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空港やバス関連

スワンナプーム空港の喫煙所問題最新事情

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バンコク・スワンナプーム空港の喫煙所再開が問題となっている。
バンコク・スワンナプーム国際空港ターミナルビル制限エリア内の喫煙所の再開が大きく話題となったのが、2025年2月のこと。
タイの空港が全面禁煙となったのは2019年のこと。空港ターミナルビルの外側では喫煙可能な場所はあったが、ターミナルビル内は完全禁煙となっていた。スワンナプームやドンムアン空港の国際線制限エリアにあった喫煙ルームも完全閉鎖された。
が、2024年下旬には、スワンナプーム空港国際線制限エリア内の喫煙所がひっそりと復活していた。
喫煙所正式再開に関する議論とスワンナプーム空港の現状をレポート。

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タイ主要空港の喫煙所再開問題

今年2月のこと、AOT(タイ空港公社)がタイ主要6空港での喫煙所再開を要請した。
スワンナプーム、ドンムアン、プーケット、ハジャイ、チェンマイ、チェンライの6空港においてターミナル内ビルでの喫煙所を再開させたいというものだ。
長時間のトランジット利用者が空港内で喫煙できず、クレームが入っているという。また我慢できずトイレなどで喫煙する利用者がいて、火災の危険性もあるとのこと。

これを受けて、保健省で検討。が、結論は先送りになった形だ。

さらに、のちほど保健大臣からも声明が出ている。

タイの保健大臣は、結論を急ぐ必要なないと述べている。
実質的に喫煙所の正式再開は棚上げになった状態だ。
保健省の作業部会において、空港ターミナル内の喫煙所の影響に関する調査が行われている。部会が評価を下す権限はない。
作業部会での進捗があれば、国家タバコ規制委員会に提案されることになるが、作業の期限は設定されていない。
保健大臣は、国家タバコ規制委員会の委員長も務めており、その立場は極めて重要とされている。

参考:Bangkok Post

これが2月中旬の話だ。
そこから進展はまったくない。
AOTの提案は実質的に却下されているが、完全にお蔵入りしたわけでもない。
中途半端なままだ。

スワンナプーム空港の喫煙所は健在

さて、スワンナプーム空港の喫煙所の現状はどうなっているのか。

過去何度も記事にしているが、スワンナプーム空港内は全館禁煙という建前になっているものの、実際にはすでに喫煙所は再開されている。

サテライトターミナルでは、搭乗口付近に誰でも利用できる喫煙ルームがいくつもできた。

関連記事:スワンナプーム空港の喫煙所が制限エリア内に復活

メインターミナル内では、ミラクルビジネスクラスラウンジ内のガーデンエリアにて喫煙所が設置されるようになった。

関連記事:スワンナプーム空港メインターミナル制限エリア内の喫煙所が復活

2025年2月末、ミラクルビジネスクラスラウンジの最新の様子を見てきた。

真ん中にあるパスポートコントロールを抜けると、おなじみの乳海攪拌像がお出迎え。その像の向こう側にあるエスカレータで下に降りる。

GATE D5の前あたりに、ミラクルビジネスクラスラウンジがある。

すぐ隣はミラクルファーストクラスラウンジだが、喫煙所が併設されているのはビジネスクラスラウンジのほうだ。
ファーストクラスとビジネスクラスは、共通の厨房があって、通路でつながっている状態だ。でも通路は塞がれおり、お互いのラウンジを直接行き来することはできない。
ファーストクラスラウンジ利用時にビジネスクラスラウンジの喫煙所が使いたい場合は、喫煙所利用券のようなものが渡されて、一度ファーストクラスラウンジを出てからまたビジネスクラスラウンジに入る形となる。

面倒くさいので、喫煙目的ならば直接ビジネスクラスラウンジのほうを利用するほうがいいだろう。ファーストクラスラウンジとビジネスクラスラウンジでは、それほど大きな差はない。料理もサービスも似たようなものだ。

