3月1日からの日本の水際対策措置が正式決定となった。
2月17日の岸田首相による会見で大筋が発表されていたが、本日2月24日付けで詳細が正式に発表された。
3月1日からは、条件が合えば、日本入国時の待機は免除となる。ついに日本隔離無し入国が実現する。
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新たな水際対策措置
すでに大筋で発表されていたとおりの水際対策措置となる。
開始となるのは、令和4年3月1日より。
外務省から公表された文章を引用する。
1. 入国後の自宅等待機期間の変更
(1)指定国・地域からの帰国者・入国者であってワクチン3回目追加未接種者について、検疫所が確保する宿泊施設での3日間待機を求め、宿泊施設で受けた検査の結果が陰性であれば、退所後の自宅等待機を求めないこととします。
(2)指定国・地域からの帰国者・入国者であってワクチン3回目追加接種者について、原則7日間の自宅等待機を求めることとした上で、入国後3日目以降に自主的に受けた検査の結果が陰性であれば、その後の自宅等待機の継続を求めないこととします。
(3)指定国・地域以外からの帰国者・入国者であってワクチン3回目追加未接種者について、原則7日間の自宅等待機を求めることとした上で、入国後3日目以降に自主的に受けた検査の結果が陰性であれば、その後の自宅等待機の継続を求めないこととします。
(4)指定国・地域以外からの帰国者・入国者であってワクチン3回目追加接種者について、入国後の自宅等待機を求めないこととします。2. 入国後24時間以内に自宅等待機のために自宅等まで移動する場合に限り、自宅等待機期間中であっても公共交通機関の使用を可能とします。
3. オミクロン株以外の変異株が支配的となっていることが確認されている国・地域を別途指定する場合には、当該国・地域からの帰国者・入国者については、自宅等待機等の期間を14日間とします。
4. 外国人の新規入国について、受入責任者の管理の下、観光目的以外の新規入国を認めます。
⇒https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2022C017.html
相変わらずわかりづらい文書だ。
厚生労働省が表にしている。
感染非指定国からブースター接種済みで帰国すると一切の待機が不要となる。
空港で受けた検査で陰性であれば、空港を出てそのまま電車に乗って家に帰るなり、どこでも好きな場所へ移動することができる。
いよいよ隔離ゼロが実現する。
なお、オミクロン株以外の変異株では14日待機を求めるとあるが、現時点ではそのような指定国はないため、今のところ無視していい。
有効なワクチン接種証明書について
隔離ゼロのためには、ブースター接種したという証明書が必要となる。
強制隔離を自宅待機に変更するにもブースター接種が求められる。
有効と認められる新型コロナウイルス感染症に対するワクチン接種証明書について、以下のように定めている。
1.日本で発行された証明書のうち、下記のいずれかに該当するものであって、ワクチンを3回以 上接種したことが分かるもの
(1)日本政府又は日本の地方公共団体により発行された、新型コロナウイルス感染症予防接種 証明書(海外渡航用の新型コロナワクチン接種証明書)
(2)日本の地方公共団体により発行された、新型コロナウイルスワクチン予防接種済証
(3)日本の医療機関等により発行された、新型コロナワクチン接種記録書2.外国で発行された証明書については、(1)~(3)のすべてを満たすもの
(1)下記の事項が日本語又は英語で記載されていること。 氏名、生年月日、ワクチン名又はメーカー、ワクチン接種日、ワクチン接種回数
(2)下記アのいずれかのワクチンを2回(Janssen COVID-19 Vaccine/ヤンセン(Janssen)の 場合は1回のみ接種をもって2回分相当とみなす。以下同じ。)接種し、かつ下記イのいずれか のワクチンを3回目以降に接種したことが分かること。(3)政府等公的な機関で発行されたワクチン接種証明書であること。
