日本帰国情報

日本帰国最新事情:Visit Japan Webのファストトラックと税関QRコードで待ち時間ゼロ

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タイから日本に帰国した。
前回の帰国は2022年9月下旬、バンコクから福岡空港での帰国だった。
今回はバンコクから関空への日本帰国となる。
前回からの最大の違いは、MySOSからVisit Japan Webにファストトラック登録システムが変更になったこと。
水際対策による検疫には変更なし。
3回接種済みのワクチン接種証明書あるいは陰性証明書は必須だが、空港到着時の検査も隔離も一切不要だ。
今回は税関事前申告のQRコードも利用してみる。
日本入国手続きの最新事情について実体験と職員からの聞き取りをもとに説明していく。

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日本帰国のための要件と事前準備

まず、最新の日本の水際対策について。
要するに日本入国要件だ。
日本人と外国人を問わず、ワクチンブースター接種済み証明書あるいは出発前72時間以内の陰性証明書が必須となっている。どちらがないと日本に入国できない。
以前は外国での滞在履歴によって検疫措置が異なっていたが、現在は統一されている。
到着時の空港検査も隔離も不要だ。
検疫手続きを終えて、普通に入国し、その後の行動は完全自由となっている。

つまり、ワクチン接種証明書もしくは陰性証明書さえあれば、ほぼパンデミック前と同じように日本入国できる。

Visit Japan Webでのファストトラック登録

日本到着時の検疫手続きをスムーズに行うために必要なのが、ファストトラックだ。
パスポート情報やワクチン接種証明書を登録しておき、承認されれば、検疫がさくっと進むという謳い文句となっている。
以前はMySOSというアプリを通じてファストトラック登録していたが、2022年11月1日以降は、MySOSからVisit Japan Webへ移行した。

詳しい登録手順は記事にまとめてある。

関連記事:11月1日開始 Visit Japan Webでのファストトラック登録を実際にやってみた

特に難しくはないのだが、少々手間がかかる。
また承認までに時間もかかるため、帰国日直前ではなく、時間に余裕をもって登録しておくのがベター。

すべての審査が完了すると、ファストトラックが青色画面に変わる。

日本到着時の検疫手続きでは、スマホでこの青色画面を表示させて、係員に提示することになる。

また、Visit Japan Webでは、税関アプリも登録できるようになった。

Visit Japan Webもファストトラックも税関アプリも日本入国に絶対必須なわけではない。
原則ルールとしては、ワクチン接種証明書あるいは陰性証明書があれば日本帰国は可能だ。
(外国人はビザ要件を満たす必要があるが)

関空に到着

さて、日本入国基本情報は以上。
ここからは実践編となる。

タイから関空へのフライトは、エアアジアのXJ612便を利用した。

関連記事:スワンナプームから関空へ、タイ・エアアジアXのXJ612便搭乗記

搭乗時にはワクチン接種証明書の提示は求められたが、Visit Japan Webの提示は不要だった。

XJ612便で関空に到着したのが日本時間の午前8時37分。
ベルト着用サインが消えると、すぐにスマホのデータ通信をオンにする。
Visit Japan Webを立ち上げて、ファストトラックが表示できることを確認。

降機したのが、8時55分。

関空で帰国するのは2022年6月下旬以来のこと。このときは随分と歩かされたものだ。
今回はどれだけ歩くことになるのか。

ボーディングブリッジからターミナルビルに入ると、一本道でひたすら歩く。

あちこちに「QRコードを準備してください」の看板あり。

とにかく歩く。

シャトルは使用不可。

入国者はこちらへ。

青色画面をお持ちの方はスタッフへお声かけくださいとの看板。

そろそろ始まるかと思いきや、エスカレータで下の階に降りる。

下の階でもぐるりと歩き、ようやく検疫ブースにやって来た。

時刻は9時2分。
ここまで7分歩きっぱなしだ。

検疫手続き

最初は1本のレーンになっている。
係員が何人も待機しており、ファストトラックの青色画面の提示を求められる。

ファストトラックはVisit Japan Webを立ち上げた状態で青色画面とQRコードを提示する必要があった。
係員がスマホ画面をスライドさせて、青色画面とQRコードを確認していた。
スクリーンショットだけでも不可能ではなさそうだが、青色画面やQRコードなどすべての情報が必要とのこと。計4枚スクショしないといけない。

