日本に帰国した。
今回はフィリピン・マニラからのフライトで関空に戻ってきた。
水際対策撤廃後の日本帰国はこれが2回目となるが、関空第1ターミナル利用ははじめてだ。
関空深夜帰国ではどれだけ早く入国手続きができるのか。
また、検疫と税関はどうなっているのか。
さくっとレポート。
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関空での日本帰国
今回のフライトは、エアアジア・フィリピンのマニラ発関空行きだ。
関空到着予定は午後11時となっている。
なんとも中途半端時間帯で、予定時刻どうりに到着しても、空港から京阪神方面の移動に間に合うかどうか微妙なところ。
飛行機を降りてから、さくっと抜け出したい。さもないと、空港での野宿の可能性が高まる。
マニラからの詳細な搭乗レポートは改めて記事にするとして、ここでは関空到着後の流れを書いていく。
マニラからフライトが関空に着陸したのが、22時11分。
予定よりかなり早い到着だ。エアアジア、優秀だ。
ボーディングブリッジに接舷して、降機開始。
前方の席だったので、降機の順番は早い。
22時20分、降機。
さあここから勝負が始まる。
3年半ぶりのシャトル
乗客の大半はフィリピン人のようで、降機後の移動方法についてはよくわかってないようだ。
ブリッジを渡った先で右往左往している。
それを横目に、さっさとイミグレーションを目指す。
22時22分、シャトルに乗車。
むろん先頭車両のドア付近に陣取る。降車後に最速で入国審査場に向かうためだ。
ん?
関空到着時にシャトルを利用するなんてひさしぶりかも。
前回の帰国は第2ターミナルだったので無関係。
その前は、まだ水際対策が残っていた時期だ。パンデミック中に何度か関空帰国を体験したが、シャトルを使うことなく、コンコースをひたすら歩いていた記憶がある。長距離競歩大会とも言われたも言われたものだ。
2023年2月の日本帰国では、シャトル乗り場はまだ封鎖されていた。
水際対策撤廃で帰国時のシャトルも復活したわけか。
ということは、関空帰国時のシャトル利用は、パンデミック直前の2020年2月以来となる。約3年半ぶりだ。
それにしても、シャトルに乗ってくる人が少ないなあ。
結局10人くらいしか乗車せず。
22時25分、シャトルを下車。
まっさきにエスカレーターへ進む。誰もあとに付いてこない。
Welcome to KANSAI
関西へようこそ。
検疫と入国審査場
エスカレーターを降りた先には検疫ブースがあった。
ちょっと動線がわかりづらいが、ここは素通りするだけ。
ブースではいちおう検温を実施しているようだ。
次に入国審査場へ。
これまた動線がわかりづらい。
通路が狭くて混乱する。
日本人帰国者向けの自動化ゲートは完全に無人だ。誰も並んでいない。
外国人レーンもがらがら。
自動化ゲートにつき一瞬で通過。
後ろを見ても、誰もいない。
あまりにも人がいないので、帰国スタンプを押してもらう際に「この時間帯はいつもこんなに空いているのですか?」と聞く。
普段はそんなことはなく、今日はたまたまということらしい。
22時27分、次はバゲージクレームと税関だ。
預け荷物はないため、そのまま税関審査へ向かう。
Visit Japan Webと税関
さて、改めて少し解説。
日本の水際対策が施行されている時期は、Visit Japan Webの登録が実質的に必須だった。
Visit Japan Webでワクチン接種ないし陰性証明書の登録などを行うことで検疫手続きをスムーズに進めることができた。
水際対策撤廃に伴い、Visit Japan Webの登録義務はほぼなくなった。
Visit Japan Webというシステム自体は継続している。外国人の入国においては手続きが簡素化されるメリットがある。でも必須はない。
日本国籍者には、Visit Japan Webは事前の電子税関申告ができるメリットがある。これまた必須ではなく、従来の紙の税関申告書も使える。
よって、日本人はVisit Japan Webを完全スルーしてもまったく問題ない。
日本帰国の前日にいちおうVisit Japan Webを開いてみた。ログインすると、以前の登録データがそのまま残っている。
入国予定を新たに登録すると、データを引き継ぎますかという設問が出て、はいと答える。すると以前のデータが自動入力される。
ほぼ何も入力する項目がない。入国予定日とフライト便名を記入するくらい。
その次に、税関申告もついでにやっておく。これも入力項目はほぼゼロ。設問にひたすら「いいえ」と答えるのみ。
あっという間に、税関申告QRコードが表示された。
(見本)
このQRコードがあれば、税関自動ゲートが使えるようになる。
なお、エアアジアの機内では、黄色い税関申告用紙が配布された。
いちおう、紙の用紙にも記入しておく。
こうしておけば、自動ゲートと有人ゲートのどちらも利用可能となり、空いている方に進めばいい。
2023年3月以来の関空第1ターミナルでの税関利用だ。
おお、自動ゲートの数がすごく増えている。
横一列にずらっと並んでいる様はなかなかの光景だ。
従来の有人の税関ブースも多い。
むろん、深夜の時間帯ということもあり、開いているブースは少ないようだが。
税関に並ぶ旅行者はゼロ。
端から端まで無人だった。誰もいない。
ちょっとびっくりの光景だった。
写真に撮りたいくらいだが、無論撮影不可。
QRコードも紙の申告書もあるし、どの税関ブースでも選びたい放題だ。
より近いのは自動ゲートのほう。今回はVisit Japan Webを使おう。
(税関見本写真)
自動ゲートへ進む前に、登録用の端末でQRコードとパスポートをスキャンする必要がある。
自動ゲートはたくさんオープンしたが、肝心の登録用端末は4,5台しか見当たらず。
今は無人なので順番待ちゼロだが、利用者が多いと無駄な待ち時間が発生するだろう。
ひさびさに利用してみたが、少し手こずってしまった。
パスポートの顔写真のページを読み込ませる必要があるが、間違えて1個前のページを開いてしまい、何度もエラーが出た。
さらには、Visit Japan Webの税関QRコードの読み取りもうまくいかない。スマホを少し浮かせてやるのがコツらしい。
これで30秒ほど時間をロスした。
あとは、自動ゲートに進むだけ。顔認証があり、自動でゲートが開く。
わずか9分で入国
22時29分、出口へ。
無事に日本帰国を果たす。
降車からここまでの所要時間は、わずか9分!
これまで数十回と関空で帰国しているが、今回は間違いなく最速だ。
税関のパスポートとQRコード読み取りにひっかからなければ、もう少し短縮できたかもしれない。
それでも、たったの9分だ。
到着ロビーはがらがら。
数組の旅行者の姿があるだけ。
トイレに寄ってから、バス乗り場へ出てみるも、無人状態だ。
22時35分発のバスに間に合った。
すげえ。
本来の到着予定時間が23時0分。
ディレイがあったり、入国に時間がかかったりして、23時30分発の最終のバスにも間に合わないかと危惧していた。
が、なんと最終の55分前のバスに乗ることができたのだった。
他の乗客のフィリピン人たちは、どうするつもりだろうか。バスや電車に間に合うのかなあ。
まとめ
水際対策撤廃後でははじめてとなる関空第1ターミナルでの帰国は本当に早かった。
フィリピンからの日本帰国もひさしぶりだがこれも簡単だった。
まあ、これだけ空いているのはたまたまなんだろうけど、それにしても早かった。早すぎるほどだ。
Visit Japan Webの税関電子申告については、自動ゲートを使いたい人だけがやっておけばいい。別に登録しなくとも、従来の紙の申告書でもまったく問題ない。
もはや関空の日本帰国は楽々である。
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