昨晩、チョンブリ県が新たな命令書を発布。
規制命令の17回と18回だ。
最大の目玉は、「もし状況が悪化しないのなら4月30日でこれまでの規制は終了する」というもの。
これをどう解釈すればいいのか、ローカルタイ人の間で議論が噴出。
翌日になって、チョンブリ県がまた新たな声明を発表するに至った。
チョンブリの規制変更
昨日公布された17回と18回の規制命令は主に3つ。
1つ目は、ロイ島への渡航についての規制。
これはよくわからないのでスルーする。
2つ目は、電化製品やITやモバイル関連を扱う店を再オープンさせてもいいというもの。
これまではショッピングモールやスーパーマーケット内の食料品コーナーは営業できていても、電化製品販売は禁止されていた。
その規制を解除するものであろう。即日実施。
(携帯電話販売ショップはオープン不可との追加告知もあり)
そして3つ目。
様々な施設に対する閉鎖ならびに制限を命じる規制は4月30日までと変更する。
5月1日に施設閉鎖命令は効力を持たなくなる。
どういうことか。
たしかに、これまで規制は無期限とするものが多かった。新たな指示があるまでとしていた。
それを4月30日までと新たに期間を設定したということか。
よって5月1日に規制の効力がなくなると。
どんな店も再オープンさせていいのか。
わからない。はっきりしてくれ。と、地元住人たちで議論噴出。
パタヤは5月1日に全店営業再開予定
今朝になってチョンブリ県が新たに声明を出した。
概要を簡単に訳してみる。
5月1日、チョンブリのすべての施設は復活する。
パブ、バー、マッサージ、スパ、映画館、フィットネスセンター、運動場、ボクシングスタジアム、ウォーターパーク、ゲームセンター、市場、寺院、ビリヤード場、ボーリング場、ショッピングモール、公園、コンビニエンスストア、ゴルフ場、託児所、レストラン、アルコール販売所、ホテル、ビーチ、ラン島などを含め、これまで出された規制は4月30日まで有効とする。
もしも、感染拡大が悪化しないかぎり、命令は変更しないものとする。
2020年5月1日、我々は通常に戻る。
手洗いやソーシャルディスタンスやマスク着用などのさまざまな取り組みは継続するよう要請する。
ざっくり訳すと以上のようになる(はず)。
つまりは、この調子で事態が終息に向かえば、パタヤの店はすべて5月1日に営業を再開できるということだ。
パブやバーやマッサージも営業可能と言っている。
アルコール販売もオッケーとのことなので、すなわち、娯楽施設も営業再開できることになる。
バービアとゴーゴーも復活できるわけだ。暗闇と化していたウォーキングストリートにまた光が灯る。
が、一足飛びの歓喜は禁物である。ぬか喜びに終わりかねない。
事態が悪化しないかぎりと釘を刺している。
本日の発表では、チョンブリの新規感染者は2人。
昨日一昨日と感染者ゼロだったが、また出てしまった。新規感染者は二人ともバンラムン地区だ。おそらくパタヤだと思われる。
明日以降の状況次第では、規制の再々変更も充分考えられる。
朝令暮改は当たり前の世界である。
今朝発表したことを夕方にはなかったことにする。リアル朝令暮改がここにはある。
決定事項であっても、当日になっていきなり変更するのも珍しくともなんともない。
タイでは平常時でも普通なことだし、ましてや現在は非常事態宣言の真っ只中。どんな命令変更があってもおかしくない。
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タイ入国規制とパタヤロックダウン
タイへの国際線フライト禁止措置は、4月30日まで延長となった。
また、外国人のタイへの入国規制はさらに厳しくなっている。
ワークパーミットのほか、健康証明書とタイ大使館発行の渡航証明書が必要。
関連記事:タイ入国時の必要な書類が追加。タイ入国はさらに厳しくなる。
5月1日以降どうなるかはまだはっきりしないが、現状ではタイへの入国はかぎりなく難しい。
また、明日16日からはパタヤロックダウンが本格再始動する予定。
パタヤのスクンビット通り上に8つのチェックポイントを設けて、パタヤ中心部へ入ることを規制する。パタヤ住人と市内で働く者しか入ることができなくなる。
関連記事:パタヤ都市封鎖チェックポイント地図(4月13日改訂版)
パタヤロックダウンの期限ははっきりしないが、3週間は続くものとみられる。
かりに5月1日にパタヤの規制が解除されて店舗や娯楽施設が再開されたとしても、外部の人間がパタヤに入ることはできない。
日本から遊びに来るのはそもそも不可能だし、タイの他のエリアからもパタヤに入れない。
もしも、今回のチョンブリの命令通りにことが運ぶとしても、当面の間は、パタヤ内だけで経済をまわすことになるだろう。
昨日のパタヤ市内レポート記事でも書いたが、現在のパタヤはあちこちで無料の食料配布を行っている。
失業者が街にあふれ、食べるものにも困っている人が多数いるということだ。
関連記事:パタヤはソンラクーンなれど水かけは無し。非常事態宣言なれど人助けあり。
市民たちのボランティアでなんとか食いつないでるような状況である。
ビーチには住むところを失ったような人たちが寄り添っている生きている。
パタヤの住人の大半は何らかの形でナイトライフ施設と観光業にかかわって生計を立てている。
もうそろそろ限界と行政側も判断したのかもしれない。
少なくとも希望の明かりだけでも見せておかないと、街と人がもたないと。
まとめ
5月1日にパタヤ復活となるのか。
繰り返すが、まだ完全に決まったわけではない。
この先の感染状況の推移次第である。
また、娯楽施設も含めてすべての施設が通常通りに営業再開できると県は言っているものの、かなり不透明だと思う。
モールやレストランはオッケーだが、娯楽施設はさらに閉鎖を延長するよう変更になる可能性も大いにある。
バーの経営者に5月1日に営業再開できるのかと聞いてみたが、答えは「not sure」というもの。
そう。まだ誰もわからない。
あと15日ある。
今が踏ん張り時。
感染終息とパタヤ復活の日を念じながら、冷静に待つのみ。
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