チムチュム
チムチュムとは、イサーン地方の鍋料理のこと。
日本では、タイ風ハーブ鍋と呼ばれたりもする。
タイで鍋といえば、タイスキが有名で、MKレストランとかで気軽に食べられる。
パタヤにもセントラル・フェスティバルやビッグC内に店舗がある。
チムチュムはもっとローカルな感じの鍋料理。
素焼きした壺のような鍋に、野菜と肉をぶちこんで食べる。
ハーブがきいていて、これがけっこううまい。
南国で食べる鍋もおつなものだ。
パタヤはイサーン出身者が多い。
でも、パタヤ中心部ではチムチュムが食べられるところが意外と見当たらない。
バンコクのスクンビット通りには、夜になればチムチュム屋台がたくさん出るのに、パタヤ中心部で見かけないのが不思議だ。
まあ、観光客中心のエリアにチムチュム屋台は不要だということなのだろうけど、ちょっと残念ではある。
(その後、バンコクのスクンビット路上のチムチュム屋台は営業できなくなっている。)
サードロード付近(特にノースパタヤ寄り)まで行けば、ちょこちょこと屋外型レストランがあって、チムチュムを提供しているんだけど。
有名なところでは、ディスコ「ハリウッド」の向かい側。
ここには多くのチムチュム屋が密集している。
ソイボンコットあたりにも、ムーカタとチムチュムを扱うレストランが多い。
で、パタヤ中心部。
以前は、ブッカオ沿いにイサーン料理屋があったので、気軽にチムチュムが食べられた。
でも、2,3年くらい前になくなってしまった。
今は、バンコク銀行横の空き地になっており、露店が少し並んでいる程度。
でも、いつの間にか、チムチュムが食べられる店ができていた。
今年5月にパタヤを訪れた時に気がついた。
場所は、ソイ・メイドインタイランドのブッカオ側入り口付近。
Rコン・バービア群の向かい側だ。
セントラル・フェスティバルから歩いて5分くらいかな。
基本的に屋根のないスペースにテーブルが並んている青空レストラン。一部屋根がついている座敷席やテーブルもあり。
典型的なタイの屋外型レストランだ。
店内の雰囲気。
店舗が2軒並んでいるが、どちらも同じような内容。
チムチュムとムーカタ(食べ放題ではない)とその他一品料理系。
メニュー
チムチュムの英語名はHOT POT。
そのまんま、熱々壺ですな。
スモールサイズで99バーツ。安い。
ムーカタは、HOT PLATE。
これまた何のひねりもない。
こちらは160バーツ。
チムチュムの食べ方
チムチュムをオーダーするとこんな感じ。
(野菜の上に写っているのは、コームーヤーン。チムチュムには含まれません。)
チムチュムでは、モツ系が主流だが、普通の豚肉もある。
わたしは、こっちのほうが好きだ。
肉の皿にある生卵は、先に肉と絡めてしまう。これがタイスタイル。
あとは具材をとにかく鍋にぶちこんでいく。
蓋をして、煮えるのを待つのみ。
白菜が日本人にはうれしい。
マロニーのような春雨もいい感じだ。
レモングラスなのかスイートバジルなのか、風味豊かなダシもいい。
ちょっと匂いが気になる人もいるかもしれないが、あまりきつくないし、すぐに慣れるだろう。
そして何よりタレがうまい。
もちろん、辛子がたっぷり入っていて辛い。
でも、鍋から具を取り出して、だし汁とタレをからめて食べると、ほどよい辛さに中和される。
具とダシとタレが三位一体となり、うまみが増幅されるのだ。
豚肉と白菜をセットにして食べると、たまらなく美味い。
タレのことをタイ語で、ナムチムという。ナムが水、チムが漬けるとか浸すとかいう意味。
チムチュムのチムと同じはず。
よくわからないけど、チュムも同じような意味らしい。
いつも愛用している、「食べる指さし会話帳1タイ(タイ料理) (旅の指さし会話帳シリーズ)」によれば、
チムチュムのことを「ムゥー ヂュゥム」と表記してある。
豚漬け鍋か。
人によっては、微妙に言いまわしが違うのかも。
詳しい食べ方は、現地の人に聞くのが一番だ。
この手の屋外型レストランに日本人旅行者が一人で食べに行くことはないと思う。いや、別に行ってもいいと思うけど。
おそらくグループで行くか、現地のタイ人と一緒に行くことになるはず。
わからなければ、同行のタイ人にまかせてしまおう。
わからなくても、適当に具材を入れればいいだけだ。なにせ、鍋なんで。
ちなみ、この2つのレストラン、これまで3回ほど訪れた。
このチムチュムを食べた時は総勢5人。
もちろん、チムチュム一人前では全然足らないので、追加注文。
その他、ビール大瓶3本、一品料理多数、ごはんなど腹一杯食べた。
これだけ飲み食いして、全部で1000バーツ。
一人200バーツ。
安い。
行くべし。
残念なお知らせ
と、ここまで引っ張っておいて、大変申し訳ないのですが…
この一角、先日、取り壊しになりました!
10月のある日、目の前を通ると、完全に瓦礫の山と化していた。
建設するのに時間はかかるけど、壊すのはあっという間。これがタイスタイルか。
けっこう安くて気に入っていたのに、残念。
パタヤ中心部に近くて、食べ放題じゃないムーカタとチムチュムが食べられる貴重な店だった。
サードロードまで行けっていうことか。
ソンテウ派にとって、サードロードは面倒くさいんだよなあ。特にノースパタヤ方面は。
まあ、この店舗情報自体は無駄になったが、チムチュムを食べられる店はパタヤにたくさんある。
もしチムチュムの壺鍋を見かけたら、ぜひ食べてみてほしい。
南国の夜空の下で食べる鍋もいいもんですよ。
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本場イサーンでは
ちなみに、イサーンの都市では、夜になれば、路上にチムチュム屋が出現する。
道端や空き地に、ゴザを敷いてちゃぶ台を並べるだけの、とってもシンプルな店構え。
コラートやウドンタニーでも、どこでも見かける。
暗闇の中、若い男女が鍋をつつき合っている姿は、なかなか風情があってよろしい
バンコクにもあるようで、こんな感じのやつ。下川先生は一人飲みだけど。
でも、不思議とパタヤにはない。見かけない。
こういうのを、パタヤの中心部につくってほしいなあ。
パタヤのチムチュム屋最新情報
その後、パタヤのチムチュム屋をぞくぞくと訪問するようになった。
ソイブッカオで確実にチムチュムを食べるには、ソイテンモーへどうぞ。ブッカオ常設市場の近くです。
⇒ブッカオでチムチュムを食べる@ソイテンモー
サードロードのムーガタ・チムチュム屋台はこちら。
⇒ムーガタとチムチュムとカラオケの店、PANPAN(パンパン)
⇒サードロードのチムチュムとムーガタの店、Banchaing
定番のハリウッド前の情報はこちらから。
⇒ハリウッドディスコ前でチムチュムを食べるのはパタヤ夜遊びの定番コース
⇒チムチュムとムーガタの有名店、プアン
パタヤタイ(サウスパタヤ)のムーガタ・チムチュム屋はこちら。
⇒バーカディンは、パタヤタイのムーガタとチムチュムとイサーン料理の店。1と2があるよ。
他にもチムチュムが食べられる店はたくさんありますが、なるべく中心部に限るなら、こんなものでしょう。
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