タイのImmigration Bureau(入国管理局)の副長官が、タイへの入国をのぞむ外国人に対して、タイ入国の現状と今後の見通しについて、ビデオで声明を発表した。
5分程度のビデオで、音声はタイ語だが英語字幕付きでわかりやすい。
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タイ入国管理局の声明ビデオ
ビデオは、Thai Examiner.comというサイトがまとめたもの。
動画
ざっと見ればわかるように、現状の説明がほとんどでそれほど目新しいことはない。
大前提として、現時点ではタイへの国際線旅客フライトは禁止されている。
よって外国人の入国は不可。
それを踏まえて上で、現状の入国条件について説明している。
外交官やタイ政府の特別の許可を得た者、それとワークパーミット所持者のみ入国が許される。
その際には、健康証明書、タイ大使館で発行された渡航許可書、10万ドル相当の健康保険加入書を提示する必要がある。
また、入国時には、スクリーニング検査を受け、さらに14日間の強制隔離検疫が必要。
タイ人の帰国者に関して隔離検疫の費用は無料だが、外国人は有料となる。
これまでのタイ入国条件をチェックしてきた人にとっては既知の情報ばかり。
陸路での入国は可能なのかという問いにも答えている。これは少し興味深い。
空路と同じ条件を満たせば入国は可能とのことだ。
(ただし現時点では外国人に対して陸路国境は閉ざされており実質入国は不可)
では、タイへのフライト禁止措置が解かれたあとはどうなるか。
これが一番気になるところ。
が、はっきりとした答えはない。
ウイルスが収まるまでは、タイへ旅行する外国人にとって「ニューノーマル」時代となるだろう。
入国には厳格な手続きが要求される。
公衆衛生のためには多くの段階が必要でより多くの時間がかかる。
このウイルスが存続するかぎり、今年2月以前のような姿には戻れないと。
まとめ
これは、イミグレーションの現状認識と将来の予測を述べたもの。
厳しい状況が続くが、一緒に手を取り合って、この危機を乗り越えて勝利しようと呼びかけて声明を終えている。
特に目新しい情報はない。
気になるのはフライト再開後の入国条件だけれど、これも明確な解答は何もない。
ニューノーマルが掲げられるのみ。
イミグレとしては、内閣の決めた方針に従って入国管理手続きをするわけで、特に独自の措置を取るわけにもいかないだろう。
タイにかぎったわけではないが、以前のように普通に国と国とを行き来できるようになるのは、やはりワクチンの開発が条件となりそうだ。
それまではニューノーマルがノーマルとなる。
先は長い。
では、ワクチン開発後のニューニューノーマルはどうなるのか。今年2月時点の状態に戻ることできるのか。それも気になるところではあるけれど、今はとりあえず無事にタイ入国ができる時を待つしかない。
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