先日、日本の新しい水際対策措置が発表された。
6月1日からは、世界の国・地域をグループ分けして、それに応じて入国時の空港検査を免除するというものだ。
青・黃・赤の信号方式である。
が、肝心のグループ分けがなかなか発表されず、やきもきしていた。
本日、岸田首相が会見を行い、6月10日から外国人観光客受け入れ再開すると発表した。
それにともない、6月1日からの検査免除措置のグループ分けも外務省より発表があった。
タイからの日本入国では検査免除が決定した。
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空港検査に関するグループ分け
5月26日付けで外務省より発表。
新たな水際対策措置(水際対策強化に係る新たな措置(28)に基づく国・地域の指定について)
⇒https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2022C048.html
外務省及び厚生労働省が定める国・地域の区分が明らかとなった。
赤:4カ国
黃:99カ国
青:98カ国
タイは、青グループに入った。
ほぼ事前の予想通り。
東南アジアでは、青グループに、インドネシア、カンボジア、シンガポール、タイ、フィリピン、マレーシア、ミャンマー、ラオス。
黃グループには、ブルネイとベトナムが入った。
では、グループごとの検疫措置はどうなっているのか。
赤グループ国からの入国
ブースター接種なし:空港検査実施、3日間強制隔離
ブースター接種済み:空港検査実施、7日間自宅待機(3日目に自主検査すれば以降の待機は不要)
黃グループ国からの入国
ブースター接種なし:空港検査実施、7日間自宅待機(同上)
ブースター接種済み:空港検査免除、自宅待機免除
青グループ国からの帰国
ブースター接種に関係なく、空港検査と自宅待機は免除
外務省が作成した一覧表
⇒https://www.mofa.go.jp/mofaj/ca/cp/page22_003380.html
タイは青グループだ。
よって、ワクチン接種は無関係で空港検査も待機も不要ということになる。
ただし、出発前72時間以内の検査は全グループで必須のまま。
つまり、タイから日本に帰国する前にタイ国内で検査を受けて、陰性証明書を取得しなければいけない。
この検査で陽性であれば、日本帰国は不可となる。
なお、現行の水際対策措置は5月31日まで継続する。
全入国者に対して空港検査が実施される。
タイを含む感染非指定国からの入国では、ブースター接種済みで待機が免除。ブースター接種無しなら、原則7日間の自宅待機だ。
ラオスなどの感染指定国からは、ブースター接種なしの場合は3日間の強制隔離となる。ブースター接種済みで7日間の自宅待機。
6月1日以降は、指定国と非指定国の区分はなくなる。
ラオスは現在は感染指定国で強制隔離対象となっているが、6月1日からは青グループに入るため、いきなり検査も隔離もなくなる。
なんだか極端な変化だが、そういうことになった。
まとめ:日本とタイは隔離検査なし往来実現に
新しい水際対策の開始は、2022年6月1日午前0時に開始される。
6月1日午前0時日本到着分以降だ。
もう一度、確認しておく。
6月1日よりタイから日本に入国する場合、ブースター接種の有無にかかわらず、全員一律で空港検査も待機も不要となる。入国時の検疫手続きは大幅に短縮されるだろう。
ただし、陰性証明書は必須のままだ。タイから日本へ向かう72時間前までに検査を受ける必要がある。
タイ側はすべての国を対象に検査も隔離も撤廃した。タイからの日本入国では検査と隔離を撤廃。
日本入国のための陰性証明書取得義務は残るが、ついに日本とタイの隔離検査なし往来が実現する。
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