広告

当サイトは広告を利用しています。リンク先を通じて当サイトに収益がもたらされることがあります。

タイ国内情勢

タイ完全開国後のマスク着用義務はどうなった?

投稿日:


10月1日からのタイの規制措置変更について少しまとめておく。
大前提として、9月30日をもって非常事態宣言は終了。
10月1日にCovid-19は、「危険な感染症」から「監視下におく感染症」に格下げされた。
非常事態令のもとに課せられていた規制や命令も終了している。
タイ入国制限は撤廃され、パンデミック前の状態に戻った。
かといって、ウイルスが消滅したわけでもないし、感染防止対策がまったくなくなったわけでもない。
ガイドラインは制定されている。

広告



タイ完全開国

タイ政府広報から告知。

TAT(タイ国政府観光庁)からは、10月1日タイ完全開国のお知らせが出ている。

ワクチン接種証明書もしくは陰性結果の提示は不要となり、滞在期間が延長される。
キャッチコピーは、Visit Thailand Year 2022-2023: Amazing Thailand New Chapters
入国要件はパンデミック前に戻り、世界中からタイへのフライトが再開し、滞在期間が延長となり、10月から3月までのハイシーズンに間に合った。

タイ入国の外国人の滞在期間延長措置は、9月29日付けで官報掲載されている。
ビザ免除入国では30日から45日に延長。
期間限定措置で2022年10月1日から2023年3月31日まで。

タイチャナ終了

タイ保健省よりお知らせ。

Thai Chana(タイチャナ) アプリケーションは2022年10月1日に廃止となった。
システム内のすべての情報が破棄されるとのこと。

タイチャナは2022年5月に運用開始となった。
正確にはアプリケーションではなく、プラットフォームだ。

店の入り口に掲出されたQRコードを読み取ると、タイチャナプラットフォームに接続され、チェックインする。
店を出るときはチェックアウトを登録する。
同場所同時間帯に感染者が出た際には通知されるというシステム。あなたは濃厚接触のおそれがありますと。

開始当初は、ショッピングモールやスーパーなどではタイチャナでチェックインしないと入店不可だった。
とはいえ、そんなに厳しくはなく、ノートに記帳するだけでもオッケー。
正直、まともに機能しているとは思えなかったが、まあ決まりなのでちゃんと利用していた。

日本でいえば、Cocoaに近いかもしれない。

日本のCocoaも終了した。
タイではタイチャナも終了。

ちなみに、タイチャナと似たようなものに、モーチャナとモープロムというアプリがある。

モーチャナは、Test&Goでのタイ入国の際にはインストール必須とされていたが、これまたちゃんと機能しておらず、いつしか運用中止となった。

モープロムのほうは健在。タイでのワクチン接種履歴などが表示されるアプリで、デジタルワクチン接種証明書として使える。実際、タイ入国の際には何度となく活用してきた。日本帰国の際のワクチン接種証明書としても有効だ。

タイチャナもモーチャナもモープロムも、一般的な外国人旅行者にはもはや何も関係がない。
気にせずタイへ旅行を。

バンコク規制撤廃

10月1日にCovid-19が「危険な感染症」から「監視下におく感染症」に格下げされたこと受けて、バンコク都はこれまでに課していたコロナ関連規制措置をすべて取り消した。
以前の規制命令では、施設に入るために陰性結果を提示する必要性や検査陽性者の隔離義務などが記載されていたが、すべて撤廃となる。

タイ全土で非常事態宣言は解除されており、タイ政府による命令はなくなっている。
ただ、各県で独自の規制を課すことは可能だ。
タイ全県の規制命令を網羅はできないが、バンコクにかぎらず、非常事態宣言下で出された規制は解除されていると考えよさそう。

感染防止対策は継続

10月1日に「監視下におく感染症」に格下げされたとはいえ、感染防止対策は継続されている。

ガイドラインは以下のようになっている。

・無症状あるいは軽症の感染者は自宅隔離不要で自由に外出できる。ただし、5日間は、ソーシャルディスタンスとマスク着用と手指消毒と検温など感染拡大防止策に奨励すること。
・高齢者や基礎疾患のある高リスクの感染者は、10日間の自己健康観察を推奨。5日目と10日目にATK検査を。
・混雑した場所や換気の悪い場所ではマスク着用し、症状が出た際にはATKでセルフ検査することを推奨。
・団体や企業では、従業員の健康観察を定期的に行い、感染症例が大きく増大している場合は関係当局に速やかに報告すること。
・ワクチン接種は引き続き推奨

これらはすべて強制事項ではなく、推奨事項。
非常事態宣言下では懲役あるいは罰金の罰則付きで規制されていたが、10月1日からは強制義務はない。
もともとワクチン接種などは推奨事項だった。

マスク着用義務は?

気にしている人は多いかもしれないが、タイではマスク着用義務は解除されている。政府による強制的なマスク着用義務はない。
すでに6月下旬にマスク着用義務は解除済みだ。
10月1日からは非常事態宣言も解除されたことで、すべてにおいて義務解除が強調された形だ。

マスク着用については、在タイ日本大使館では以下のように説明している。

マスク着用は混雑した場所や換気の悪い場所において推奨されるが、義務ではなくなる(注:大使館から公共交通機関(電車・バス)運行会社に確認したところ、乗車時のマスク着用は義務ではなくなるものの、マスク着用の協力をお願いするとのことです)。

タイ保健省からは、映画館や公共交通機関を訪れる際には、ソーシャルディスタンスを確保し、マスクを着用するといったガイドラインを可能なかぎり従うという要件を引き続き維持しているという声明が出ている。

報道では着用命令のような見出しとなっているが、強制義務ではない。

6月下旬のマスク着用義務解除でも、バンコクのBTSやバスなど公共交通機関ではマスク着用が続いていた。
義務ではないが、着用に協力を求めるというスタンスだった。実際、車内のマスク着用率は100%といえるほどだ。
これは10月1日以降も変っていない。
スワンナプーム空港やフライト機内も同様だ。
空港内ではマスクの着用を促すアナウンスが流れているものの強制はされていない。
機内も特に何も言われないが、マスク着用率はほぼ100%といえる状況が続いている。

この数ヶ月というもの、パタヤではマスク着用率がかなり下がっていた。
一方、バンコクでのマスク着用率は非常に高いままだ。バンコクでは屋外でもマスクを着ける人が大半で、モール内や公共交通機関内では100%近い着用率だ。欧米人でもマスク着用しているような状況である。
バンコクのマスク着用率が高い状況はまだまだ続くだろう。

パタヤやプーケットなど外国人の多いの観光地のマスク着用率はかなり下がっている。
バンコクは別。
バンコクのタイ人はマスク着用を続けている。

繰り返すがタイではマスク着用義務はない。
でも、混雑した場所や屋内の換気の悪い場所ではマスク着用は推奨されている。とりわけ公共交通機関や映画館といった場所ではなおさらだ。
そしてタイ人の多くは、政府がマスク着用義務を解除してもなおマスク着用を自主的に続けている。
今のところはそうなっているので、義務がないとはいえ、外国人観光客はそういったタイ人たちに少なからず配慮するのがいいと思う。

広告

-タイ国内情勢

Copyright© パタヤ千夜一夜 , 2024 All Rights Reserved Powered by STINGER.