Visit Japan WebをPCで登録すれば、青色画面とQRコードを同時に印刷することができるため、その印刷した用紙を提示すればスマホは不要だ。

基本的には、フライトが日本に到着した時点ですぐにスマホでネット接続して、Visit Japan Webを立ち上げて、ファストトラックの青色画面を表示できるようにしておくのがベター。これが最もスムーズだろう。
データ通信が使えないなら、空港ターミナルビル内で無料Wi-Fiあり。

最初のレーンを進むと、ファストトラックの青色画面とそれ以外で列が分かれるようになる。
青色画面だと、その場で健康カードを渡される。

前回までの帰国では、パスポートの確認とQRコードのスキャンするブースがあったが、今回は無し。

Visit Japan Webやファストトラック未登録に人は別の列に並び、用意されたPCなどで情報を登録していた。
かなりの人数が未登録であったようだ。
特に外国人は登録していない。
まあ、あんなややこしくて使いにくいシステムは使う気にならないだろうなあ。
ルール上は、Visit Japan Webもファストトラックも日本入国の必須条件ではない。
別にファストトラックがなくても入国可能だ。
日本到着時の空港で登録することができる。
ヘルプしてくれる係員は大量にいた。それはもうかなりの人数だ。
ブースが多いため、順番待ちはあまり発生していないもよう。
登録自体は5分から10分程度で終わるようだ。
ただ、到着便が集中すると、待ち時間が発生しそうだ。

ファストトラック青色画面であれば、空港到着時の登録などは一切スルーだ。
健康カードを持ったまま、あとはひたすら歩くだけ。

長い廊下を歩くと、入国審査場にたどり着く。

最後の最後までパスポートとQRコードのスキャンはなかった。
拍子抜けする簡単な検疫手続きだった。
というか、ほとんどザルじゃないの、これ。
ファストトラックの青色画面に入国日の記載もないし、パスポートとの照合もしないし、QRコードを読み取ることもしない。
スクリーンショットも利用可能となれば、いくらでも抜け道がありそうだ。

日本人は自動ゲートで入国。
待ち時間ゼロで通過できた。

9時8分、日本入国手続き完了。

次は、手荷物受取所へ。

手前にあるANAの免税店は完全クローズのまま。

関空では日本帰国時に免税店で買い物することができない。

税関申告QRコード

預け荷物はないため、そのまま税関へ向かう。

Visit Japan Webでは、事前の税関申請もできる。
承認されれば、税関申告QRコードが発行される。
このQRコードをかざして、税関検査電子申告ゲートを通過できるというシステムだ。
システム自体はVisit Japan Web以前から開始されていた。今回あらためて税関申告QRコードとVisit Japan Webが統合された形だ。

QRコードを利用するのは今回が初めて。

税関ブースは、QRコードを用いる電子申告ゲートと、従来の紙の申告用紙を提出する一般ゲートに分かれている。
どちらでも税関申告は可能だ。
ちなみに、エアアジア機内では税関申告用紙は配布されなかった。申告用紙は税関近くにおいてある。

まず、税関通過前にQRコードとパスポート読み取りコーナーがある。
電子申告端末で読み取りをしないと次へ進めない。
この読み取り端末の数がまあ少ないこと。

預け荷物がないこともあり、まだ利用者は少ない。
待ち時間ゼロでスキャンできた。

それからQRコード専用の税関検査場電子申告ゲートへ。
ここも待ち時間ゼロ。
マスクを外して、顔認証が行われているようだ。
この税関ゲートの数もまた少ない。
未稼働のブースがたくさん並んでいる。

税関は写真撮影禁止のため、税関ホームページから引用しておく。

⇒https://www.customs.go.jp/kaigairyoko/egate.htm

こんな感じの電子申告端末と電子申告ゲートになっている。

ゲートをスピーディに通過と謳う。

簡単といえば簡単だが、面倒といえば面倒。
紙に書いて、一般ゲートを通過したほうが楽に思える。

税関ブースで案内していた職員に話を聞いてみよう。
「実際のところ、電子申告ゲートと紙で申告する通常ゲートのどちらのほうが早いのか?」
答えは、「時間帯によりけり」とのこと。

