2025年5月1日から運用開始予定となっているタイ入国電子到着カード。
THAILAND DIGITAL ARRIVAL CARD、略してTDACと呼ぶ。
従来の紙でのタイ入国カード(TM.6)の電子版だ。
現在は一時的な措置として紙のタイ入国カードは停止状態となっているが、5月1日からはTDACとして復活することなる。
TDACの申請がないとタイに入国できない。
このTDACの申請用のサイトが更新されており、実際に申請が可能となっている。
まだ申請する必要はないけれど、どのようにすればいいのか見てみよう。
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タイデジタル到着カード
申請は、タイ移民局の公式ウェブサイトで行う。
TDAC公式ページ⇒https://tdac.immigration.go.th/arrival-card/
トップ画面は英語となっている。
英語が苦手な人でも大丈夫だ。マルチ言語対応となっている。
英語のほか、日本語、ロシア語、中国語、韓国語に対応。
日本語が2番目に出てくる。
すると、このような画面に変わる。
ちゃんとした日本語表記となっている。
重要なお知らせ
1. 全ての乗客はタイデジタル入国記録に記入する必要があります。
2.外国人が90日以上タイ王国に滞在する場合、90日を過ぎた時点で速やかに最寄りの入国管理局に滞在先を書面で届け出なければなりません。さらに、 90日毎に届け出る必要がある。
3.外国人は、労働許可証を取得しない限り、就業することはできません。
ビザの有無や種類にかかわらず、タイに入国する外国人はデジタル入国記録の記入が必須だ。以前の紙での入国カードと同じこと。
お知らせ2番は、いわゆる90日レポートで、連続して90日以上タイに滞在する場合には居住地のイミグレーションに滞在先を登録しにいかないといけないというルール。怠ると罰金が徴収される。
お知らせ3番は、当たり前のことで、外国人はワークパーミットがないと、タイ国内で就業することはできない。
TDACについて
提出対象者:タイに入国するすべての外国人はタイデジタル到着カードの提出が必要。(タイ入国せずにタイでトランジットするだけの場合は不要)
提出期限:到着日を含めてタイ到着の3日前
申請および登録費用はもちろん無料だ。
入力後に金を要求してくるようなサイトがあれば、それは偽サイトということになる。
登録は、必ず、TDACの公式サイトから行うこと。
入国記録
TDACでは、入国記録(Arrival Card)と入国記録カードの更新(Update Arrival Car)の2つの登録ができる。
まずは、入国記録から。
タイデジタル入国記録の情報を入力する。
提出に必要な情報
・パスポート情報
・個人情報
・旅行情報
・タイの宿泊情報
・健康宣言情報
登録画面も日本語で表示される。
個人情報、観光・宿泊情報、健康診断書と入力していく。
ただし、入力は英語で行う。日本語入力は不可だ。
これは、従来の紙の入国カードでも同じことだったので、英語でやるしかない。項目が日本語表示されているだけでも親切だ。
まず、個人情報から。
パスポート情報、個人情報など入力。一部選択式だ。
この個人情報ページは、最終的に登録して、QRコード発行後には変更できない。
変更したい場合は、一から登録する必要がある。
次に観光情報。
到着日の登録は、3日先までとなっている。
この記事執筆時点が3月30日で、到着日の選択は4月2日までしかできない。つまり出発3日前にならないと登録ができないことになる。
到着日だけでなく、出発予定日も記入するようになっている。
フライト便名も必要だ。
ついで宿泊情報。
たとえばパタヤ中心部のホテルに泊まるのであれば、宿泊タイプはホテル、県はChon Buri、地区はBANG LAMUNG、サブディストリクトはNONG PRUEとなる。
郵便番号は自動表示される。
住所は、アゴダのホテル詳細ページやグーグルマップからコピペすればいいだろう。実際には細かい内容まではチェックされないはず。
最後に健康診断書。
ワクチン云々と注意書きしてあるが、黄熱病対象国からの旅行者に対するものだ。対象国からの旅行者は、イエローカードの提示が求められる。
入国前2週間以内に滞在した国名を記入する。
日本としておけばいい。これでイエローカードの提示は不要。
最後に右下のプレビューボタンを押す。
すると、入力した内容が一覧で表示されるので、確認。
タイデジタル入国記録を送信するメールを指定する必要あり。
登録後にメールが送られてくる。
最後に、利用規約に同意する項目にチェックを入れて、送信すれば終了。
次の画面で、QRコードが表示される
QRコードが表示された画面をスクリーンショットしておくか、PDFにして保存しておく。
Eメールでも送られてくる。
スマホ画面や印刷など何らかの形ですぐにQRコードが提示できるようにしておくこと。
以上でタイデジタル入国記録の登録は完了。
この手の登録に慣れている人であれば、すごく簡単な内容。
でも、面倒くさいというのが正直な感想だ。
これだったら、以前の紙のほうが楽でいい気がする。
タイへ向かうフライト機内で紙が配られて、その場でささっと書いてしまえばよかったんで。
注意点
まだ実際の運用は始まっていない。
あくまで2025年5月1日以降のタイ入国においてデジタル入国記録が必要となる。
4月30日までのタイ入国では、現状通りに入国カードは提出不要だ。
デジタル入国記録の登録は、どうやら入国予定日の3日前から申請可能。5月1日に入国予定であれば、4月28日から登録できる。
5月のゴールデンウィークにタイ渡航予定の人は、ちょうど境目にあたるため、5月1日以降に入国するならば4月末あたりに登録するようにしましょう。
登録は旅行者本人の分だけでなく、同行者の登録もできる。
同行者でもない第三者代理人による登録も問題ないはずだ。入力内容が正しくて、QRコードの発行さえできていればいい。
PCやスマホのデジタル操作が苦手な人は、誰か他の人に頼んでやってもらおう。
一度登録した個人情報は保存されるようだ。
次回のタイ入国時の登録には個人情報を継続して利用できるため、わざわざすべてを一から入力する必要はなさそうだ。新たな入国日や宿泊情報などを入力するだけでいい。
QRコードを提示するタイミングと方法については不明。
おそらくは、タイへ向かうフライトのチェックイン時には、「TDACの登録はお済みですか?」的な質問がされると思われる。まだしていない場合は、すぐに登録して下さいと言われそう。
タイ到着時のQRコード提示タイミングは、おそらく、パスポートコントロールのブースになりそう。顔写真撮影や指紋登録と同じタイミングだ。
どこかにQRコード読み取りの機械が設置されるのかもしれない。
まとめ
TDACの専用ホームページにて登録は始まった。
でも実際の運用開始は、2025年5月1日の予定だ。
それまでは、今から慌ててなにかを登録する必要はない。
おそらく運用延期はなさそうだが、まだ何があるかはわからない。タイお得意の直前でのちゃぶ台返しが起きることも考えられる。
登録自体はすごく簡単なので、心配無用。説明書きが日本語だし、実際に英語でそのまま入力しないといけない項目はわずかだ。ほとんどが選択式。
少々面倒だけど、事前電子申請は、諸外国でも同じ流れとなっている。
紙での入国カードの廃止は決定的なので、パソコンやスマホがない人は登録不可。もはやそういう時代だとしか言いようがない。誰かに代行してもらうしかなさそう。もしくは、タイ到着時の空港に登録用の端末が設置されるかもしれないが。
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