パタヤ千夜一夜

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パタヤ近況

タイは100日間連続国内新規感染者ゼロ、なれどなおも続く非常事態宣言と鎖国状態

投稿日:2020年9月3日 更新日:

9月になった。
タイの国内情勢とパタヤの現況を交えつつ、ちょっと思うところをつらつらと書いていく。

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タイは国内新規感染者100日連続ゼロ

9月2日時点で、タイでは国内新規感染者が100日連続で見つかっていない。
なんと100日連続である。
100日間タイ国内における感染者がいない。

いやいや、本当はいるに違いない。ちゃんと検査していないだけだ。いたとしても政府が隠蔽しているに違いない。信用できるか。そんな意見もあろう。
また、感染者が完全にゼロになったわけではない。ウイルスの完全消滅など不可能だ。それもまた確かな意見ではある。

が、とにもかくにも、タイ国内の新規感染者は100人連続でゼロなのである。
それが表向きの見解だ。
外からあれこれ言ってもどうしようもない。
タイは100日間新規感染者ゼロを達成したのだ。

非常事態宣言は9月末まで延長

その一方、非常事態宣言は一ヶ月延長された。9月末までとなる。

これで何度目の延長となろうか。もはや数える気にもなれない。
どうせまた延長だろうなと、みんな思っていたほどだ。
と同時に、この生活に慣れてしまい、非常事態宣言が続いても、特に日常生活に影響はないかものだから何の痛痒も感じないというのがタイにずっと滞在している人間の素直な感想となってしまう。

少なくともパタヤに滞在しているかぎりでは、日常生活における不便さはまったくないと言っていい。
ツーリストエリアはゴーストタウン化しているけど、ローカルエリアは通常通り。
閉店したままの店が多いにしても、営業している店はたくさんある。もともと観光客相手にしている店が閉店しても、地元民相手に営業している店は普通に開いているし、在住者としては、特に不便なく普通に生活できる。

非常事態宣言? なにそれ? といった感じだ。

バンコクなど一部では反政府集会が開催されていることもあるが、パタヤはいたって平和。
治安の悪化が懸念はされているものの、実際のところは、暗い夜道を避けていれば、危険なことはない。これは通常時でも同じこと。

ノースパタヤ (1)

すくなくともソイブッカオ界隈にかぎっていえば、普段のパタヤと大して違いはない。
バーの閉店時間が少々早くなった程度のことだ。

現在、バーの閉店時間は午前0時となっている。
非常事態宣言前は、パタヤの閉店時間は午前2時。実際はだらだらと延長して朝方まで営業が可能だった。

バーの営業時間以外、非常事態宣言の影響は感じない。
そもそも客がいない。客がいない店は0時を待たずして、さっさと閉店してしまう。
閉店時間もこんなものかと慣れてしまえば、意外と平気。若干飲み足りなさを感じることもあるが、財布と健康のために、早めに切り上げるきっかけになり、これまた都合がいい。

慣れというのは怖いものだ。
非常事態宣言という非常事態が通常化する。
タイでの生活とはこういうものだと体と脳が順応してしまう。
あの毎日がお祭り騒ぎだったパタヤなど、遠い昔の話。
ビーチロードとセカンドロードとノースパタヤはゴーストタウン化し、ウォーキングストリートは歩行者天国ではなくなり、ただの一般道兼無料駐車駐輪場と化している。

8月21日夜ウォーキングストリート (3)

比較的にぎやかなのはソイブッカオとLKメトロ周辺のみ。
でも日常生活にはまったく不便がない。
この状態が、通常のパタヤ生活だと思ってしまうようになる。

鎖国状態は継続

9月に入って、新たな規制緩和はこれといって実施されていない。
学校が通常通りに戻ったとか、観客入りのスポーツ開催が可能になったとか、公共交通機関の乗車定員が元通りになったとか、少し前から言われていたことがようやく実現したという程度のこと。

国内規制はほぼすべて緩和されたといっていい。
生活するだけなら、本当に通常通りだ。
非常事態宣言下にあるとは思えない。

が、対外的な規制は強く維持されている。
外国人渡航制限が解除となるといったことは全然表に出てこない。
依然として鎖国状態が続いている。

10月からプーケット限定で外国人観光客を受け入れるプランが実施される話が出てきたが、その後、しばらく新しい情報は上がっていない。

プーケット初日 (19)パトンビーチ

かりに実現するとしても、本当にごく一部の富裕層外国人長期滞在者の受け入れに限定されわけで、これをもって外国人入国制限の解除とは到底言えまい。
パンデミック前のように自由な短期観光旅行が実現するのは、まだまだ先の話となる。
実質的鎖国状態はいまだ続く。

この鎖国状態と厳しい国内規制のおかけで、タイの国内感染は抑えられてきたのは事実だろう。
国内規制に関してはほぼすべて撤廃された。
入店時のマスク着用や検温や手指消毒は必須だが、これはもはや規制のうちに入らない。当たり前のことになった。

国内規制はなくなったが、鎖国状態は継続。
いや、国内新規感染者ゼロを続けるためには、鎖国は続ける必要がある。
外国人を無条件に受け入れれば、感染の再拡大はまぬがれない。

100日間新規感染者ゼロなのに、なにゆえ非常事態宣言の継続が必要なのか。
100日間新規感染者ゼロだからこそ、非常事態宣言を継続するのだろう。

鎖国を続け、非常事態宣言も続ける。
終わりのない道を進み続ける。
ここまで来たら、引き返すに引き返せない。
感染者ゼロを実現できてしまったがゆえに、自縄自縛の状態に陥っているともいえる。

