくる。
ノンカイは、ラオスのビエンチャンへ通じる陸路国境。
タイは2022年10月1日に完全開国しており、観光客にワクチン接種証明書や陰性証明書の提示を不要とした。
また、2022年10月1日から2023年3月31日まで、外国人観光客の滞在期間を延長。ノービザ滞在期間は30日から45日へ、到着ビザ滞在期間は15日から30日としている。
国際線フライトも増加中だ。
TATでは、Visit Thailand Year 2022-2023:Amazing New Chapterと題したキャンペーンを引き続き実施。
日本人旅行者と日本へのタイ人旅行者増加
タイを訪問する日本人旅行者はどうだろうか?
TATによれば、タイ開国後の10月1日から24日までの日本人旅行者は31,000人とのこと。
今年1月から10月中旬までの日本人旅行者は累計で約24万人。順位は不明だが、5位のシンガポールが36万人なので、たぶんトップ10には入っていそう。
TATの目標は、今年一年で35万人の日本人旅行者を呼びこむこと。
そのために、12月からさらに多くのプロモーションを実施する予定。
ただ、日本とタイを結ぶフライトが不足していることが問題だとTAT。
日本は10月11日に観光開国しており、タイ人はノービザでの個人観光旅行が可能となった。
日本開国と円安もあって日本行きを希望するタイ人が急増しており、すでに12月の航空券を予約したり、パッケージツアーに申し込んでいる。
「タイ人が日本旅行に群がる」状況だ。
その影響で、日本人旅行者にとっては、タイから日本へ帰国するフライトが予約できなくなっているという。
現在、日本-タイ間のフライトは、パンデミック前の40%まで回復した。
でも、12月の需要には追いつかない。
座席数が限られており、航空券は高騰中だ。
12月1日から燃油サーチャージは少し値下がりするものの、まだまだ高い。
タイ航空やANAだと往復総額12万円や15万円もする。
タイから日本へのパッケージツアーの料金は、以前に比べると、80-100%高くなっているとのことだ。
日本行きを望むタイ人旅行者は、フライトが増便されるであろう2023年まで待つ必要がある。
これだけ航空券が高くなっても、日本へ行くタイ人は多い。
日本国内はインバウンド需要さまさまだが、日本からタイへの旅行したい人にとっては悩ましい状況となっている。
それでもタイは魅力的だ。
今年の年末は3年ぶりに何の制限もないタイが楽しめる。
Amazing Thailandの新章が始まる。
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