⇒https://www.anzen.mofa.go.jp/covid19/pdf2/0224_27.pdf
日本国内のワクチン接種計画で3回のワクチン接種を受けていれば問題ない。
海外渡航者はワクチンパスポートを発行しているだろう。
海外でワクチン接種を受けた場合は、ワクチン接種の種類が指定される。
2回目までに接種したワクチン
ファイザー、アストラゼネカ、モデルナ、ヤンセン
3回目以降に接種したワクチン
ファイザー、モデルナ
シノバックやシノファームは無効だ。
アストラゼネカ2回とファイザーのブースターなら有効となる。
3回目ワクチン接種後の必要な間隔については記載がない。
昨年実施されていた2回ワクチン接種での待機期間短縮措置では2回目接種後14日間経過している必要があったが、どうやら今回のブースター接種では接種後即座に有効になるものとみられる。
タイからの日本帰国時の待機について
今回の新しい水際対策発表時点では、タイは感染指定国となっている。(下部に追記あり)
もしも、3月1日以降もタイが指定国のままだとすると、タイからの日本入国時の待機は以下のようになる。
・ブースター接種無し
強制隔離3日間。3日目検査で陰性であれば、以降の待機は不要となる。つまり待機期間は3日で自動的に終了となる。強制隔離明けは、電車に乗って、自宅なり好きな場所へ移動することができる。
強制隔離中の宿泊代、食事代、検査代は政府負担となり、自費での検査は不要だ。
・ブースター接種済み
強制隔離ではなく、自宅待機を選択することができる。空港からは電車に乗って自宅への移動が可能。
待機期間は原則7日だが、3日目に自主的に検査を行い、陰性であれば以降の待機は不要。待機期間は3日で終了となる。
自主的な検査に関する詳細は出ていないが、昨年の待機期間短縮措置と同様であれば、指定された検査機関で検査を実施することになろう。検査費用は利用者負担となるはずだ。陰性結果をMySOSというアプリを通じで報告し、許可が出れば待機終了だ。検査結果判明まで時間がかかれば、そのぶん待機期間は長くなる。
ブースター接種済みかどうかで、強制隔離3日間か自宅待機3日間の違いがが生じる。
強制隔離ならば、3日間部屋から一歩も出られないが、費用はすべて政府負担。検査も勝手にやってくれるため楽ではある。
自宅待機ならば、自宅でのんびり過ごし、最低限の食料の買い出しなどの外出も許される。むろん費用は自腹だし、3日目の検査は自ら行う必要があり、費用も自腹となる。
帰国後3日間は待機期間だ。自由な外出や出勤などは不可。これはブースター接種に関わらず同じこと。
現行の水際対策では、強制隔離3日間+自宅待機4日間となっている。
これが3日間となるのだから大きな進展といえる。
タイが感染指定国から解除され、ブースター接種済みであれば、タイから日本への帰国時の待機は免除される。
空港での検査で陰性結果が出れば、即自由の身に。
空港から電車で自宅へ向かってもいいし、仕事に行ってもいいことになる。
タイは3月1日より新しいTest&Goを開始する。
到着初日のPCR検査で陰性結果が判明すれば、以降の行動は完全に自由。強制隔離なしで自由にタイ旅行ができる。
タイが感染指定国より外されれば、日本とタイの隔離無し往来が実現する。
(追記)タイは感染指定国から解除
その後、新しい指定国の変更が発表された。
3月1日からタイは、強制隔離3日間から待機なしに変更となる。
これはすなわちタイが感染指定国から解除されることを意味する。
つまり、ブースター接種済みであれば、タイから日本に帰国する際に、待機免除が受けられることになる。
ブースター未接種の場合は、強制隔離は不要だが、原則7日間の自宅待機となり、3日目以降に自主的に検査を受けれ陰性結果を報告すると、以降は待機不要。
2回ワクチン接種済みであれば、Test&Goを使い、タイへの隔離なし入国は可能。
そして、ブースター接種を受けていれば、タイから日本への帰国時の待機は免除。
3月1日より、ついに日本とタイの相互隔離なし往来が実現する。
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