今は到着便が少ないため、QRコードでの電子申告ゲートのほうが早い。
確かにそうだ。実際に待ち時間ゼロで通過できている。紙の通常ゲートのほうは少し列ができている。

が、到着便の多い午後の時間帯では、電子申告ゲートは大混雑して、30分以上待つことになることもあるそうだ。下手すると1時間待ちもありうるという。
その一方、混雑している時間帯であっても、一般ゲートはスムーズに通過できるという。
電子申告ゲート利用の場合、最初にパスポートとQRコードをスキャンする必要があるが、この機械があまりにも少ないため、長蛇の列ができるのだという。当然ことだ。
さらに電子申告ゲートの数も少なく、また渋滞する。
そのせいで30分や1時間の待ちが発生してしまうという。

なんのための電子システムなのか理解に苦しむ状況だ。
はたから見ていても無駄が多すぎる。

現場の苦労はそうとうなものらしく、職員の人から恨み節を聞かされた。

システムを作った上の人間は現場のことを何もわかっていない。
現場では混乱がおきている。スピーディに通過するための電子申告システムなのに余計に時間がかかってしまう。
怒り出す利用者もいる。
そんな利用者の怒りに直接対応しないといけないのは現場の職員だ。
自分ら一般職員が何も言っても、上の人間は聞く耳をもたない。
だから、利用者の一般市民から直接苦情をあげてほしいと。

税関にクレームを入れるように懇願された。
かなり切実な口調だった。
よほどストレスがたまっているようだ。
無理もない。
巨大組織ではありがちな現場運用を無視した施策という典型的なやつですな。

これからインバウンドもアウトバウンドもさらに増えていく。
それにつれて税関も混雑していく。
混雑解消のために導入した電子申告システムが余計に混雑を生む。
だめだ、こりゃ。

すぐさま改善される見込みはなさそうなので、利用者としては自衛策を講じるしかない。

QRコードの電子申告ゲートと紙での一般ゲートのどちらが早く通過できるかはタイミング次第だ。
電子申告のほうが早いこともある。でも利用者が増えると、電子申告は混み合うため、紙のほうが早い。
というわけで、どちらも使えるように準備しておくのがベター。
事前にVisit Japan Webで税関申告しておき、QRコードを用意する。
電子申告ゲートが混んでいるようならば、さっさとQRコードに見切りをつけて、紙の申告用紙に記入して、一般ゲートを通過する。
その場その場で対応するしかない。

Visit Japan Webのファストトラックも含め、これが日本のデジタル化の現状だ。

到着ロビーへ

職員との立ち話が少々長くなってしまったが、電子申告ゲートを抜けて、到着ロビーへ。
9時12分だ。
降機からここまで17分かかった。

税関職員と立ち話がなければ15分かかっていないと思う。

ちなみにこの時の到着便は、さほど多くなかった。

バンコクからのエアアジア便の直前には、ホーチミンからのベトジェット便とシンガポールからのシンガポール航空便の2便があるのみ。
9時台には韓国からのフライトが集中しており、混雑している可能性が高い。

歩く距離はそうとうなものだったが、立ち止まることはほとんどなかった。
ファストトラックの青色画面のチェックを受ける時だけ、わずかに立ち止まったのみ。
あとはひたすら歩くだけ。
検疫でのパスポートチェックとファストトラックQRコードのスキャンがなくなっており、とにかくひたすら歩くだけのものだった。

まとめ

ファストトラック登録済みのため、検疫手続きは実質ゼロに等しかった。待ち時間もほぼゼロ。
青色画面を提示したあとは、ただ歩くだけで終了。
入国審査場は自動化ゲートで待ち時間ゼロ。
税関電子申告ゲートも待ち時間ゼロ。
降機から入国完了まで、途中のポイントポイントではすべて待ち時間ゼロで進めた。
ただ、これは時間帯によりけりだろう。到着便が集中し、ファストトラックを登録していない人が多ければ、当然時間もかかる。税関ゲートも同様だ。
個人的には事前登録から実際の入国手続まで特に大きなストレスは感じなかった。スムーズに進んだ。
ただ問題は多い。
もうそろそろ規制はすべて撤廃してしまい、元通りにスムーズな入国ができるようにすべき時が来ていると思う。
とりあえず、ファストトラックさえやっておけば、検疫手続きは待ち時間無しで通過可能だ。現状ではファストトラックはやっておくほうがいい。

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