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タイのワクチンパスポート計画始動へ、プラユット首相が認める。パタヤではエリア検疫実施を目指す。

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海外旅行再開の切り札ともいえるのがワクチンパスポートという仕組みだ。
ワクチン接種済み証明書があれば、隔離検疫などの制限を回避して、海外渡航ができるというもの。
タイでもワクチンパスポートの話題は何度も上ってきている。
が、ワクチンパスポートのアイデアは、保健省によってすぐに却下された。

関連記事:タイ入国のワクチンパスポートは単なるアイデア、14日間隔離は継続

ワクチンの有効性は100%確実な証拠がないため認められないとの由だ。
検討段階にすら入らない状態での却下となった。14日間隔離は継続する。

タイのワクチンは、まず最初に2月24日に中国からシノバック製ワクチンが到着する予定。
準備に数日かかるようだが、いよいよタイ国内でもワクチン接種が始まる。
このような状況の中、ワクチンパスポートの動きが急に現実味を帯びてきた。

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TATはワクチンパスポート7月開始を目指す

まず、タイ政府観光庁(TAT)が、ワクチンパスポート制度とエリア検疫導入により7月から外国人観光客の誘致を図る計画だと発表した。

まずエリア検疫実施を目指し、そのためのガイドライン作成を望む。
エリア検疫とは、先に実施されたゴルフ検疫やヴィラ検疫のように、隔離検疫期間中であってエリア内にかぎっては行動の自由が得られるというもの。
まだエリア検疫という措置自体は正式に決まったものではないが、ワクチンパスポートとからめて、実現を目指していく。

明確なガイドラインが必要だ。

3つのプランに応じたガイドラインをCCSAならびに保健省に作成するよう要望。

1、出発国で個別にワクチンを接種したが、タイではまだワクチン接種が進んでいない場合のプラン
2、すでにワクチン接種が幅広く進んでいる出発国でワクチン接種を済ませているが、タイではまだワクチン接種が進んでいない場合のプラン
3、出発国とタイの双方で幅広くワクチン接種が進んでいる場合のプラン

ワクチンパスポートでは、双方の国でワクチン接種が進んでいる状態が望ましい。
1のプランだと、単に旅行者がワクチンを接種しただけの状態。旅行者の出発国内でもタイ国内でもワクチン接種は進んでいない。これでもワクチンパスポートを有効にするのか。
3のプランだと双方の国でワクチン接種が進んでおり、ワクチンパスポートの仕組みではベストな状態となる。

また、ワクチンパスポートに類するものにIATAトラベルパスがある。
電子データとして、陰性証明書やワクチン接種済み証明書を登録しておき、搭乗時や入国時に証明書として提示し、国際渡航を円滑に進めようという試みだ。
このIATAトラベルパスに同意する航空会社は42。タイ航空も含まれている。
トラベルパスは3月開始予定。
健康診断書とFit to Fly証明書をのぞいて、トラベルパスには搭乗のための特権が与えられる。
このトラベルパスを利用して、ワクチン接種済みの旅行者が飛行機を利用するようになると見られている。

政府は外国からの旅行者のための規制緩和措置を明確にする必要があり、これにより今年7月に旅行者をタイへ招き入れることができるようになる。
計画の最終決定には通常4ヶ月ほどかかる。

第4四半期(10月)からはエリア検疫だけでなく、ワクチンパスポートによって、より多くの観光客をタイに招き入れたいとしている。
そのためにもガイドラインの策定を早く行う必要があるとしている。

参照:https://www.nationthailand.com/news/30402962
参照:https://www.bangkokpost.com/business/2072711/tat-wants-vaccine-passport-policy

パタヤはエリア検疫指定を要望

エリア検疫については、パタヤ市も名乗りを上げた。

パタヤ市長は、パタヤ市をArea Quarantine(エリア検疫)に指定するようCCSAに提案すべく準備中だという。
チョンブリ(パタヤ)は、中国から到着予定のワクチンが供給される最初の県となる。
観光業にたずさわるすべての人々にワクチンを受けさせたい。県内在住を問わず、パタヤで働く人すべてを対象とする。
観光客を直接相手をする人たちのワクチン接種が進めば、観光地としてのパタヤの信頼性を高める。
安全なバブルとして、パタヤをエリア検疫に指定しもらいたいと。

