日本帰国時にブースター接種済みなら待機免除とする発表と時を合わせるかのようにして、バンコクでワクチン3回目追加接種を受けてきた。いわゆるブースター接種だ。
これで、3月1日以降タイから日本に帰国する際は、一切の隔離や待機が免除される。入国後は即自由行動可能だ。
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バンコクでブースター接種
昨年、バンコクのメドパーク病院で2回のワクチン接種を受けた。
日本人を対象としたワクチン接種プログラムを利用した。
3回目ブースター接種でも、日本人向けワクチン接種を利用することにした。
実施地はバンコクのみ。
パタヤでも外国人向けブースター接種は実施されているが、人数制限が厳しくて予約はすぐに埋まってしまう。
バンコクの日本人向け接種プログラムでは余裕があるようだ。
2月17日に岸田首相が3月からの日本水際対策の大幅緩和を発表して、すぐに翌週のメドパーク病院での予約が取れた。
他二つの病院ではウォークイン接種も可能とのことだが、利用歴のあるメドパーク病院しておく。
予約方法は簡単で、希望日時と希望ワクチン種類を選択し、パスポート番号や氏名などを入力するだけ。すぐに登録された。
3回目ワクチンはファイザー、2回のワクチンはアストラゼネカで3ヶ月以上と書いてある。
アストラゼネカ2回接種済みの場合は、3回目にファイザーを接種するまでに3ヶ月以上の間隔が必要となっている。
ファイザー2回接種済みで、さらにファイザーをブースター接種するなら、6ヶ月の間隔が必要だ。
当日はパスポートとワクチン接種記録証を持っていくだけ。
ワクチン接種記録書は、以前に病院で接種した際に渡されている。
昨年10月に2回目接種を受けて以来、約4ヶ月ぶりにメドパーク病院へ。
ワクチン接種会場は向かって右側へ。
以前は1階と2階でやっていたが、現在は1階のみ。
まず、建物入り口前にある受付へ。
スマホでメドパーク病院のQRコードを読み取り、簡単な登録が必要だった。症状の有無とかも聞かれるが、ひたすらNoで。
パスポートを提示して受付終了。
中に入り、右手へ。
ワクチン接種の事前登録を行う。待っているのは2人だけで、すぐに順番がまわってきた。
氏名、電話番号、ワクチンの種類を口頭で確認。書類にちょろっとサインして登録終了。
次にワクチン接種場へ。
ファイザーとアストラゼネカがあるので、ファイザーのほうへ。
ここでは順番待ちゼロで、即注射。
アストラゼネカの時よりも針が刺さる痛みが強かった。
次に経過観察。
15分くらい経てば名前を呼ばれるので、血圧を計測。
軽い問診もあり、問題なければ、そこで終了。
気になる副反応だが、最初はとにかく接種箇所の筋肉痛がひどかった。肩が満足に上がらないほどだった。翌日には筋肉痛はほぼ収まった。
あとは、当日夜中になり、少し悪寒がしたくらいだろうか。すごく眠たかったこともあり布団に包まれば悪寒は気にせず眠りにつけた。測っていないが熱はなかったと思う。
翌日は軽い倦怠感があったが、アストラゼネカ1回目の時よりもかなりましだった。夜にはすっきりしていて、普通に動き回ったり、酒を飲むこともできた。
個人的には副反応はほとんど気にせずに済んだ。
ブースター接種済みワクチン接種証明書
3月1日からの日本帰国時の待機免除措置を受けるには、3回目追加接種を証明する書類が必要だ。
これは、タイでワクチン接種を受けた際に渡されるワクチン接種証明書があればいい。
今回のブースター接種でも、経過観察後に病院発行のワクチン接種証明書が渡された。
ちゃんと、3回目接種分も記録されている。
このワクチン接種証明書は、タイランドパス申請時にも使えるし、日本帰国時の待機期間免除にも使える。
(厳密には3月1日開始の待機不要に使えるかの情報更新がまだされていないが、昨年10月の有効なワクチン接種証明書にはタイが含まれており、実際に日本入国時に有効と認められた)
また、モープロムアプリのデジタルワクチン接種証明書も即座に更新されていた。
このデジタルワクチン接種証明書でも、日本帰国時の待機期間免除に有効だ。
待機免除を受けるための3回目接種後の経過期間は設定されていないようだ。(昨年実施されていた待機期間短縮措置では、2回目接種から14日以上経過が条件だった)
つまり、ブースター接種を受けたその日からワクチン接種証明書は有効とみなされる。2週間経過を待つ必要がない。
2月中にブースター接種を受ければ、3月1日にタイから日本に帰国する際は待機不要となる。
なお、タイで当初主流であったシノバックとシノファームは、日本は有効なワクチン接種として認めていない。
たとえば、シノバック2回+ファイザー1回という組み合わせでは、ブースター接種済みとはみなされず、日本帰国時の待機不要措置を受けることはできない。
また、アストラゼネカ2回接種済みの場合のブースター接種は、ファイザーかモデルナに限られる。アストラゼネカ3回では不可だ。
関連記事:3月1日開始 日本帰国時の待機期間免除と短縮が正式決定
関連記事:タイから日本帰国時の待機不要、日本タイの隔離無し往来可能に
タイでの日本人専用ブースター接種会場が増加
2月22日付けで、在タイ日本大使館が情報を更新している。
日本人専用の新型コロナワクチン・ブースター接種(3回目接種)のお知らせとなる。
