パタヤ千夜一夜

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パタヤ近況

タイ旅行の新しい形やいかに。求む、非感染金持ちロングステイヤー。

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タイへの国際線旅客フライトは6月末まで禁止となっており、外国人のタイへの旅行はまったくできない状況だ。
7月1日以降にどうなるかは不透明なままだが、いきなりすべての観光旅行が解禁になるとは到底思えない。
なんらかの入国制限ならびに滞在制限が課されるのは疑いないところ。
観光立国ともいえるタイにとっては、自らの首をしめるようなものだが、感染流入を防ぎ自国民の安全を守るためには致し方ない。
が、やっぱり観光客はほしい。外貨はほしい。金持ちには来てほしい。
そこで、打ち出した作戦がある。

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Amazing Trusted Thailand

タイ観光局(TAT)が長年掲げていたキャッチフレーズといえば、Amazing Thailand。みんなご存知のもの。
アフターコロナに向けて、そのキャッチフレーズを変えようというアイデアが出された。

Amazing Trusted Thailandである。

Trustとは、「信用する」とか「信頼する」といった意味。
アメージングで信用できるタイってところか。

TAT長官いわく、「国際市場は10月に戻るであろうと予測しており、関係省庁でパンデミックの第二波のリスクをおかさないための適切な回復プランを検討している」

これを機会に、タイの観光事業は信頼を重視する高品質の旅行目的地として再ブランディングしてはどうかと。
効果的な公衆衛生システム、ユニークで特徴的な食事と文化、美しい自然とタイの人々、これらを融合させて新しい特徴を打ち出していこうと。
そのキャッチフレーズとしてアメージングトラストタイランド。

具体的な観光誘致先として、プーケットやサムイ島といった閉鎖されたリゾートエリアがのぞましい。
プーケットやサムイなら外部への移動制限がしやすい。

プーケット初日 (30)夜のバングラ通り
(プーケット、パトンビーチのバングラ通り)

プーケットは本土との陸路連絡は橋が1本あるだけ。あとは空路か海路にかぎられる。サムイは海路か空路のみ。
直接プーケットやサムイに入国してきて、入国時に追跡アプリへの登録を必須にする。
こうしておけば、かりに感染があったとしても、追跡は容易だし、タイの他のエリアへの感染拡大も防げるという寸法。

で、どのような外国人を誘致するのか。
それは、Disease-infectd Zones(感染危険国)の指定から外れた国の人々が望ましい。
お互いの国が安全でないといけない。
感染も持ち込まれても困るし、持ち帰られても困る。

つい最近、感染危険国指定が解除された国といえば、中国と韓国である。

関連記事:タイ、中国・香港・マカオ・韓国への感染危険国指定を正式に解除

TATは、シンガポール、中国、ベトナムといった国をあげているが、どう考えても中国人が目当てなのは明白。
タイ政府、とりわけ観光を扱うTATや観光スポーツ省は、なんとしてでも観光客の増加と観光収入の増加を目指したい。
そのためには、中国人に来てほしい。それも金持ちの中国人に、ごく限られた範囲の観光エリアだけに来てもらい、金を落としてほしい。
かたや中国人たちも旅行したがっている。
双方の利害は完全一致だ。

タイ入国に際してネックとなるのが、14日間の強制隔離検疫だ。
が、このプランでは、14日の検疫を不要とされる。
ただし、健康診断者とFit-to-Fly(飛行に適した)証明書ならびに健康保険加入が必要とのこと。
これは今まで通りの入国規制と同じ。
到着時の即時検査も利用可能となる予定。

参考:Bangkok Post

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金持ち長期旅行者求む

このようなプランは昨日今日に出されたわけではなく、1ヶ月前にも検討されている。

参考:Bangkok Bank

これが4月29日の記事。
タイ観光スポーツ省大臣は、TATと協力して特定の旅行者グループを指定した地域のみに訪れるよう誘致するモデルを考えていると声明を出していた。
対象とする旅行先はプーケット、サムイ、パンガン島など。

