日本はゴールデンウィークがそろそろ終了。
このゴールデンウィークでタイ旅行に出かけていた人も多いことだろう。
実は、5月1日前後というのは、日本だけでなく、韓国と中国も大型連休となっており、それもゴールデンウィークと呼ばれているようだ。
そんなわけで、ゴールデンウィーク中は、日本と韓国と中国からタイを訪れる外国人が大きく増加した。
でも、今年これまでの全体で見てみれば、中国人観光客は減少中だ。今年の目標も下方修正された。
広告
タイを訪れた外国人旅行者数統計
2025年4月28日から5月4日
タイを訪れた外国人旅行者は、616,533人。
国籍別トップ5
1.中国 105,035人
2.マレーシア 92,317人
3.インド 50,053人
4.韓国 31.444人
5.ロシア 28,246人
日中韓のゴールデンウィークにより、近距離旅行者の数が前週比で15.18%増加した。
韓国が46.75%増加、中国が38.38%増加。
日本からの旅行者も大きく増加したはずだが、日本人はトップ5にランクインしなかった。
ロシアとインドは減少しているが、それでも日本人より多い。
来週からは外国人旅行者が減少すると見られている。
累計も見ておく。
2025年1月1日から5月4日まで
タイを訪れた外国人旅行者数は、累計12,458,464人。
1200万人を超えている。
国籍別トップ5は、中国、マレーシア、ロシア、インド、韓国と並ぶ。
毎度おなじみのメンツだ。
中国人は約170万人となっている。
今年の目標
中国がランキングトップを維持しているとはいえ、中国人旅行者の数自体は減少している。
今年の最初の4ヶ月では、中国からの旅行者が30%減少、香港からは19%減少、韓国からは14%減少。
近距離旅行者が急落した。
中国人旅行者が減った理由は、コールセンター詐欺にまつわる中国人俳優の誘拐事件や地震の影響が大きい。中国人観光客がタイへの信頼を失っている状況だ。
ただ、タイの観光業界にとって、中国市場は無視することができない。
このまま中国人観光客の信頼を回復するための対策を取らなければ、今年は400万人に減少するとタイ国政府観光庁では予測。2024年は670万人、パンデミック前の2019年は1100万人だった。
中国からタイへのフライトも減少しており、2024年が年間880万席だったところ、今年は790万席になる。
タイ国政府観光庁では、中国人観光客を呼び込むために、中国からタイへのチャーター便への補助金を追加する予定だという。
パタヤの観光業界からも中国人旅行者の減少について懸念する声が多く上がっている。
たしかに、パタヤでは中国人の姿が一時期に比べると、かなり少なくなったように思う。とりわけ団体客が減っている。
一方、欧米などからの長距離旅行者は増加。
ヨーロッパからの旅行者は16%増加したとのこと。
タイ国内での消費も増えているため、欧米旅行者からの売上は増加する見込みだ。
改定された計画では、今年の外国人観光客数の目標は3,550万人。下方修正された。
タイ国政府観光庁による当初の目標は、年間3,900万人だった。
広告