鎖国状態が続くタイ。
早くタイ旅行へ行きたくてうずうずしている人は多い。
ヨーロッパでは、スペインとギリシャが7月からの観光再開を発表した。
国際線フライトを許可し、入国時の検疫措置も解除するとのこと。
ヨーロッパ夏の旅行シーズンに向けて、いち早く舵を切った形だ。
では、タイはどうなのか。いつから外国人観光客の受け入れを再開させるのか。
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タイ旅行再開は早くとも10月か?
CNNが、"Why Thailand isn't reopening to international tourists yet"というタイトルの記事をアップした。
その中で、TAT(タイ国観光庁)長官がCNN Travelに答えている。
「アウトブレイクの状況次第ではあるが、旅行者が戻ってくるのは早くとも今年の第4四半期だと見ている」
そのうえ、誰が訪問できるのか、どこへ行けるのかについて制限が課されるだろう。
一度にすべてをオープンするつもりはない。いまだに高い警戒レベルにあり、ガードを下げることはできない。旅行者の出発地の国の状況が本当に改善しているのかを見きわめる必要がある。
タイの観光業はニューノーマルのもとで旅行者を受け入れる準備は出来ている、と。
基本的には、ウイルス感染状況をコントロールできている国同士で国境を開くことになる。
タイが外国からの旅行者を受け入れるとしても、特定の場所しか訪問はできないだろう。
閉鎖されたエリアなら、隔離と健康管理が容易となる。
つまりは、サムイ島やパンガン島やプーケットなどだ。
TAT長官が言うには、観光再開のためのフレームワークは完成させているが、CCSAの判断次第になると。
プーケットでアジアに特化したコンサルティング会社を運営しているマネージングディレクターのコメントも記事では伝えている。
国際観光を再び活性化させるには、小さな一歩が必要だ。
そのステップは、二国間協定。
特に中国からの強い需要は、海外旅行がタイに戻ってくるための短期的な解決策として有効だと。
2019年のタイへの外国人観光客は4000万人を数えた。
TATの試算では、今年は1400万から1600万に減少する見込み。
タイへの国際線旅客フライトは6月末まで禁止となっている。外国人の入国は不可。
6月からタイ国内旅行を徐々に再開させていく予定ではあるが、それだけでは観光業全体の回復には到底足りない。
中国やASEAN諸国と二国間協定を結び、空港を開放して、フライトを元に戻す必要がある。
ソース:CNN
記事はかなりの長文で、自然環境問題などにも言及してあり、かなり興味深い。
英文となるが是非ともすべてに目を通してほしい。
まとめ
一般的なタイへの観光客の受け入れは第4四半期(10月から12月)となるとTATは見ている。
むろん、タイへの外国人入国がまだ正式に決まったわけではない。
10月再開はTATの見立てであって、CCSAと内閣が最終的に決めることだ。
TATとしては少しでも早く観光業を再開させたいという想いが強いはず。
それでも再開は10月と見ているところが、タイの慎重さを裏付けているとも言えよう。
7月1日から国際線フライトの再開が行われるかもわからない。
フライトが再開しても入国条件がどうなるかも当然不明のまま。
まずはワークパーミット所持者からとなるだろう。
かりに外国人の受け入れが再開となっても、14日間の強制隔離検疫が実施されるなら、一般的な短期旅行者は実質入国不可。
いずれ観光旅行者の入国が再開されても、一律に入国が認められる可能性は低い。
やはり二国間協定のようなもので、お互いの国の安全性が確認されてから観光客の受け入れを始めるはずだ。
最初のメインターゲットが中国やASEAN諸国にあるのは明白。
タイの訪問先をプーケットやサムイなどに限定するプランは以前からTATが計画していること。
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具体的にいつからタイへの入国が認められるのか、現時点ではまったく不明。
実際に中国優先の入国再開が行われるかもわからない。
今のところ、日本からタイへの観光旅行がいつから可能となるのか、現時点で断言できることは何もない。
TATの見立てでは10月が一つの目処となっているが、もっと遅くなる可能性もある。逆に早まる可能性もないわけではない。
もうこればっかりはわからない。
日本でやきもきしているタイ好きの人は大勢いる。
でも、本当にこればっかりはわからない。
今は待つしかない。
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