サムイ島フェリー
(サムイ島行きフェリー)

やはり隔離と追跡がしやすいのが条件。
少なくとも1ヶ月は滞在する旅行者に対して入国を認めるが健康証明書は要求すると。
ターゲットは、健康的かつ金を持ったハイエンド旅行者、つまり金をもった富裕層だ。
量ではなく、質の高さへ焦点を移すことになると。

どうやら、この時点では、10月以降に欧米からの長期旅行者をあてにしていたような論調ではあった。
欧米から金を持ったロングステイヤーを呼び込もうとしていた。

感想

個人的な素直な感想としては、こうなる。

そんな都合のいい話があるかよ

いや、アフターコロナのことを考える必要があるのはよくわかる。
でも、いくらなんでも虫が良すぎるのではないか。

今回の一連のプランについて、SNSなどでの英語圏の反応を見ていると、本当の富裕層はプーケットやサムイには行かない、モルディブとか真のリゾート地へ行く。
タイの行くのは中間層たちだ。
タイは何か思い上がってないか。
本当に質が高い優雅なリゾートステイをタイが提供できるのかと。
多くの観光客やロングステイヤーがタイに求めるのは、それではないはずだ。
みたいな論調も見られた。

たしかにその通りだ。
中には本当の富裕層でもタイが好きでタイに何度も旅行している人もいるだろうけど、多くはそこまで大金持ちでもない。
ほどほどに設備が整い、ほどほどのサービスがあり、ほどほどに安くて快適に滞在できるからタイを目指す人たちのほうが多いはずだ。
それは一般旅行者も同じこと。
より質の高いリゾートを求めるなら他に適した場所はあるだろう。
でもタイが好きだからこそ、タイへ旅行するのだ。
それを一部のエリアに限定して、一部の金持ちだけを優遇するようなプランを実行したところで、どれだけの支持が得られるのか。

TATは内閣にこのプランを提案するようだが、おそらく、内閣はこのプランを承認しないような気がしている。
国内的にも、対外的にも反発が大きいだろう。
外国人のタイ渡航を認めるにしても、もう少し包括的なものにしないと、さすがにまずいのではないか。

今のところ、通常通りの海外旅行がいつから再開できるのか、各国でもまるでわからないまま。
おそらくは10月からが一つの目処とはなりそうな雰囲気はあるけれど、まだまだ不透明。
TATも国際市場の回復は10月を基準にあげている。
でもそんなに長くは待てない。
とりあえず、7月から9月あたりは、中国からの旅行者を受け入れて、少しでも収入を増やそうという目論見なのかもしれない。
10月からは欧米からのロングステイヤー確保も目指すと。
そんな戦略というか、わかりやすい目論見が見え隠れする。

これまた個人的に率直な感想を言えば、パタヤには来ないでくれ、となる。
パタヤに中国人が来ないのならば、別にプーケットやサムイに中国人が大挙して押し寄せてもかまわないかなと。
それでタイの観光業が少しでも潤うならいいのではないか。
でもパタヤはやめほしい。
まったくわがままな論法だが、夜の街でありビーチリゾートであるパタヤは、バーとビーチをずっと閉鎖したまま耐えてきたのだ。今さら金持ち中国人を優先的に入国させ、パタヤに来させることだけはやめてほしい。
素直にそう思ってしまう。

まあ、それはプーケットの人たちも同じ気持ちではあろう。
プーケットはパタヤよりも厳しいロックダウンに耐えてきた。
それなのにタイの他の観光地よりも先に外国人を優先的に受け入れなければならないのか。なぜプーケットだけがそんなリスクを負わねばならぬのだ。
いやでも観光業がなければ島の経済は成り立たない。

難しい。
本当に難しくて悩ましい問題だ。

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