これまでのメドパーク病院、シンベート・セリラック病院、シンベート・シーナカリン病院以外にも、パヤタイ・ナミワン病院とバンコク病院でも日本人向けのブースター接種が受けられるようになった。
2月中の接種が可能だ。
一部病院では3月以降も実施する。
詳細⇒https://www.th.emb-japan.go.jp/itpr_ja/news_20220106.html
なお、日本大使館の説明では、「日本などタイ国外でワクチン接種を受けた方も接種可能です。」となっている。
実際にワクチン接種の際には居住者であるのか旅行者であるのかの確認などは行われない。ビザのチェックもない。日本のパスポートがあればいい。
つまり、日本で2回のワクチン接種を受けた状態で、日本からタイへ渡航し、タイ滞在中に3回目ブースター接種を受けることは、ルール上可能となる。
必要書類はパスポートと英文表記ありのワクチン接種記録となっている。タイ渡航の際に用意したワクチンパスポートがあるはずなので、これもクリア。
極端な話をすれば、日本でワクチン2回接種済みで、Test&Goを使ってタイへ隔離無し入国をして、タイ旅行中にタイの病院で日本人向けブースター接種を受ければ、日本帰国時には待機不要措置を受けることが可能となる。
ワクチン接種記録が日本のものとタイのものとで2枚に分かれるが、これもルール上は問題ないはずだ。
(100%保証はできないけれど、たぶん大丈夫)
ファイザー2回接種済みの場合は、3回目接種までに6ヶ月の間隔が必要なので、この点は注意。
ルール上は短期観光客でもタイでのブースター接種が可能とはいえ、タイ側のリソースを割くことになる。
短期旅行者がタイ側に負担をかける結果になるが、これをどう考えるかは人それぞれかもしれない。
タイはTest&Goで観光客の誘致をはかっているわけで、ブースター接種により日本からのタイ旅行者が増え、タイの観光業に利益をもたらすのならば、タイでブースター接種を受けるのはタイの利益にもつながるという考え方もできる。
でもその一方でタイ人のワクチン接種の機会が奪うことになってしまうかもしれない。
現状では、メドパーク病院のワクチン接種会場はがらがらだった。待ち時間ゼロ。
注射担当者は暇そうにスマホをいじっているくらいだった。
少なくともメドパーク病院では余裕がありそうに見えた。
(追記)日本大使館より正式発表
在タイ日本大使館より、「3月1日以降の日本への入国に際して有効なワクチン接種証明書(ワクチン3回目追加接種者)について」というお知らせが発表になった。
1. 3月1日以降の日本入国時の水際措置の見直しに関連して、タイで発行された新型コロナワクチン接種証明書は、下記に掲載の3種類(黄色の冊子、紙媒体、電子媒体)が有効です。
2. ただし、タイから日本に入国後の自宅等待機が不要になるのは、ワクチン3回目追加接種者(注)のみです。
(注)ファイザー、アストラゼネカ、モデルナのいずれかのワクチンを2回、又はジョンソンアンドジョンソンを1回接種した後、3回目にファイザー又はモデルナを接種し、政府等公的な機関で発行された新型コロナワクチン接種証明書(電子的に交付されたものを含む)を所持している者。3. なお、3回のワクチンを異なる国で接種し、それぞれの国で発行された接種証明書を保持している場合、それぞれの接種証明書が必要な要件を満たしており、日本の検疫で全ての証明書を提示できれば、有効な接種証明書として認められます。有効な接種証明書の条件については、以下の厚生労働省ホームページをご参照ください。
(例)日本で2回接種した接種証明書と、タイで1回接種した接種証明書を提示することで、有効な接種証明書として認められます。
1. タイ保健省発行の海外渡航のためのワクチン接種証明書(いわゆるワクチンパスポート)(COVID-19 CERTIFICATE OF VACCINATION)
2. ワクチンを接種された病院・接種会場で発行されたワクチン接種証明書(THAILAND CERTIFICATE OF COVID-19 VACCINATION)(横長の様式、縦長の様式のいずれか)
3. タイ保健省が提供するワクチン接種証明アプリ「モー・プロム(Mor Prom)」上で表示されるワクチン接種証明書
⇒https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00209.html
予想通りも内容となっている。
日本で2回接種した証明書、タイで1回接種した証明書をそれぞれ提示すれば、有効な証明書と認められると日本大使館が正式に認めた。
つまり、日本でファイザーないしモデルナを2回接種し、日本でブースター接種を受けていない状態で、タイに渡航し、タイ滞在中にファイザーのブースター接種を受ければ、日本帰国時の待機不要が受けられることになる。
まとめ
タイでは、日本人向けのブースター接種が進められている。
日本人なら誰でも簡単に接種ができる。びっくりするほど早い。
ワクチン接種を受けるかどうかは個人の自由だ。
日本政府もタイ政府も強制はまったくしていない。
日本帰国時の待機免除措置を受けるために、タイでブースター接種を受けるのも個人の自由。
各人が自分で判断を下せばいいと思う。
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