鎖国を続けて、厳重な入国時検疫を続けていれば、感染者ゼロを維持できるかもしれない。
でも永遠にゼロを続けることなど不可能。
ただのゼロリスク幻想にすぎない。

鎖国により、観光立国としてのタイは壊滅状態に陥った。
統計のとり方によって違いはあるが、タイのGDPにおける観光業の割合は約20%といわれる。外国人観光客の占める割合だけでも10%ちょっと。
国内旅行は再開され、キャンペーンも実施されてはいるが、思ったほどの伸びは実現できてない。
頼みの綱の外国人観光客のタイ入国はゼロ。
これではタイの観光業は壊滅してしまう。

ソイ7とソイ8の現状2020年8月 (3)

ゴーストタウンと化したパタヤの一部エリアを見ていると、それはリアルに実感できる。
プーケットやサムイはもっとひどい状態だそうだ。

もちろん、タイ国内からも、永遠にゼロを続けることは不可能という声が上がっている。
現実的にゼロを続けるのは不可能なことだ。
肝心なのは、感染者数をコントロールして、医療崩壊を起こさずに、発病者に対してきちんと対処することといった政府筋の発言もある。

首相も外国人観光客受け入れ再開に前向きな発言をし始めた。
これ以上、政府に余裕はない。
鎖国を解除すれば感染のリスクは増えるが、鎖国を続けるのは経済的にもっとリスクがある。
観光客を受け入れて、民間で金を稼いでほしいと。

風向きが少し変わってきているのは確かだ。
頑迷な鎖国政策から転換しつつある兆候は感じる。
あくまで兆候のみ。

実際にはまだまだ時間がかかりそう。

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開国か鎖国か

国内の生活に関しては、ほぼ完全に通常通りに戻っている。
不都合は特にない。

観光業に従事していない人間や、海外旅行に興味のない人間からすれば、どうしてリスクを負ってまで開国せねばいけないのかという気持ちが先行するだろう。

タイに在住している外国人でもそんな意見を目にすることがある。
外国人観光客なんて来なくていい、このまま鎖国を続けろと。

個人的にも、現在のパタヤは、正直快適そのものである。
うるさい団体旅行客が消滅。一般短期旅行者もゼロ。

パタヤビーチ8月13日 (3)

道路は空いているし、店も空いている。
日常生活という点においては、今のパタヤはすこぶる快適だ。

ウイルスフリーかつストレスフリー

やっていない店も多いけれど、やっている店だけでも十分な数がある。
昼も夜もまったく不自由しない。
もともと店の数が多すぎた。それが半分に減ったところで、これといって影響もない。
どうせすべての店を利用する機会などない。
これで十分だ。
しかも客がいないものだから各店プロモーションを実施して、割引価格で利用可能。相場も下落しており、なにかと都合がいい。
一方的な買い手天国ともいえる状態だ。

この快適さを享受している現タイ在住外国人にしてみれば、開国反対という意見を表明したくなるというもの。
気持ちはよくわかる。
個人としての感情と都合はそれでいい。

また、日常生活の場としてのパタヤもそれでいい。一生活者としては不便は何もないのだから。
が、観光都市としてのパタヤは壊滅しつつある。
開国して外国人観光客を受け入れしなければ、このまま衰退していくのは必至。

でも開国すればウイルスが再拡大する。

タイ人の多くはいまだにウイルスを恐れている。
少し前にラヨーンでエジプト軍人が陽性状態のまま街中を歩いたことがあった。
この一件後、保健省がラヨーンでタイ人の精神状態をチェックした。
細かい数字は忘れたが、鬱状態になったタイ人の5人が自殺すら考えたということだ。
実際には誰にも感染しておらず、病人も出ていない。
それなのに、陽性者が街を歩いたというだけで自殺を考える人がいる。
少々極端な例ではあるが、これもタイ人の一面であることは確かだ。

悩ましい。
鎖国を続けるのか開国するのか。
どこかに落とし所を作らないといけないのは明らかなのだが、なんとも難しい。
外野からあれこれ言うのは簡単だ。
考えれば考えるほど、明確な落とし所を決めるのが厄介な問題だと痛感する。

タイは観光大国ではあるが、観光業のみで成り立っているわけでもない。
でも観光業が衰退すれば、経済的苦境に追い込まれる人が多数出る。

全面開国すれば観光業はある程度救えるだろう。
でも感染の再拡大は十分おこりえる。

陽性者一人が街中を歩いただけで自殺を考える人もいる。
大量の外国人観光客が街を歩くようになったら、さて、どうなるのか。
タイの一般市民の間にパニックが発生するかもしれない。

でも経済のことを考えれば、外国人観光客受け入れ再開をしないわけにはいかない。
なんとも悩ましい。

最終的にはワクチンが全世界的に普及して、全世界的に収束状態にならないかぎり、全面開国はないだろうとはわかるけれど、それがいつになるのかもわからない。
それまでひたすら鎖国を続けるのか。

現実路線として、徐々に観光客受け入れを増やしていくしかない。
じゃあ、どこの国から、どれだけの人数を、どのエリアに、受け入れるのか。
これまた悩ましい。
考えれば考えるほど悩ましい。

まとめ

個人的にもそろそろ日本に一時帰国したいが、タイが鎖国状態を続けている以上、おいそれと日本に帰国できないでいる。日本人が日本に帰るのは簡単だが、タイに再入国するのはあまりにも大変だ。不可能ではないけれど、障壁が高すぎる。

快適なパタヤ生活を送りつつも、いろいろと悩ましい9月のタイである。

たとえうるさい団体客であふれていても、あの毎日がお祭り状態のパタヤがやっぱり懐かしい。
非常事態宣言という名の日常は異常である。
早く本来の日常を取り戻してほしい。

(追記:9月3日23時)
記事を書いてアップした直後に、タイ国内新規感染者が発覚した。
これでタイの国内新規感染者連続記録は101日目にしてストップ。

 

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