タイは昨年から徐々に入国制限を緩和し始め、途中オミクロン株により一時後退はあったものの、開国は進んでいった。
7月1日には、ついにはタイランドパスによる事前登録も廃止し、パスポートとワクチン接種証明書だけで自由入国できるようになった。
今年1月から6月の旅行者数や、7月1日の陸路入国者の数などが発表された。
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今年上半期のタイ入国者
タイ政府広報が、TAT(タイ国政府観光庁)の情報として、今年2022年上半期にタイへ入国した旅行者の数を発表している。
トータルで2,123,326人。
200万人を超えた。
トップ10
1.インド 234,206人
2.マレーシア 196,764人
3.シンガポール 127,371人
4.英国 125,284人
5.アメリカ合衆国 107,544人
6.ドイツ 97,457人
7.オーストラリア 79,582人
8.カンボジア 74,825人
9.フランス 73,654人
10.ロシア 70,762人
予想通り、1位はインドからだ。
パタヤではインド人観光客の姿が特に目立つ。目立ちまくる。それほどインド人観光客だらけとなっている。
バンコクでも多い。
プーケットでも多い。
プーケット空港でタイに入国した旅行者のランキング(今年5月1日以降)では、インド人が61,123人でぶっちぎりのトップだ。
2位のシンガポールに大差をつけている。
今年2月まではロシア人がトップだったが、その後は下降の一途をたどる。とはいえ、この2ヶ月で7,600人のロシア人がプーケットに来ており、ランキング6位にいるのがすごいことだが。
今やインド人が、パタヤでもプーケットでも最大勢力となった。
日本はトップ10入りかなわず。
ゴールデンウィーク期間にかぎればトップ10にはランク入りしているに違いないが、今年1月からの統計では厳しい。
6月1日に入国制限が緩和され、完全隔離なし入国が開始されてからは、1日あたり25,000人から30,000人がタイを訪れている。
7月1日のタイランドパス廃止による完全開国初日の入国者は41,823人だった。
今月は100万人旅行者が訪れる可能性があるが、本番はハイシーズンを迎える10月以降となりそう。
なお、2019年にタイを訪れた外国人旅行者は3,990万人だった。
今年上半期は210万人。
今のところパンデミック前の約10分の1にとどまっている。
これからの6ヶ月、毎月100万人が訪れても、合計810万人だ。
2019年の最大市場だった中国人旅行者はほぼ皆無の状態だ。特に団体旅行者はゼロ。
今年10月に中国人の海外旅行制限が緩和されれれば、旅行者は激増しそうだが。
タイ陸路入国は活発に
タイは陸路国境をすべて開放した。
空路と同じく、6月1日からは一切の隔離が不要となり、7月1日はタイランドパスが廃止となった。
7月1日のタイランドパス廃止当日、マレーシアからソンクラーのサダオ国境を通ってタイに入国したマレーシア人旅行者は5,000人だったとのこと。
自家用車やバスを使って入国してきた。
参照:https://www.nationthailand.com/thai-destination/40017266
6月末までは外国人のタイランドパス登録が必須だった。マレーシア人はボーダーパスでの入国も可能だ、タイに滞在できるのは3日までで、移動範囲も限られている。
マレーシア人観光客には不評だった。
タイランドパスが廃止されて、1日5000人が入国するようになった。
やはりタイランドパスの廃止は大きな転機だ。
以前は国境を越える国際バスの運航も不可だったが、どうやら再開されたもよう。
たとえば、マレーシアのペナン島からバスを乗り換えることなく国境を越えて、タイのハジャイまで行くようなバスが利用可能となる。
詳細は不明だが、本当に再開されていれば、旅行者にとってはすごく便利だ。
タイ(ウドンタニーやノンカイ)とラオス(ビエンチャン)を結ぶ国際バスも6月中旬に運行再開となっている。
これも旅行者にとってはすごくありがたい。
今年上半期のタイ入国者トップ10では、マレーシア、シンガポール、カンボジアなどタイから近い国がランク入りしている。
おそらく7月1日からの入国者では、マレーシアがトップになっているはず。
カンボジア、ラオスも多いだろう。
ハジャイのホテル協会では、マレーシア人とシンガポール人が戻ってくると確信しており、今月は15万人がマレーシアから観光客がやって来るだろうと見ている。
これから9月までのローシーズンは欧米からのバカンス旅行者は大きく減少する。
この時期は、ASEAN諸国とインドがタイ観光業にとってのターゲットとなる。
日本からの旅行者は、日本帰国時の水際対策にかかっている。
タイ側は入国制限をほぼすべて撤廃した。パスポートとワクチンパスポートさせあれば、簡単に自由入国できる。
が、日本入国には事前の陰性証明書の取得が必須だ。もし陽性となれば、しばらくは帰国不可。これでは日本から海外へ行こうとする旅行者は大幅に増えることはないだろう。
陰性証明書が廃止されれば、日本からタイへの旅行者は大きくジャンプアップし、トップ10入りしてもおかしくないのだが。
陰性証明書不要となるのはいつになることやら。
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