さて、ビジネスクラスラウンジ。

入ってすぐの案内板が綺麗になった。

左側がダイニングゾーン。
西洋料理やタイ料理などが並ぶエリアだ。アルコール類はダイニングゾーンに置いてある。

右側がスモーキングエリアとハラールコーナー。

ハラールフードが置いてあるコーナーの横の通路を通って、中庭のガーデンテラスエリアへ行く。

重たいドアを2つ明けると外へ出られる。

喫煙所は健在だ。
特に変わった様子はない。

テーブルはたくさんあるし、各テーブルには灰皿が設置。喫煙はまったく問題ない。

ラウンジ内のようにあちこちに電源コンセントが設置されているわけではない。
スタッフが使うようなコンセントがいくつか隠れて存在しているだけ。

中には電源を使ってPC作業している利用者もいるけれど、多くは喫煙のためだけに短時間席に座っているという感じだ。

ここは実質的に屋外で、屋根は大部分でついているものの、一部では空が見える。
大雨が降ったら、濡れそうだ。
そのために一部のテーブルの上にパラソルが設置してあるのかもしれない。

フードコーナーから料理やドリンクを持ち込むこともできるが、皿を持って外に出るのはちょっと邪魔くさい。ドアは重たいし、外は暑い。
食事は涼しい店内で行い、食後にドリンクだけをもって、喫煙所に出るのがいいと思う。
もちろんビールやウィスキーなどアルコール類も飲み放題になっている。

ミラクルラウンジに入るには、何らかの資格が必要。もしくは1500バーツほどの料金を払う。

プライオリティパスがあれば、無料で利用できる。

楽天プレミアムカードの付帯サービスであるプライオリティパス特典は、年5回までの利用に制限された。年に3,4回タイ旅行する人であれば、楽天カードの特典でも充分かもしれない。



また、代理店で事前にミラクルラウンジ利用券を購入することもできる。

Klook⇒スワンナプーム国際空港 ミラクルラウンジ 利用チケット

kkday⇒スワンナプーム空港 ミラクルラウンジ利用券(タイ バンコク)

スワンナプーム空港にはミラクルラウンジがたくさんあるけれど、喫煙所があるのはメインターミナルのD5ゲート前のミラクルビジネスクラスラウンジのみだ。

スワンナプーム空港には、2023年にオープンしたサテライトターミナルがある。
サテライトターミナルにも、喫煙所が設置されている。こちらは、ラウンジ内喫煙所ではなくて、誰でも利用できる喫煙ルームとなっている。搭乗ゲート付近に6箇所ほどある。

今回のフライトの搭乗口がメインターミナルだったのため、サテライトターミナルの様子を見ることはできなかった。
サテライトターミナルへはメインターミナルからシャトルに乗って移動するのだが、サテライトターミナル出発のフライトの搭乗券がないと、シャトルに乗ることができない。

空港関係者にも話を聞いてみたが、スワンナプーム空港の喫煙所は現行のままだそうな。
増える予定は今のところないとのこと。というか現場スタッフレベルでは何も知らされていないということだろうが。

また、ドンムアン空港にはターミナルビル内の喫煙所は再開されていないという。
ドンムアン空港ではターミナルビル内では喫煙できず、第1ターミナルと第2ターミナルの間の道路脇にあるプレハブ小屋が喫煙所として機能している。

まとめ

というわけで、スワンナプーム空港の喫煙所再開問題について現状レポートを終える。
喫煙所の正式再開は当面の間は見送りとなった。だが、現実として、すでに一部限定ながら喫煙所は再開済みで、今も健在だ。

スワンナプーム空港の喫煙可能な場所をまとめると以下のようになる。
・ターミナルビルの外に出たところ。1階の端っこ、2階の端っこ、4階の端っこなど吸える場所はいくつもある。
・国際線メインターミナルのミラクルビジネスクラスラウンジ内喫煙スペース
・国際線サテライトターミナルの一般喫煙ルーム
(国内線制限エリア内に喫煙所はない)

メインターミナルの搭乗口から搭乗予定で、ラウンジ利用ができない人は、ひとたび制限エリア内に入ってしまうともう喫煙はできない。
サテライトターミナルで搭乗予定ならば、サテライトターミナル内の一般喫煙ルームが利用可能だ。
サテライトターミナルを利用している航空会社は、日本行きだと、タイ航空やタイ・ベトジェット。タイ航空は一部のフライトのみで、タイ・ベトジェットはすべてのフライトがサテライトターミナル利用となっている。

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