参照:https://www.bangkokpost.com/thailand/general/2073047/pattaya-for-area-quarantine

エリア検疫とは、ゴルフ検疫とヴィラ検疫と似たような考えのもの。
特定のエリア内なら隔離期間中でも自由に行動できる検疫システムということになる。
ゴルフ検疫ならゴルフコースも含まれる。ヴィラ検疫ならリゾートホテル内の施設が利用できる。

では、エリア検疫の範囲ってどうなるのか。

パタヤでワクチン接種が進んでパタヤがエリア検疫に指定されれば、街全体を自由に移動できるのか? ホテルエリア内だけか?
それとも、ワクチンパスポート制度と組み合わせて、ワクチン接種済み旅行者ならば隔離無しでパタヤ市内を移動できるようになるのか?
滞在期間は14日未満でもいいのか?
ゴルフ検疫とヴィラ検疫は実際に始まっているが、まずは団体旅行のみ。エリア検疫では個人旅行者でも許可されるのか?
バブル圏とはいうが、パタヤ以外在住のタイ人もワクチン接種済みでなければパタヤに入れなくなるのか?
パタヤ自体を封鎖してワクチン接種者しか住めなくするのか?

大雑把に考えただけでも、解決すべき問題が山積み。
実現するにしても、ガイドライン策定にはかなりの時間がかかるだろう。

プラユット首相がワクチン接種者への隔離免除を検討

このような動きの中、2月23日、プラユット首相が声明を発表した。
ワクチン接種証明書を持った旅行者は隔離検疫免除を認めるよう検討するというのだ。
当局は滞在中の旅行者を追跡する計画を立てているとも述べた。
つまりはワクチンパスポートだ。

これまで、ワクチン接種によって感染拡大を防ぐという充分な証拠はないので14日間強制隔離は必要だというスタンスを続けてきたが、ここに来て、急に変化を見せた。

もしこの計画が実行されれば、タイのGDPの約2割を占める観光業再興の後押しとなるだろうとエコノミストの分析。
ただ、国内の感染拡大、ワクチン接種の実行、国境を開放する計画など依然として不確定要素が強く、経済見通しははっきりしないともしている。
タイ中央銀行の総裁は、観光なしでタイの経済がパンデミック前のレベルに戻ることは非常に困難だと述べている。

タイでは2月24日に最初のワクチンが到着する。1週間以内に全国的なワクチン接種プログラムを開始する予定だ。
年内には人口の50%に対して接種することを目指している。
プラユット首相は、民間セクターでの独自ワクチン購入を認めるという発言もしている。
最初の段階ではワクチンの管理は政府だけが行うものとするが、いずれは民間での購入も許可する。ただし、きちんと管理ができる病院だけが購入できるとしている。

参照:https://www.bangkokpost.com/business/2073187/thailand-mulls-waiving-quarantine-for-vaccinated-tourists

まとめ

ワクチンパスポートはあえなく却下されてきた。
とにかく14日間隔離検疫は継続していくのだと。
これまではずっとそういうスタンスだった。

中国からのワクチン第1段到着目前にプラユット首相がいわず方針転換を発表したのは、ちょっとびっくりした。

あくまで検討すると表明した段階に過ぎない。
実際にワクチンパスポートないしIATAトラベルパスといったスキームによる隔離検疫無しでの入国が認められるとしても、まだ先の話になるだろう。
エリア検疫についても同様だ。

まず、ガイドラインの策定に時間がかかる。
実際の運用方法もなにかと難しい。
とにかく時間がかかりそうだ。
7月になるのか10月になるのか、今年中に実現できるのか。
それはまだわからない。

が、とりあえず、隔離無し入国へ一歩前進したとはいえる。
道はまだまだ長そうだが、とにかく進んだ。

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